ヨーロッパの格安バスで人気のFlixBusが、2018年より始めた新事業FlixTrain(フリックストレイン)。限られた都市間の運行ですが、上手に使えばかなりお得に移動できちゃいます!その気になるサービス内容や車内についてご紹介します!
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FlixTrain(フリックストレイン)とは
FlixTrainとは、ヨーロッパで低コストな交通手段として人気のFlixBus(フリックスバス)の運行会社が、2018年より運行を始めた格安列車。ドイツ国内の長距離鉄道移動といえば、ほぼDeutsche Bahn(以下DB)一択でしたが、その市場に新たに参入したローコストトレインなのです!
魅力的なコストパフォーマンス
- 出典:www.flixtrain.comFLIXTRAINウェブサイトのスクリーンショット
魅力は何といっても価格。DB運行の高速列車(ICE)の乗車料金に比べ、片道9€~(約1,080円)と破格を打ち出しています。もちろん、乗車日・路線・予約のタイミングによって料金は変動はしますが、それを考慮しても非常に安価です。
運行路線・運行頻度
FlixTrainは、フランクフルト、ベルリン、ハンブルク、ケルン、デュッセルドルフなどの主要都市間を運行しています。DBがほぼドイツ全土を網羅しているのに対し、FlixTrainは限られた路線のみの運行となっています。また、本数もDBに比べると1日1本と限られているので、スケジュールの柔軟性に関してはDBに劣ります。しかし、都市間を移動する所要時間はほぼ同じなので、その点においては差がありません。
列車について
イメージカラーのライムグリーンの車体
外観はバス同様、ライムグリーンにFlixTrainのロゴの車体。駅構内やプラットホームの案内板には"FLX"という3レターで表示されています。遅くとも、出発の15分前には駅に到着するようにしておきましょう!
※主要都市駅には、時間帯によっては似たような行き先の列車が発着するので、必ず列車便名を確認しましょう。
座席と車内設備
車内には、車両によって2種類の座席パターンがあります。ひとつは通常のオープン席と、もうひとつはコンパートメントタイプで、6人掛けの個室になっています。車内では無料Wi-fi(上限150MBまで)に接続可能で、座席にはコンセントもあります。
予約時にオプションで座席指定(窓側席+3.99€,通路側および中間席+3,44€)もでき、列車は指定席車両と自由席車両に分かれています。それぞれ、車両ごとに貼り紙があるので確認しましょう。
売店と車内販売
列車内では、軽食やお飲み物の購入が可能です。ローコストトレインとしては、なかなかの品揃えではないでしょうか。コーヒーやマフィンなどの軽食類は、ワゴンで販売に回っても来ますが、車内にある売店で購入することも可能です。※食堂車はありません。
チケット予約方法
チケットの予約は、FlixBusアプリまたはオンラインサイトから簡単に出来ます。PC版予約サイトは、バスと列車でページが分かれていますが、スマートフォンアプリからの予約の場合は、同一アプリからの予約になるため、列車利用の際は(train)の表記のある駅を選びます。
- FlixBusアプリ:iOS
- FlixBusアプリ:アンドロイド
- PCサイト:https://www.flixtrain.com/
注意事項
- FlixTrain専用のチケットが必要! … Deutsche BahnとFlixTrainは運行会社が異なるため、DBのチケットでは乗車できません。
- ジャーマンレイルパスは利用できません! … ドイツの鉄道に使える"ジャーマンレイルパス"は、FlixTrainは適用外となります。
※上記は2019年11月に筆者が乗車した区間(Berlin⇔Frankfurt)のものになり、運行便により車内設備等が異なる場合があります。
この記事を書いたトラベルライターから一言
私は今回、急きょ直近の列車移動を予約する必要があり、料金重視でこのFlixTrainを予約しました。この価格のため、車内設備やサービスにあまり期待をしてい無かったのですが、座席の快適さや、運行状況など、特に不満も問題もなく移動することが出来ました!1日の運行頻度の少なささえ問題なければ、非常にお得な移動手段だと思います!(Asako!)
※1€=120円で換算しています