トルコ イスタンブールの博物館をお得に見学することができるミュージアムパスをご存知ですか?長い歴史を持つ街 イスタンブールには、ビザンツ帝国時代の建造物を利用した博物館、オスマン帝国時代の宮殿など、様々な見学スポットがあります。周りたいところが1つか2つなら、その都度入場券を買うのもありですが、3つ以上気になる箇所があればミュージアムパスがとってもお得です!
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ミュージアムパスとは?
イスタンブールで3つ以上気になる博物館などがあるかたは、手に入れて間違いないのがミュージアムパスです。
気になるお値段
85TL(約2,465円)で5日間有効。トプカプ宮殿やアヤソフィア博物館など計11か所の主要なスポット(2018年1月現在)に、これ一枚で入場することができます。
なぜそんなにお得なの?
例えばトプカプ宮殿の入場料が40TL(約1,160円)、トプカプ宮殿のハレムが25TL(約725円)、アヤソフィア博物館が40TL(約1,160円)、となると、もうこの時点ですでにミュージアムパスを購入するほうがお得なのです!
そのほかの博物館も10TL(約290円)以上の入場料がかかるので、購入して損はないパスです。
購入場所
トプカプ宮殿、アヤソフィア、国立考古学博物館、トルコ・イスラーム美術博物館、大宮殿モザイク博物館、ガラタ・メヴラーナ博物館、カーリエ博物館で購入可能です。(2018年1月現在)
今回は、ミュージアムパスを使って入場できる、トプカプ宮殿、アヤソフィア博物館以外のおすすめの博物館をご紹介します。
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トルコ・イスラーム美術博物館
アッバース朝、セルジューク朝、マムルーク朝など19世紀までのイスラム圏の伝統的な美術工芸品が集められてる博物館です。
クルアーン(コーラン)の写本は特に見ごたえがあります。高さ40センチはあるのでは?というくらい大きく、装飾も美しいクルアーンの写本は、アラビア文字が読めなくても見とれてしまうでしょう。オスマン帝国時代の、壁一面に展示された巨大絨毯も印象に残ること間違いなしです。
内部は写真撮影不可なので気をつけましょう。
- トルコ・イスラーム美術博物館
- イスタンブール / 博物館
- 住所:Binbirdirek Mh. Atmeydanı Sk. No: 12 - Sultanahmet/İSTANBUL地図で見る
アヤイリニ博物館
「聖なる平和」という意味のアヤイリニは、トプカプ宮殿に辿り着く途中の第一庭園にある、ビザンツ帝国時代に建てられた教会です。コンスタンティノープルに最初に建てられた教会で、その歴史はアヤソフィア博物館よりも古いのです!
コンスタンティノープル陥落後、アヤイリニはメフメト2世によって教会から武器庫に変えられました。いまでは音楽祭の会場、博物館として利用されています。イスタンブールの教会はモスクに改修されることが多かったのですが、アヤイリニは改修されなかった数少ない教会のひとつです。
内部の天井には大きな十字架が描かれています。
大宮殿モザイク博物館
スルタンアフメット・ジャーミィ(ブルー・モスク)の南側にある博物館です。
この辺りは、第四回十字軍の頃まで使われたビザンツ帝国の宮殿があった場所です。建物は残っていませんが、さまざまなモザイクが発見され、復元されて展示されています。内部は床面から壁まで、様々なモザイク画でいっぱいです!
緑や黄など鮮やかな色合いのタイルが多く、動物や木々などの様々な物語が描かれています。
ひとつひとつのタイルが微妙に違った色合いで、全体として素晴らしいモザイク画になっています。
- 大宮殿モザイク博物館
- イスタンブール / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Arasta Çarşısı, Sultanahmet Mah. - Fatih / İSTANBUL地図で見る
国立考古学博物館
トプカプ宮殿の第一庭園の北側、石畳を下ったところにある博物館です。
この博物館の敷地には、新館、旧館、古代東方博物館、装飾タイル博物館があり、展示物の数は膨大!全部じっくり見ていると半日くらいかかってしまいます。
なかでも特に時間を割いてでも見ていただきたいのが、装飾タイル博物館です。
装飾タイル博物館
敷地内でひときわ目立つ美しいエントランスがこちらの装飾タイル博物館です。1472年にメフメト2世によって建てられたもので、もとはポロ競技の見物のための建物でした。オスマン朝期の非宗教の建物のなかでは現存する最古のものなので、外観も見逃せません!
内部は、モスクのようなドーム状の天井になっています。
壁一面の装飾タイルは繊細なデザインがこの世のものとは思えないくらい美しく、見る者を圧倒します。
青と緑はいかにもトルコらしい色合いです。1540年の作品ですが、色褪せることなく残っています。
クジャクやチューリップ、カーネーションの絶妙な色合いが美しいこちらの作品はムラト3世の時代のものです。
このほか、イズニックやチャナッカレなどの陶器の展示もあります。イスラム圏らしい作品を思う存分味わうことができる博物館です。
- 国立考古学博物館
- イスタンブール / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Alemdar Cad. Osman Hamdi Bey Yokuşu Sok. 34122, Gülhane, Fatih, İstanbul地図で見る
- Web:http://www.istanbularkeoloji.gov.tr/
ガラタ・メヴラーナ博物館
こちらは新市街にある博物館です。イスティクラル通りの観光ついでに立ち寄ることができる便利な立地。
ここは、1491年に創立されたメヴレヴィー教団の修行場のひとつでした。メヴレヴィー教団とは、イスラム教の神秘主義の教団のひとつです。イスティクラル通りの喧騒が嘘のように、博物館内部は静かでどこか神秘的な空気が漂っています。
笛や太鼓、衣装など、ほかの博物館では目にすることがないような展示物がたくさんあります。教団の中心地であるコンヤに行けなくても、イスタンブールでその神秘的な雰囲気を味わうことができる博物館です。
- ガラタ・メヴラーナ博物館
- イスタンブール / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Şahkulu Mh.Galip Dede Cd. No:15 34420 Beyoğlu/İstanbul地図で見る
おわりに
すべての博物館でいちいちチケットを買うと費用も嵩みますが、ミュージアムパスがあればかなりお得に博物館巡りができます。チケットブースの行列に毎回並ばなくていいのも、旅行者にとっては嬉しいですよね!イスタンブールでは是非ミュージアムパスを片手に、博物館巡りを楽しんでみてください!
※価格は2018年1月現在(1TL約29円)