今年3月、東京に「アポロ」という日本ではまだ珍しい「ギリシャ料理」のレストランが初上陸したこともあり、ギリシャ料理への注目が高まっています。地中海の風土がはぐくんだ食材をふんだんに使った「ギリシャ料理」。どんな料理があるのか見ていきましょう。
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「ギリシャ料理」って?
まずは簡単にギリシャ料理の説明を。こちらは2010年にイタリアンやスパニッシュなどとともに「地中海料理」として、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。たっぷりの野菜とハーブにオリーブオイル、そして新鮮な魚介。屋外で風を感じながら食事を楽しむのがグリークスタイルです。最近は濃厚なギリシャヨーグルトが有名ですよね。
ギリシャ料理とライフスタイルを楽しめる場所は?
ギリシャの人々はタベルナ(タヴェルナ)でゆったりと料理を楽しみます。タベルナはレストランよりカジュアルで、リーズナブルな値段で家庭的なギリシャ料理を楽しめる「食堂」です。店内にもテーブルはありますが、店の外のテーブルやオープンテラスのほうが賑わっており、リラックスして食事を楽しんでいる様子が伝わってきます。それでは、タベルナで食べることができる定番メニューをざっとご紹介します。
オリーブやチーズ、旬の野菜をふんだんにつかったサラダ
サラダで最も有名なものは、「グリークサラダ」と呼ばれるものです。新鮮なトマト、キュウリ、タマネギ、オリーブの実等が入っており、真っ白な山羊乳のチーズ(フェタチーズ)の一切れが豪快にのっているものが定番です。キュウリは日本のものに比べて水分量が多く、サイズも大きめです。
- 写真:トラベルライターオリーブがトッピングされていないグリークサラダ。オリーブがあるほうが味に飽きがきません。
- 写真:トラベルライター観光客が行かないような地元のタベルナにて。ざっくりしたサラダになっています。
タベルナによってグリークサラダのスタイルもさまざま。
野菜をシンプルに茹でて塩、レモンとオリーブオイルで食べる「ホルタ」があります。日本でいうところの青菜をゆでたものになります。代表的なものはヴリタという葉っぱで、うっすらとした苦みがあります。海外で不足しがちな野菜をたっぷりと食べられるのでオススメです。
ノーマルなサラダもあります。どれも瑞々しく、味つけやドレッシングも工夫されています。
定番の前菜メニュー
ギリシャの人々に欠かせないもの食べ物の一つがオリーブ。タベルナではオリーブを単品で注文できます。
フェタチーズを単品で提供しているタベルナもあります。そのまま食べたり、ハチミツをかけて食べたり、チーズ好きにはたまらない一品です。
どのテーブルでも注文されていると言っても過言ではないものがこちらの「ザジキ」という料理です。キュウリをすりつぶしたものに生ヨーグルトを加え、ガーリックや塩、スパイスなどで味つけしたもの。一度食べるとクセになる、どこのタベルナに行っても食べたくなる料理です。
ボリューミーな肉料理
こちらは「スズカキャ」というミートボールのトマト煮です。クミンやガーリック、シナモンなどのスパイスが利いていて、日本人の口にもよく合います。一皿でこの量!一皿をシェアするのがギリシャスタイルです。
ギリシャの定番的な家庭料理です。「ムサカ」というもので、ナスとジャガイモ、ミートソースにたっぷりのパルメザンチーズを重ね焼きしたラザニアのような料理です。
スナック感覚で楽しめるサイドメニュー
ズッキーニのフライ。シンプルな味でそのままでも十分おいしいですが、ザジキにつけて食べてもおいしいんです。
グリーンペッパーにスパイスで味つけしたフェタチーズを詰めオーブンで焼いたもの。サイズは男性の手のひらほどあり、かなり大きめです。
カフェメニューの定番も見逃せない!
毎日でも食べたい!グリークヨーグルト
ホテルの朝食やビュッフェではもちろん、カフェメニューの定番でもあり、ヨーグルトスタンドがあるほどギリシャの人々の日常に溶け込んでいるのがグリークヨーグルトです。日本のものより酸味が少なく、濃厚なのが特徴で、クセがなく食べやすいです。ハチミツやジャム、木の実などをトッピングして食べます。
伝統的なギリシャのデザート
「カタイフィ」という伝統的なデザートです。クルミなどを刻んだものにシナモンを混ぜ合わせ、その回りにハチミツのシロップを糸のように振りかけて焼いています。フォークだけでは崩しきれず、ナイフも使って食べました。ギリシャのデザートは日本のデザートに比べてとても甘いです。
タベルナやレストランの営業時間
アテネ市街地やサントリーニ島などの観光スポットには、食事の場所に困らないほどたくさんのタベルナがあります。開店時間は店によってさまざまですが、閉店時間は24:00や翌1:30、中には24時間営業といった店も!その日の気分と予算でいろいろな店を楽しんでみてくださいね。