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その3☆イェニ・ヴァリデ・ジャーミィ
1700年代の新しいモスク
ミフリマー・スルタン・ジャーミィから歩いて10分ほどのところにあるのがYeni Valide Camii(イェニ・ヴァリデ・ジャーミィ)です。
yeni valideとは"新しい母"という意味で、時の皇帝、アフメト3世が自身の母に敬意を表して造ったモスクです。さきほどのミフリマー・スルタン・ジャーミィに比べ、堂々とした雰囲気を醸し出しているモスクで、1710年に完成しました。
中庭の様子
四角形の中庭の真ん中には泉亭といわれる、礼拝前に身を清める場所があり、厳かな空気が漂います。
かと思えば、中庭の周りを囲う壁にある扉あたりなど、細部には意外にも可愛い装飾や色合いがあしらわれています。
母を讃えたモスクというだけあって、堂々とした大らかさの中にも繊細な女性らしさも表現されています。
モスク内部へ
こちらのモスクには、観光客向けのスカーフなどの貸し出しはありませんので、モスク内部に入りたい場合は持参しましょう。それほど観光客が少ないモスクといっていいでしょう。
シンプルなデザインなのにどこのモスクにも似つかない、はっきりとした模様が印象的なモスクで、真っ赤な絨毯と壁面のコントラストが美しい空間です。
モスク内部は、決められたお祈りの時間ではないにも関わらず、静かにお祈りを捧げる地元の人たちが多くいます。ガイドブックに載っているような観光客で溢れているモスクではあまりお目にかかれない、神聖な空気を体感できるでしょう。
- イェニ・ヴァリデ・ジャーミィ
- イスタンブール / モスク
- 住所:Mimar Sinan Mahallesi 34664 Üsküdar/İstanbul地図で見る
おわりに
滞在日数が少なければアジア側のイスタンブールは後回しになりがちですが、ユスキュダルにはイスタンブールらしい魅力がたくさんつまっています!半日あればゆっくり散策できるエリアなので、ヨーロッパ側からの船旅ついでにアジア側のユスキュダルに足を運んでみてはいかがでしょうか。
※価格は2018年1月現在(1TL約29円)