アマルフィ旅行を計画中のあなた!王道ルートから、ちょっと足を延ばしてみませんか?南イタリアのレストランで食事をすると、ポップでカラフル、ワクワクする絵柄の食器を見かけるはず。これらはほとんど、アマルフィ海岸にある陶器の街「ヴィエトリ・スル・マーレ」で生産されています。ここは街中が鮮やかな陶器で彩られており、お土産の掘り出し物を見つけるのも良し、工房を覗いてみるのもよし、そぞろ歩きが楽しい場所です!
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ヴィエトリ・スル・マーレ(Vietri Sul Mare)について
ヴィエトリ・スル・マーレは、南イタリアのアマルフィ海岸に位置する、マヨルカ焼の一大生産地。人口約8,000人のこぢんまりとした街ですが、通りはカラフルな陶器で溢れていて賑やかです。壁一面が陶器で飾られていたり、壁そのものが陶器でデザインされていたりと、右も左も目をそらす暇がないほど。歩いていて、こんなに楽しい街はありません。
ヴィエトリ・スル・マーレの愛らしい陶器たち
陶器はイタリア語で’Ceramica'といい、メインストリートであるウンベルト1世通りには多くのCeramica Shopが連なっています。
店内には、陶器がぎっしり!これでもかというほどの品揃えです。
棚はもちろん、上からも吊り下げられ、更には柱にも張り付けられています。
陶器のデザインには、レモンや魚など、南イタリアらしいモチーフを用いています。それぞれの店が独自のデザインの陶器を揃えていますので、よく見ると同じモチーフでもテイストが違います。
かわいらしいタコやちょっとグロテスクなタコ、ポップなレモンや懐かしい感じのするレモンなど、違いを見比べるのも楽しいです。ぜひあなた好みの一枚を見つけてください(以下、右上の青いタコのお皿は、レストランで撮影したのでお料理がのっていますが、町中の陶器屋さんで同じデザインを購入することが可能です)。
老舗陶器メーカー・ソリメネ社の陶器にもご注目
こちらはヴィエトリ・スル・マーレで最大規模の老舗陶器メーカーであるソリメネ社。他のこじんまりした店舗とは違い、工房とオフィスを備えた、迫力あるアイスクリームコーンのようなビルです。
1階の販売エリアでは、所狭しと、床にまで陶器が並べられています。雑多な店内ですが、手に取るとどれもとってもかわいいデザインなのです。
そぞろ歩きのススメ
陶器専門店以外にも、ヴィエトリ・スル・マーレの街中は陶器で溢れています。歩けば歩くほど、「え、これも?」というものに出会うはず。時間を忘れるほどお散歩が楽しい街です。小さな街で治安も良く、迷うことはありませんので、メインストリートから外れて小道にもどんどん入ってみましょう。
街歩きで出会えるCeramicaデザインたち
こちらは八百屋さん。お店の壁には畑を耕したり、農作物を収穫したり、売り歩いたりする人々の姿が陶器で描かれています。
こちらは休憩で入ったカフェ。なんと、バーカウンターにアマルフィ海岸各地の景色!
洗剤など日用品を扱う雑貨屋さんの壁も陶器でデザインされています。イタリアの豊饒(ほうじょう)な大地の恵みを抱えた女性が美しく描かれています。
こちらは植木鉢。ちゃんとレモンが描かれていて、南イタリアらしいですね。
ヴィエトリ・スル・マーレのアイコン、緑のロバ
こちらの緑のロバは、ヴィエトリ・スル・マーレのアイコンです。近代に入って交通機関が発達する前、陶器を運ぶ上ではロバが重要な役割を果たしていました。散策していると、何匹ものロバに出会うことでしょう。
陶器作りの工程を垣間見える工房
街歩きの途中には、工房も見つけることができます。色付け前の素焼きの陶器がずらっと並んでいたり、運がよければ職人さんが絵を描いている様子も見られます。こちらの写真も、棚の下の方で素焼きの皿が乾燥中であることが分かりますでしょうか?