世界遺産にも登録されている、ティヴォリのエステ家別荘「ヴィラ・デステ」は、様々な種類の噴水が美しい庭園です。敷地内では、修道院を改装して造られた別荘内の見学も可能。半日フリー時間があれば、ローマから日帰りで行くこともできます。
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イタリア庭園の傑作・ティボリのエステ家別荘「ヴィラ・デステ」
ローマから約30km離れた丘陵地帯にあるティヴォリに、エステ家別荘があります。
エステ家別荘に着くと「VILLA D’ESTE(ヴィラ・デステ)」と書かれたタイルの建物が見えるので、中に入っていきましょう。
中に入ったら、まずは建物内を見学します。こちらの建物は、16世紀なかば、エステ家出身のイッポリート・デステが、ベネディクト会の修道院を別荘として改築した建物です。
建物内部では、壁画を見ることができます。
世界七不思議の一つであるバビロンの空中庭園から影響を受けて作られたと言われるエステ荘の庭園には、テヴェレ川の支流、アニエーネ川の水を引いて作られた様々なモチーフの噴水があります。
こちらは、見る人の目を楽しませてくれる百噴水。様々な動物の顔の噴水が、ずらっと並びます。
庭園の奥には、オルガンの噴水、大カスケードが見えます。オルガンに見立てたこの噴水では、水圧でオルガンが自動演奏されるのを聞くことができます。こちらは、約2時間おきの演奏となります。
ここは、ピアニストまた作曲家であるリストの、名曲『エステ荘の噴水』の題材になった場所でもあります。この曲を聞いてから出かけるのもおすすめです。
また、冒頭で紹介したエステ家別荘の建物は高台に建っているため、建物の中から庭園とその下に広がる町の様子を一望することもできます。眼下には、美しい眺めが広がります。
アクセス
ローマの地下鉄B線「Rebibbia」駅または「Ponte Mammolo」駅から、ティヴォリ行きのCotralという会社のバスに40分くらい乗り、Tivoli/Largo Nazioni Unite という停留所で下車します。バスチケットは、バス乗り場前にあるタバッキで購入することができます。
まとめ
ローマから少し足を伸ばして、噴水の美しい静かな庭園でのんびりと過ごす時間は何とも贅沢です。近くにはハドリアヌス帝の別荘だった「ヴィラ・アドリアーナ(Villa Adriana)」の遺跡もあります。時間がある方は併せて訪れてみることをおすすめします。
- ヴィラ・デステ
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- 住所:Villa d'Este, Tivoli地図で見る
- Web:http://www.tibursuperbum.it/eng/monumenti/villades...