トルコ最大の都市イスタンブールは、オスマン帝国時代にはその首都として栄えたという歴史もあり、今でも特に旧市街ではその残り香を感じることができるスポットがたくさんあります。今回はお土産も買えて、オスマン帝国時代にタイムスリップしたかのような雰囲気のなかでカフェタイムや水たばこを楽しむことができるÇorlulu Alipaşa(チョルルル・アリパシャ)というスポットをご紹介します。
この記事の目次表示
Çorlulu Alipaşa
Çorlulu Alipaşa(チョルルル・アリパシャ)はイスタンブールのヨーロッパ側、旧市街にあります。敷地内はCami(ジャーミ)とMedrese(メドレセ)、つまりモスクとイスラム神学校で構成されています。いまから300年も前に建設された神学校の部分は、現在はお土産物屋さんやカフェスペースとして利用されています。
外観はあまり目立たないのですが、敷地内に一歩踏み入れると、そこは遥か昔のオスマン帝国時代の空気が流れているかのような空間です。
お土産物屋さんにうっとり
アーチ状の入口をくぐると、地味な外観とは打って変わって、華やかなお土産物屋さんが視界に飛び込んできます。グランド・バザールのように客引きも多くないのでゆっくりと見ることができます。
トルコランプはもちろん、ジュエリーや絵画、絵付けされたお皿やコースター、お風呂グッズ、キリム製品など、コンパクトな空間にありとあらゆるトルコ土産が揃っています。
トルコらしいデザインのブレスレットも1.5TL(約39円)という破格で販売されているので、自分用にもバラまき用のお土産にもおすすめです!
メドレセの中庭はカフェスペース
お土産物屋さんの先は、神学校の中庭を利用したカフェスペースになっています。Çorlulu Alipaşaの醍醐味はこのカフェスペースと言ってもいいほど、地元の人にも旅行者にも人気スポットなのです!
吹き抜けになっている開放的な中庭には、トルコランプが吊るされていたり、壁には柄違いのトルコ絨毯が張り巡らされています。椅子やソファー、テーブルのデザインもいかにもトルコらしく、異国情緒にたっぷりと浸りながら時間を過ごすことができます。
またここでは、トルコ語ではNargile(ナルギレ)と呼ばれて親しまれている水たばこを楽しむことができるのも人気の秘密です。ナルギレのミントやバラの甘美な香りとボコボコという静かな音がなんともエキゾチックな雰囲気を演出しています。時空を越えて、まるでオスマン帝国時代の人々の溜まり場にやってきた、そんな体験ができるでしょう。
比率は男性の方が圧倒的に多いですが、女性でも気軽に入ることができます。チャイは2TL(約52円)、トルココーヒーは5TL(約130円)、ナルギレは25TL(約650円)から楽しむことができます。
チャイやたばこはもちろんですが、席ごとに模様が異なるテーブルの模様にも是非注目してみてください。
モスクは地元の人が多く通う
敷地内にはモスクがあります。アフメット3世の時の大宰相チョルルル・アリパシャに因んで建てられたモスクです。
観光客はお土産物屋さんやカフェに立ち寄るのが大半なので、モスク付近にいるのはほとんど地元の人たちですが、もちろん見学をすることもできます。
有名な観光スポットのようなモスクの華やかさはありませんが、観光客があまり足を踏み入れていない分、地元の人たちの熱心な信仰心が切に伝わってくる空間です。このような、あまり観光地化されていないモスクには貸し出しのスカーフが用意されていないことも多いので、モスク巡りをする予定のある女性の方はスカーフを持参したほうがよいでしょう。
アクセス
トラムのÇemberlitaş(チェンベルリタシュ)駅、もしくはBeyazıt(ベヤズット)駅から徒歩数分です。
トラムの線路沿いにあるので、外観は派手ではありませんが見つけやすいスポットです。
おわりに
近代化がどんどん進む新市街とは違い、イスタンブールの旧市街にはまだまだこのような歴史あるスポットがたくさん残っています。中でもÇorlulu Alipaşaは「水たばこならココだよ!」と地元のかたもイチオシのスポットです。トルコらしさを手頃な価格で楽しめるスポットなので、是非お立ち寄りください。
- チョルルル・アリパシャ
- イスタンブール / その他スポット
- 住所:Mollafenari Mahallesi Yeniçeriler Cd. No:38 34120 Fatih/İstanbul地図で見る
価格は2018年4月現在(1TL約26円)