高知県に流れる一本の美しい川、仁淀川(によどがわ)。最近では仁淀ブルーの名称で語られ、その透明感の認知度は高まっています。「いの町」は、この仁淀川が流れる静かで美しい町です。土佐和紙発祥の地と言われ、和紙の文化が今なお受け継がれていて、町には紙の博物館があるほど。自然が豊かで、どこか懐かしく、心落ち着く静けさを感じられます。今回は「いの町」の魅力をお伝えしていきます!
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高知県「いの町」とは?
「いの町」は、高知県の中央部に位置し、愛媛県とも隣接しています。
高知駅からJR土讃線に乗り換えておよそ30分。仁淀川まで徒歩で行くことができる、伊野駅で下車すると、便利です。
商家の町並みが残り、仁淀川が悠々と流れ、美しい山々に囲まれ、歩いているだけでほっと落ち着ける町です。
土佐和紙発祥の地として知られ、毎年5月になると、仁淀川の水中で、和紙で作った鯉のぼりを泳がせるイベントを開催しています。
- 仁淀川 紙のこいのぼり
- 高知 / イベント・祭り / インスタ映え
- 住所:高知県吾川郡いの町波川 仁淀川橋下地図で見る
- 電話:088-893-1115
おすすめしたい、4つの魅力
「いの町」は、ぜひ訪れてほしいおすすめの場所です。そんな「いの町」の魅力をお伝えしましょう!
魅力その1 仁淀川鑑賞ができる
仁淀川、本当に美しいです。筆者が想像していたよりもずっと川幅がある大きな川でしたが、それでもなお、透明感は十分に維持されています。
夕時には、仁淀川へ夕日が反射して、ついついたそがれてしまいます。
清流が美しく、何時間川べりに座っていても飽きが来ません。
魅力その2 土佐和紙工芸村「くらうど」が楽しい
こちらの土佐和紙工芸村「くらうど」とは、いわゆる道の駅のことです。
レストランや野菜直売所のほかに、宿泊施設も併設されています。目の前に仁淀川が流れている、最高の立地です。
敷地内には、蔵をリニューアルしたアンティークショップがあるなど、お洒落な雰囲気になっています。
また、色とりどりの土佐和紙や、和紙を使用した雑貨も豊富に取り揃えられています。
下記の写真は、「くらうど」とは別の場所にある「いの町紙の博物館 (http://kamihaku.com/)」で購入した土佐和紙の髪ゴムですが、「くらうど」にも、同じような、土佐和紙を使ったさまざまな雑貨が販売されています。
「くらうど」の直売所では、高知県ならではの食べ物も販売しています。
こちらは、田舎寿司、と呼ばれるものです。
お寿司のネタが、すべてお野菜でできています。胡麻入りの酢飯に、ぷりぷりの椎茸がのっていたり、こんにゃくや大根のお漬物で挟まれていたり。ヘルシーで、大変ユニークなお料理です。
もう一つのおすすめが、紫黒(しこく)うどんと呼ばれる、真っ黒なおうどん!これは黒米を原材料としているからだそうです。
かつおだしの芳醇な香りと、紫黒うどんのざらっとした舌触りがクセになります。具材はしいたけや山菜がたっぷりのっており、食べていて至福のひとときでした。
料理は直売所のおばちゃんたちが手際よく調理してくれます。
「くらうど」は、町の中心から少し離れたところにあるため、車がない方はバスを利用して訪問しましょう。バスの本数は少ないので、利用する際は要注意です。
- 土佐和紙工芸村くらうど
- 高知 / 体験・アクティビティ / 雨の日観光
- 住所:高知県吾川郡いの町鹿敷1226地図で見る
- 電話:088-892-1001
- Web:http://www.qraud-kochi.jp/
- いの町紙の博物館
- 高知 / 女子旅 / 博物館 / 穴場観光スポット
- 住所:高知県吾川郡いの町幸町110-1地図で見る
- 電話:088-893-0886
- Web:http://kamihaku.com/
魅力その3 椙本神社の趣がすごい
椙本(すぎもと)神社は、仁淀川から徒歩すぐのところにある神社です。広さはそこまで無いですが、雰囲気がとても良いです。
筆者が訪問した際は、鯉のぼりの時期でしたので、神社の境内には鯉のぼりがたくさん吊るされており、より一層素敵な雰囲気になっていました。
参拝者も少なく、静かにお参りすることができます。特に明け方に訪問すると、木漏れ日が差し込み、美しい情景が楽しめます。
- 椙本神社
- 高知 / パワースポット / 神社 / 縁結びスポット
- 住所:高知県吾川郡いの町大国町3093地図で見る
- 電話:088-892-0069
- Web:http://niyodogawa-kanko.net
魅力その4 静かな町を歩くだけでリラックスできる
町を歩いていると感じますが、昔ながらの建物が多くあり、見ごたえがあります。
商屋が多く、一昔前にタイムスリップしたような印象です。
その他、ふと訪れた神社からの景色が良かったり、猫がのんびりしていたりと、散歩をしてみると楽しい発見がいっぱいです。
偶然見つけた地元のスーパーで購入したのは、販売していたおばちゃん手作りのおはぎ。あんこ、きな粉、青のりの3種類が入っていました。
ただ目的もなく、町を歩いていても何かしらの発見があります。
まとめ
「いの町」を散策して、最も感じたことは、雑音がないということです。
都会で過ごしていると、無意識のうちに、耳から絶えず情報が入ってきます。それは、人々の声だけでなく、例えば電車や車の音、大型エアコンの運転音、工事現場の音など、言葉になっていない音も含みます。
いの町では、そのような言葉になっていない音がほとんどありませんでした。そのためか、体の芯からリラックスできます。
清流・仁淀川へは、ゴールデンウィーク中の鯉のぼりの時期に訪問するのが一番おすすめですが、どの時期に訪れても、きっとなにか心へメッセージを届けてくれる、素敵な町ですよ。