国民的な銘菓「ポッキー」や「プリッツ」の製造工程だけではなく、商品の要になるチョコレートもカカオからの製造工程から見学できちゃうのが【グリコピア神戸】。しかもただの工場見学だけではなく、子供からパパママ、おじいちゃんおばあちゃんまで、色々楽しめる工夫もされています。これだけ楽しめて無料だなんて!
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開館30年を記念に大幅リニューアルオープンした【グリコピア神戸】
「glico グリコ」といえば、日本を代表するお菓子。1922年の創業から国民に愛されており、今や海外でもグリコの商品はたくさん見かけます。
そんなお菓子工場の中を一般人が見学できるように、工場(ファクトリー)に隣接して建てられた施設が【グリコピア】。1988年に一番最初に開設されたのは神戸の【グリコピア神戸】。その後、埼玉の【グリコピア・イースト】、千葉の【グリコピア CHIBA】と続々開設されています。
今回は、開設30年を記念して2018年に大幅リニューアルオープンした【グリコピア神戸】をご紹介します。工場の見所ポイントのほとんどが写真撮影禁止ではありますが、ホームページの写真 と合わせて、様子が少しでも分かればと思います。
無料なのに超充実した工場見学!
新しくなった【グリコピア神戸】は、あちこちに楽しい工夫があります。例えば、正門の駐車場にある旗。
よーくポールをみてください。プリッツ、ポッキー、いちごポッキーになっていますよね!また、土台の芝生の形は、キャラメルグリコのハートの形になっています。
こんな「グリコならでは」の見た目の面白さにもこだわって作られたグリコピア、相当お金がかかっていそうですが、見学だけならなんと 無料なんです!!!見学させてもらえる内部も「これだけ楽しめて無料でいいんですか?!」と驚くはず。
ではさっそく工場内の様子もご紹介していきます。
エントランスをくぐると、目の前に大きな黄色い穴がドドーン!思わず「何あれ?」と吸い寄せられますが、その前に左手のカウンターで受付を済ませ、ネックストラップを受け取ってくださいね。
グリコの「創意工夫」についてシアターで鑑賞
まず最初は、黄色い穴の右手にあるシアターで、グリコの「創意工夫」について紹介した映像を鑑賞します。
創業者の「江崎利一」さんの考えや、代表的なお菓子の形のトリビアなど、幼い頃からグリコのお菓子を知っている大人は「ほぉぉぉ〜」と楽しめます。
ですが、未就学児には、まだちょっと難しいお話。工場見学にはそのような小さなお子様もたくさん来るため、子供たちが辛抱できるよう鑑賞タイムは5分程度と、短く構成されています。
鑑賞が終わったら、だいたい12人前後のグループに分けられます。大勢が一気に全員で動くと、見学もしづらいですし、ガイドさんの話も聞けませんもんね。
映画付き!グリコの自動販売機
シアターのすぐ向かいに、創業者「江崎利一」さんの銅像と、オレンジ色のボックスがあります。このオレンジ色のボックス、なんと1931年(昭和6年)に開発された【映画付きグリコ自動販売機】なんです。
自動販売機には「十銭入レルトオイシイグリコガ出テオマケニ活動寫眞モ見ラレテ樂シイ音樂ガ聞ヘ其ノ上二銭ノオツリガ出マス」とあります。
当時、グリコは10銭で売られていましたが、この自動販売機に10銭入れると、活動寫眞 = 映画が見られ、グリコとともに2銭のお釣り(おまけ?)まで出てくるという!しかも、主演は当時の大スター「市川右太衛門」さん!これは当時の人からしたら画期的ですよね。
東京を中心に約100台ほど設置されて行列ができるほど人気があったそうですが、世界大戦などにより現物は残っておらず、ここにあるものは再現されたもの。これを使って、ガイドさんがお金を入れるところから、映画を見られるところ、グリコと2銭が出てくるところまで再現してくれます。
大きなポッキーのトンネルをくぐろう!
工場見学は1Fから4Fまであります。2F以上へはエレベーターを使っていくのですが、そのエレベーターへ行く時に通るのが、エントランスにドドーン!と構えていた、あの黄色い大きな穴。
横から見て気づいたのですが、これは 大きなポッキーのトンネル なのですね。
中を通ると、「ピューン!ピュピューン!」と、某映画のワープのような光が走り、ワクワク感が増します。
歴代の「おまけのオモチャ」がズラ〜り
グリコといえばおまけ付き! 3Fに到着すると、目の前にババーン!と広がる歴代のおもちゃに驚きます。
- 出典:blog.goo.ne.jp
- 出典:blog.goo.ne.jp
一番古いものは創業1922年のおもちゃから。「自分がよく見たおもちゃは…そうそう!この辺!」と大人が盛り上がる一方、子供達は、真新しい方の年代で自分たちが知っているおもちゃを探したり…みんなそれぞれの楽しみ方をしています。
それにしても、やっぱり初代のおもちゃは見応えがありますね!今まで、そんなに気にしなかった「グリコのおまけ」、当初はこんなものだったんだなぁ…とじっくり観て楽しめます。