イタリア・シチリア島のエトナ山は、ヨーロッパ最大の活火山であり、世界でも活動的な火山の1つとして知られています。2013年には世界遺産にも登録されたエトナ山へは、カターニアから日帰りバスでも気軽に訪れられるため必見です!
この記事の目次表示
世界遺産「エトナ山」はヨーロッパ最大の活火山!
イタリア南部に位置するシチリア島東部にある活火山「エトナ山」は、標高3,320mほどの高さを誇り、アルプスを除いてイタリアでは最も高い山です。エトナ山の標高は噴火のたびに変わることから、測定数値に変化がみられます。また、エトナ山はヨーロッパ最大の活火山であり、世界でも活動的な火山のひとつとして知られています。噴火の歴史は50万年前まで遡り、噴火活動の記録は少なくとも2700年前まで残されています。
富士山にも似た形をしていることから「イタリアの富士山」とも称されるエトナ山は、富士山と同じ2013年にユネスコの世界遺産に登録されています。ちなみに富士山は文化遺産として、エトナ山は自然遺産として登録されています。
エトナ山の麓の町カターニアは「エトナ山のお膝元」!
シチリア島東部にあるカターニア(Catania)は、エトナ山の麓に広がる町であり、北方にはエトナ山が聳えています。シチリア島ではパレルモに次いで2番目に大きな都市であり、周辺地域を含めた人口は約32万人を誇ります。カターニアの中心部からもエトナ山を望むことができ、町のシンボルともなっています!
カターニアからエトナ山まではバスで日帰り観光を楽しめる!
世界でも活動的な火山のひとつとして知られているエトナ山ですが、山の斜面や麓には多くの方が住んでいるなど、特別に危険な火山とはみなされておらず、立ち入りが許可されている標高2,920mの噴火口区域まで行くことが可能です。そのため、せっかくシチリア島を訪れたのなら、世界遺産であり「イタリアの富士山」とも呼ばれるエトナ山を遠くから眺めるだけでなく、間近で楽しむのがおすすめです!
そこで今回は、日帰りで気軽にエトナ山を訪れられるバスを使った方法をご紹介します◎
チケットの購入方法&往復バスの料金
カターニアのバスターミナルからは、ASTという会社が運行するエトナ山行きのバスが1日1便運行しています。毎朝8時15分に出発し16時30分頃カターニアへ戻ってくるバスは、1名につき往復6.20ユーロ(約750円)ととっても安いため、「ただ間近にエトナ山を感じたい」という理由だけでも訪れる価値があります!
なお、チケットはバスターミナルから通りを渡ったところにあるカフェで販売されていて、8時15分の出発時間までにカフェでチケットを購入し、乗り場へ向かう必要があります。そのため、早めにバスターミナルに到着することが大切です◎
- カターニアバスターミナル
- イタリア / 駅・空港・ターミナル
- 住所:Piazza Papa Giovanni XXIII, 95100 Catania CT, Italy地図で見る
途中、ニコロージ(Nicolosi)でトイレ休憩
カターニアからエトナ山までは片道バスで2時間の距離ですが、途中ニコロージ(Nicolosi)という町で20分ほどの休憩タイムを挟みます。
バス停からすぐのところにカフェがあり、簡単な朝食をとったりコーヒーを飲んだり、トイレを済ませることもできます!ただし、1つしかないトイレを求めて列ができるため、コーヒーや朝食の前にまずトイレを済ませておくのがおすすめです◎
ニコロージ(Nicolosi)のバス停付近をふらっと歩いてみただけでも、素敵なモニュメントに出会えました!
途中からは銀世界が広がるエトナ山への道中
筆者が訪れたのは12月末ということもあり、ニコロージ(Nicolosi)を過ぎてエトナ山へ近づくにつれて、銀世界が広がってきました!
エトナ山サピエンツァ避難所へ到着!
バスは標高約1,900mのところにあるサピエンツァ避難所(Rifiugio Sapienza)に到着し、カターニアに向けて出発する14時30分までは自由時間となります。なお、バスは停車時と同じところに停まっているものの、運転手は14時30分になるまで戻らないため、バスに忘れものなどをしないように要注意です!
「Ristorante la Cantoniera」というレストラン付きのホテルにバスは到着するため、ランチなどを楽しめるほか、ショップも併設されていてお土産などを購入することもできます。
窓からはエトナ山を臨みつつ、暖炉の前でホットチョコレートを味わうなんて贅沢なひとときも過ごせます!
- Ristorante la Cantoniera
- イタリア / ホテル
- 住所:P.le Cantoniera, 95030 Nicolosi CT, イタリア地図で見る
エトナ山付近での過ごし方
標高約1,900mに位置するサピエンツァ避難所からは、ロープウェイ乗り場もあり、ロープウェイとジープを利用すれば標高約3,000mの南東火口手前まで登ることも可能です。
また付近には、1892年に発生した噴火によって誕生したシルベストリー火口が2つあり、周囲を歩くこともできるなど、世界でも活動的な火山として知られるエトナ山をより間近に感じられます!
まとめ
世界遺産エトナ山へは、カターニアからバスで往復6.20ユーロ(約750円)と気軽に足を伸ばせることがわかったはずです!エトナ山観光のベストシーズンは、6月中旬から9月初旬頃である一方、1月から3月中旬頃までは、標高1,900~2,500m付近でスキーなどのウインタースポーツも楽しめます!また、バスで1,900mまで登るだけであれば、年間を通してエトナ山を間近に感じられるため、ベストシーズンではなくても、ぜひ気軽に足を運んでみてくださいね!