ドイツ
ドイツ観光
ロマンティック街道には古城や中世の街並

格安列車FlixTrain(フリックストレイン)でドイツをお得に列車旅しよう!

取材・写真・文:

福岡在住

2019年12月3日更新

1,664view

お気に入り

写真:a s a

ヨーロッパの格安バスで人気のFlixBusが、2018年より始めた新事業FlixTrain(フリックストレイン)。限られた都市間の運行ですが、上手に使えばかなりお得に移動できちゃいます!その気になるサービス内容や車内についてご紹介します!

この記事の目次表示

FlixTrain(フリックストレイン)とは

FlixTrainとは、ヨーロッパで低コストな交通手段として人気のFlixBus(フリックスバス)の運行会社が、2018年より運行を始めた格安列車。ドイツ国内の長距離鉄道移動といえば、ほぼDeutsche Bahn(以下DB)一択でしたが、その市場に新たに参入したローコストトレインなのです!

魅力的なコストパフォーマンス

  • 出典:www.flixtrain.comFLIXTRAINウェブサイトのスクリーンショット

魅力は何といっても価格。DB運行の高速列車(ICE)の乗車料金に比べ、片道9€~(約1,080円)と破格を打ち出しています。もちろん、乗車日・路線・予約のタイミングによって料金は変動はしますが、それを考慮しても非常に安価です。

運行路線・運行頻度

  • 写真:a s a

FlixTrainは、フランクフルト、ベルリン、ハンブルク、ケルン、デュッセルドルフなどの主要都市間を運行しています。DBがほぼドイツ全土を網羅しているのに対し、FlixTrainは限られた路線のみの運行となっています。また、本数もDBに比べると1日1本と限られているので、スケジュールの柔軟性に関してはDBに劣ります。しかし、都市間を移動する所要時間はほぼ同じなので、その点においては差がありません。

列車について

イメージカラーのライムグリーンの車体

  • 写真:a s a
  • 写真:a s a
  • 写真:a s a

外観はバス同様、ライムグリーンにFlixTrainのロゴの車体。駅構内やプラットホームの案内板には"FLX"という3レターで表示されています。遅くとも、出発の15分前には駅に到着するようにしておきましょう!

※主要都市駅には、時間帯によっては似たような行き先の列車が発着するので、必ず列車便名を確認しましょう。

座席と車内設備

  • 写真:a s aコンパートメントタイプ
  • 写真:a s aオープン席タイプ

車内には、車両によって2種類の座席パターンがあります。ひとつは通常のオープン席と、もうひとつはコンパートメントタイプで、6人掛けの個室になっています。車内では無料Wi-fi(上限150MBまで)に接続可能で、座席にはコンセントもあります。

  • 写真:a s a"Free seat area"が自由席

予約時にオプションで座席指定(窓側席+3.99€,通路側および中間席+3,44€)もでき、列車は指定席車両と自由席車両に分かれています。それぞれ、車両ごとに貼り紙があるので確認しましょう。

売店と車内販売

  • 写真:a s a
  • 写真:a s aキオスクは非常に質素
  • 写真:a s a

列車内では、軽食やお飲み物の購入が可能です。ローコストトレインとしては、なかなかの品揃えではないでしょうか。コーヒーやマフィンなどの軽食類は、ワゴンで販売に回っても来ますが、車内にある売店で購入することも可能です。※食堂車はありません。

チケット予約方法

チケットの予約は、FlixBusアプリまたはオンラインサイトから簡単に出来ます。PC版予約サイトは、バスと列車でページが分かれていますが、スマートフォンアプリからの予約の場合は、同一アプリからの予約になるため、列車利用の際は(train)の表記のある駅を選びます。

注意事項

  • FlixTrain専用のチケットが必要! … Deutsche BahnとFlixTrainは運行会社が異なるため、DBのチケットでは乗車できません。
  • ジャーマンレイルパスは利用できません! … ドイツの鉄道に使える"ジャーマンレイルパス"は、FlixTrainは適用外となります。

※上記は2019年11月に筆者が乗車した区間(Berlin⇔Frankfurt)のものになり、運行便により車内設備等が異なる場合があります。

この記事を書いたトラベルライターから一言

  • 写真:a s a

私は今回、急きょ直近の列車移動を予約する必要があり、料金重視でこのFlixTrainを予約しました。この価格のため、車内設備やサービスにあまり期待をしてい無かったのですが、座席の快適さや、運行状況など、特に不満も問題もなく移動することが出来ました!1日の運行頻度の少なささえ問題なければ、非常にお得な移動手段だと思います!(Asako!)

※1€=120円で換算しています

ドイツの旅行予約はこちら


ドイツのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

ドイツのホテルを探す

ドイツの航空券を探す

ドイツの現地アクティビティを探す

ドイツのWi-Fiレンタルを探す

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


ドイツの天気・気温・服装・旅行のベストシーズン!

ドイツ旅行の前に知っておきたい、この先の天気予報と月ごとの平均気温や降水量、気候の特徴、旅行の服装を徹底解説!いつ旅行するかお悩みの方向けに、ドイツ旅行のベスト...


【ドイツ】『進撃の巨人』のモデルの街、ネルトリンゲンを巡る旅

ミュンヘンから、電車で2時間ほど北上したところにある都市「ネルトリンゲン」。隕石が落下した跡にできたこの街は、日本でおなじみの漫画『進撃の巨人』のモデルとなった...

【ドイツ】定番だけ厳選したベルリンのおすすめ観光地11選+みどころ

ドイツの首都ベルリン。実際に3年間住んだ経験を元に、旅行者におすすめなベルリンの定番観光地を11件厳選し、 各地のみどころと共に紹介します!

日本と異なるドイツのコンセント・プラグ・電圧を解説!変圧器は必要?

ドイツ旅行の前に知っておきたい、コンセント・プラグ・電圧について日本との違いを徹底解説!変換プラグや変圧器がどんな時に必要か、また持っていくと便利なおすすめ電源...

【ドイツ】フランクフルト名物アップルワイン電車で楽しむ市内観光♪

フランクフルトの名物のアップルワインが、路面電車の中で楽しめるってご存知ですか??“アップワイン電車”こと“Ebbelwei-Express”に乗って、フランク...

この記事を書いたトラベルライター

“きゅん”っと来るものが旅の原動力+*
福岡県出身。なんとなくでドイツ語を始め、初めての海外渡航でドイツへ行ってヨーロッパに感動!就職と同時に上京し、数年後に1年間ドイツ勤務。なんとなくから始まってどこか切っても切れない縁があるドイツが大好きです。基本的には列車旅行がメインです。きゅん!とした気持ちをきっかけに旅してます♪

意外と知らない?ドイツ・フランクフルトで味わうべき名物5選!

日本からの直行便もあり、ドイツだけでなくヨーロッパ各国への玄関口ともいえる都市フランクフルト。フランクフルトに滞在する人も、移動の拠点とする人も、乗り継ぎで利用...


独特な雰囲気がたまらない!北ドイツの世界遺産の町リューベック

北ドイツを中心としたハンザ同盟都市の中心として400年以上歴史を支えてきた商業都市リューベック。赤レンガ造りの建物が街に独特な雰囲気を醸し出す旧市街は、ユネスコ...


【ポーランド】週末が狙い目!?美しい世界遺産ワルシャワの街歩き

ポーランドの首都ワルシャワは、日本からの直行便もあるアクセスしやすいヨーロッパ都市のひとつ。そんなワルシャワの街歩きと、観光するなら週末がちょっとお得なポイント...

スペイン最古の列車“ソーリェル鉄道”でマヨルカ島の世界遺産の大自然を走る

マヨルカ島を走る、スペイン最古の木造列車といわれる''「ソーリェル鉄道(Ferrocarril de Sóller)」''。世界遺産のトラムンタナ山脈の風を感じ...

絶対行きたい☆ドイツ生まれのニベア専門店"NIVEA Haus Berlin"

ドイツで生まれたスキンケアブランドで、今や日本ではもちろん世界中でも定番のNIVEA(ニベア)。その専門店"NIVEA Haus(ニベアハウス)"には、日本未発...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります