「好きな歴史上の人物」として必ず上位に名が挙がるほど人気の高い人物、坂本龍馬。歴史に詳しくない方でも、その名前は知っているのではないでしょうか。2017年で、龍馬がこの世を去ってちょうど150年。目まぐるしく世界が動いている今、動乱の時代を生き抜いた坂本龍馬ゆかりの地を巡って、若き志士の生き様に触れてみてはいかがでしょうか。今回は、高知、長崎、京都にあるゆかりの地をご紹介します。
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坂本龍馬ってどんな人?
1835年、土佐の高知城下に生まれた坂本龍馬。19歳の頃に剣術修行のため江戸へ向かい、その際にペリーの黒船来航に直面して衝撃を受けたと言われています。
その後、土佐藩郷士・武市半平太らが結成した「土佐勤王党」に加盟。本格的な政治活動を始めますが、28歳の時に自由を求めて脱藩し、その後、勝海舟に師事して開国論者となりました。
1865年に、長崎で貿易商社を兼ねた政治組織「亀山社中」(のちの海援隊)を結成。当時対立関係にあった薩摩藩と長州藩の仲を取り持つなど(薩長同盟)、幕末の動きに大きな影響を与えました。
1867年、土佐藩の重役・後藤象二郎に「大政奉還(天皇に政権を返上すること)」を含む「船中八策」を提示するなど、歴史に大きな足跡を残した龍馬ですが、同年の11月15日、奇しくも龍馬の誕生日のその日、京都の「近江屋」で盟友中岡慎太郎と共に暗殺され、33年という短いながらも波乱に満ちた生涯を終えました。
坂本龍馬が生まれた場所 高知県
19歳で江戸に出るまで、坂本龍馬が育った場所が土佐(現在の高知県)です。出身地とあって博物館やゆかりの地が多数あり、街のあちらこちらで坂本龍馬の姿を見ることができます。お土産屋さんにも関連グッズがたくさん並び、高知の方々の龍馬愛を強く感じることができます。
1.坂本龍馬誕生地
路面電車「上町一丁目」駅近くに、坂本龍馬の生家跡があります。現在は碑が建つのみですが、当時は広い敷地であったことが分かっています。石碑の文字は高知県出身の元総理大臣、吉田茂氏によって書かれたものです。
- 坂本龍馬誕生地
- 高知 / 遺跡・史跡
- 住所:高知市上町1丁目地図で見る
- 電話:088-823-9457(高知市観光振興課)
- Web:http://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/39/tanjouch...
2.龍馬の生まれたまち記念館
坂本龍馬が生まれた上町の歴史をはじめ、坂本家の人々や龍馬ゆかりの人物を紹介する展示などがあります。
玄関では、坂本龍馬像がお出迎え。
坂本家再現エリアでは、妻のお龍さんとの2ショットも。
- 龍馬の生まれたまち記念館
- 高知 / 博物館 / 雨の日観光
- 住所:高知市上町2丁目6-33地図で見る
- 電話:088-820-1115
- Web:http://ryoma-hometown.com/
3.桂浜
高知市の南、太平洋に面した名勝地。一帯は「桂浜公園」として整備されています。
龍頭(りゅうず)岬には、台座からの高さが13.4mもある巨大な坂本龍馬像があり、今も生まれ故郷・土佐の海を強いまなざしで見つめています。
- 桂浜
- 高知 / 自然・景勝地
- 住所:高知県高知市浦戸桂浜地図で見る
- 電話:088-823-9457
- Web:https://www.city.kochi.kochi.jp/site/kanko/katsura...
4.高知県立坂本龍馬記念館
銅像の立つ桂浜公園の一角にある記念館。
入口では、これまた坂本龍馬像がお出迎え。こちらの龍馬とは握手ができちゃいます。しっかりと固い握手を交わす姿をぜひ記念撮影してください。
記念館には、直筆の手紙をはじめとする多くの書簡資料が展示されています。なお、2017年4月から約1年間、既存館リニューアル・新館建設工事および開館準備のため、全面休館となりますのでご注意ください。
2階からは太平洋が一望。美しい景色を楽しむこともできます。
- 高知県立坂本龍馬記念館
- 高知 / 博物館 / 一人旅
- 住所:高知県高知市浦戸城山830番地地図で見る
- 電話:088-841-0001
- Web:http://www.ryoma-kinenkan.jp/
鎖国時代唯一の海外窓口 長崎県
江戸時代、鎖国中の日本で唯一世界へと開かれていた長崎。この地に坂本龍馬が初めて訪れたのは、1864年のことです。龍馬は、ここで結成された亀山社中を足掛かりに活動を広げていきました。
1.亀山社中記念館
日本初の商社と言われている亀山社中。その遺構とされる場所に、幕末当時のまま復元された記念館です。この社中で最初に行った商売が、当時海外との取引を禁じられていた長州藩に、薩摩藩名義で武器を購入することでした。
中は一部を除いて撮影可能です。有名な坂本龍馬の写真と同じように、台座にもたれて記念撮影することもできます。室内は10畳、8畳、3畳、プラス縁側という決して広くはない間取り。この場所で膝を付き合わせ、語り合っていた社中のメンバーの熱が伝わってきます。
- 亀山社中記念館
- 長崎 / 博物館 / 雨の日観光
- 住所:長崎市伊良林2丁目7番24号 地図で見る
- 電話:095−823−3400
- Web:http://www.city.nagasaki.lg.jp/kameyama/index2.htm...
2.龍馬のぶーつ像
新しいもの好きの龍馬が愛用していたブーツを模して造られたブロンズブーツ。亀山社中創設130年を記念して、1995年に設置されました。靴のまま履くことができます。
3.風頭(かざがしら)公園
高知では、桂浜から太平洋の海を見つめていた坂本龍馬。この風頭公園に立つ坂本竜馬像は、サイズは4.8mと少々小ぶりですが、変わらぬ強いまなざしで長崎市内の町並を見つめています。
- 風頭公園
- 長崎 / 公園 / 一人旅 / 花畑(6月) / 桜の名所 / 展望台
- 住所:長崎県長崎市伊良林3-510-6他地図で見る
- 電話:095-822-8888(長崎市コールセンター「あじさいコール」)
- Web:http://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/630000/632000...
4.旧グラバー住宅
英国人実業家トーマス・ブレーク・グラバーによって、1863年に建てられた日本最古の木造西洋風建築。2015年には「明治日本の産業革命遺産」の一つとして世界遺産にも登録されました。このトーマスが経営する「グラバー商会」は、坂本龍馬の亀山社中に武器を用立てていたのです。
グラバーの妻・ツルが使っていた部屋の廊下の天井には、隠し部屋が!当時討幕派の志士たちがこの場所で密談をしていたのでは!?とも言われています。もしかすると、龍馬もこの場所で密かに話し合いをしていたのかもしれません。
- グラバー園
- 長崎 / 観光名所 / 絶景 / パワースポット / 桜の名所 / ツーリング / インスタ映え / 世界遺産
- 住所:長崎県長崎市南山手町8番1号地図で見る
- 電話:095-822-8223
- Web:http://www.glover-garden.jp/