「睡蓮」の絵で有名なフランスの画家、クロード・モネ。晩年を過ごしたフランスのシヴェルニーに、自身の理想とする庭を造り「生きたキャンパス」「生きたアトリエ」として、自然が織り成す景色を描き続けました。そんなモネの愛した庭が、高知県北川村に再現されています。本場フランス、モネの庭の担当者から指導・監修を受けて造られ、門外不出とされた「モネの庭」の名称を贈られた、世界にたった2ヵ所だけのモネの庭です。モネが愛し、見ていた絵画の世界へ出かけてみましょう!
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モネの庭について
モネの庭ができるまで
高知県東部の観光・文化の拠点づくりを目指して、「フランス文化と北川村の豊かな自然のミックス」というユニークな発想をベースに、モネの庭づくりは始まりました。
フランス、モネの庭の管理責任者ヴァエ氏の指導・監修の元、北川村でのモネの庭づくりがスタート。1999年には門外不出であったモネの庭の名称を贈られ、2004年についにオープンしました。
モネの庭のコンセプト
モネは43歳から、半生を庭とアトリエのあるジヴェルニーで過ごし、絵を描いたり、庭仕事をして過ごしたそうです。モネが造った庭のコンセプトは、「自然を活かし、光と影を巧みに組み合わせた、素朴さにあふれる庭」。そうしたクロード・モネの想いを再現したのが、「モネの庭マルモッタン」です。庭は「水の庭」「花の庭」「光の庭」の3部構成になっており、特に「水の庭」の睡蓮の庭はモネの絵そのもので、本当に美しく再現されています。
季節によって景色が変わる庭が素敵!
四季折々の、美しい景色を見る事ができるモネの庭は、春にはチューリップや薔薇、夏は睡蓮やひまわり、秋はリコリスや紅葉、冬はススキや落葉した木々が雰囲気を出しています。雪の綿帽子を被った木々も素敵です。(真冬1月10日~2月末日はメンテナンス休園です。)
睡蓮の絵画の景色がそのままに「水の庭」
モネが見た景色がそのままに
モネの絵画の中でも代表作となった「睡蓮」の庭が、美しく再現されています。池の周りには沢山の木が植えられており、藤の花の太鼓橋、薔薇のアーチなど見どころが沢山あります。
藤の花が咲いた、太鼓橋と睡蓮の池。色鮮やかな庭は、とても美しいですね。
池の周りは散歩道になっており、小道の脇にはベンチが。まるでヨーロッパの公園に来た様な、とても雰囲気のある造りになっています。
太鼓橋から見た睡蓮の池は、森の中に作られた小さな湖のよう。
睡蓮が美しく咲く季節
睡蓮は早いものでは、4月末から咲き始めます。5月中旬から10月末頃まで見る事ができ、最盛期は7月下旬から9月中旬。開花時間は10時頃から14時頃までだそうです。
睡蓮の池に映る、空が美しい。
モミジとの景色も、良く合います。紅葉が楽しみですね!
青い睡蓮は、フランスの寒さゆえ、モネが咲かせる事が叶わなかった睡蓮だと言われています。貴重ですね。
まるでパレットを広げたような「花の庭」
色とりどりの花が咲く庭
沢山の花が咲くと、まるでパレットの様に沢山の色で埋め尽くされる「花の庭」。大きな薔薇のアーチが美しく、ギャラリーの建物など、まるでフランスを訪れたような雰囲気です。
青い睡蓮を自宅でも
花の庭には花の直売店があり、訪れた時には「青い睡蓮」の販売もしていました。家で睡蓮を育ててみるのも良いかもしれませんね。
モネの歴史や生活をかいま見る
ギャラリー・ショップではモネの歴史が分かるパネルや、描いた絵の複製、美しい食器などが飾られており、モネについてより深く知る事ができます。
また北川村にモネの庭が出来るまでの歴史なども書かれています。
モネが焼かせた食器。やっぱり自然を愛したモネですね、植物の絵が美しいです!
モネの部屋の模型もあります。たくさんの絵画に囲まれていますね。