熊本県の天草を就航地とする天草エアライン。たった1機の機体で運行する、日本で一番小さい航空会社です。写真映えする可愛いイルカの機体、ホスピタリティあふれるおもてなしなど、天草エアラインの魅力をご紹介します。
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天草エアライン概要
天草エアラインは、熊本県の天草を拠点とするエアラインです。航路は天草⇔熊本、天草⇔福岡、天草⇔大阪のわずか3路線。
天草空港に就航しているのはこの天草エアライン一つだけ。福岡や熊本市内から天草までドライブをすると数時間かかるため、福岡20分、熊本45分で結ぶこの天草エアラインは観光客にも便利なアクセス手段であるほか、住民にも大切な公共交通となっています。
ここが素敵!天草エアライン
イルカが空を飛ぶ
天草エアラインの機体は、3匹のイルカがデザインされたもの。
天草では、少し沖合に出れば年間を通して98%の確率で野生のイルカに会うことができ、イルカは天草の代表アイコンとなっています。機体本体は「可愛い」という意味の「みぞか号」、左右のプロペラ部分は「かいくん」と「はるかちゃん」という名前がついています。
可愛いもの好き女子はもちろん、出張で訪れたスーツ姿のサラリーマン達も思わずカメラを構える、とてもキュートで見逃せないデザインです。
レアなプロペラ機体
天草エアラインの機体は、珍しいプロペラ機。フランス製のATR42-600型で、6枚のプロペラ×2カ所で空を飛びます。飛行機マニアの方には見逃せないポイントですね。
また、天草エアラインは、天草と福岡・熊本・伊丹の各空港を一日10本運行していますが、保有する機体は1機のみ。なんとも重要な役割を担っているみぞか号ですね。
どの席からでも楽しめる、九州の山々や海の景色
翼が機体の上部についているので、どの席からも景色が楽しめるというメリットがあります。航路には長崎県の雲仙普賢岳や、もちろん天草の島々も眼下に収めることができます。天草-熊本間では巡航高度も1,300mと低いところを飛んでいますので、景色も見やすいこともポイント。
手作りのフライトマップを片手に景色を楽んでいると、あっという間に目的地に到着です。
アットホーム感あふれる機内誌
手作りの機内誌は、手書きのイラストやスタッフの方直々に執筆したと思われる記事が、クリアファイルにまとめられているもの。
フライトマップに加え、みぞか号の詳細や天草の観光ポイント、CAさんが体験した天草のアクティビティなどがまとめられています。小さいころの「遠足のしおり」を思い出しますね。(一つ一つ手づくりですので、お持ち帰りは禁止です。)
また、現在全部で4人いる天草エアラインのCAさんの全員の写真入り自己紹介ページもあり、それぞれの趣味や好きな食べ物等が語られています。大手キャリアでは出会えないアットホームな雰囲気を楽しむことができます。
ところどころにあふれるおもてなしの心
エチケット袋にも一つ一つメッセージが書かれています。思わず持ち帰りたくなってしまいますね。
他にも、小さな子供向けに絵本の貸し出しもされています。
細かいところにもおもてなしの心があふれる天草エアライン、一度乗ればファンになってしまうこと間違いなしです。
旅のヒント
小さなプロペラ機なので、ジャンボジェットに比較すると、天候次第ではありますが揺れることがあります。苦手な方は酔い止めをお忘れなく!
また、飛行時間が長い天草⇔大阪間では機内食のサービスがあります。熊本・天草にちなんだお菓子が提供されるとのことですので、関西方面の方は是非利用してみてくださいね。