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青森観光
自然景勝地を多く有する、日本一のりんご生産地

青森の三大美術館を車なしでも効率的に楽しむ徹底ガイド

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:35都道府県

2021年9月29日更新

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写真:jihen2

りんごやねぶたなど魅力が多い青森県は、アートによる地域振興にも力を入れています。特に青森県立美術館、十和田市現代美術館、弘前れんが倉庫美術館という3つの美術館は、青森らしさと新しいアートの両方の良さが詰まっていて大注目です。それぞれの見どころと、公共交通機関でも効率よくエンジョイできる巡り方をご紹介!

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はじめに

青森県では2020年に「AOMORI GOKAN」というプロジェクトができ、県内の5つの美術館・アートセンターが連携して魅力を発信しています。紹介する3館もこれに含まれており、いわば青森県がイチオシしている美術館といえます。

3つの美術館は、十和田市・弘前市・青森市とそれぞれ異なる市にあるので、県外から公共交通機関で訪れる場合は、新幹線やローカル線で巡ります。加えて、路線バスや循環バスなどをうまく活用することも計画のポイント!

  • 写真:jihen2© OpenStreetMap contributors

本記事では、青森では必見の3つの美術館の見どころをピックアップするとともに、お得なバスなどを活用してそれらを効率よく楽しむための、「アクセスのポイント」もプラスして紹介します。

【1】十和田市現代美術館

  • 写真:jihen2

十和田市のまちづくりの一環である「Arts Towada」の核となる美術館で、2008年にオープンしました。国や市の施設が集まっていた官庁街通りというストリート全体を美術館に見立て、まちとアートが一体化したようなスポットになっています。

見どころ① まちと一体化したアート展示

到着するとまず目に入るのがたくさんの野外アート作品!美術館の建物の向かいの公園には、草間彌生さんのドット柄のキノコをはじめとする賑やかな作品たちや、不思議でかわいらしくてワクワクする作品が並びます。

  • 写真:jihen2

美術館の入口には、十和田市の形をしたプレートに落下してきたりんごの立体作品や、りんごの木を描いた壁画などがあります。テーマやモチーフまでもが地域に結びついていて、青森そして十和田をあちこちで感じられます。

  • 写真:jihen2

館内は、ガラス張りの小部屋が連なったような形になっていて、多くが名のある現代美術作家の作品が常設展示されています。それぞれに独自の世界が広がっていて、作品ひとつひとつのパワーがすごいので必見です。絵画などがずらりと並ぶような美術館とは全く趣が異なり、十和田ならではのアートの世界を存分に味わえるのが、この美術館の醍醐味です。

見どころ② のんびり過ごせるカフェ「cube(キューブ)」

  • 写真:jihen2陸奥湾産ホタテのクリームチャウダー (¥990)
  • 写真:jihen2タルトタタン (¥460)

地方の美術館だと時間をつぶせる場所がない・・という悩みがありがちですが、ここの併設カフェはつい長居してしまいそうな、とても居心地が良い場所です。

青森りんごのカレーやホタテのクラムチャウダーなどローカルなランチメニューも充実しているほか、アップルパイやタルトタタンなどのりんごメニューも豊富です。

カフェ&ショップ cube
青森 / カフェ・喫茶店
住所:青森県十和田市西二番町10-9地図で見る
Web:https://towadaartcenter.com/visit/cafe-shop/

十和田市現代美術館へのアクセスのポイント

東北新幹線の八戸駅または七戸十和田駅から、バスでのアクセスになります。八戸駅からだと「おいらせ号」がおすすめ!所要40分で1,150円、停留所の少ない長距離タイプのバスなので、とても快適です。七戸十和田駅からの場合も同じく所要40分ですが、こちらは路線バスなので680円とリーズナブル。

どちらも所要時間は同じくらいですが、本数が少ないので時刻表を事前に調べて、新幹線の時間とうまく合う方をチョイスしましょう。また、以下で紹介する弘前市・青森市まで移動して宿泊コースで東京方面から向かう場合は、行きは八戸駅、帰りは七戸十和田駅、と利用駅を変えて効率よく移動するのがおすすめです。

十和田市現代美術館
青森 / 女子旅 / 観光名所 / 美術館 / 遊び場 / インスタ映え
住所:青森県十和田市西二番町10-9地図で見る
電話:0176-20-1127
Web:http://towadaartcenter.com/

【2】青森県立美術館

アート好きにはファンも多い、建築やデザインの面でも見どころがたくさんある、青森市にある美術館です。

  • 写真:jihen2

見どころ① インパクト大!な名作品たち

この美術館で有名なのは、奈良美智氏の「あおもり犬」ではないでしょうか。中庭につくられた大きな白い犬は、どの季節でも違った表情があり、子どもから大人まで楽しめます。館内は撮影禁止のため写真はないのですが、奈良氏のエネルギー溢れる作品が他にもたくさんあり、多くのファンが訪れています。

  • 写真:jihen2

もうひとつこの美術館のコレクションで必見なのが、マルク・シャガールの巨大なタペストリー絵画。ジプシーの物語を描いたバレエ「アレコ」の舞台装飾(背景画)として制作された、全4幕のうちの3幕を保有しています。

そしてこの残りの1幕ですが、アメリカの美術館から借用し、2023年までは4幕が揃った状態で展示されているんです!長期借用ということで、その間は展示室で特別鑑賞プログラムが行われるなど、2023年までだけの見どころとなっています。巨大な空間に飾られた大作は圧巻なので、ぜひ訪れて実物を見てみてください。

見どころ② 三内丸山遺跡と美術館建築

建築ファンにも人気があるこの美術館の建築デザインは、すぐ近くの三内丸山遺跡にインスパイアされているのだそう。展示スペースのほとんどが地下にあり、壁や床は土がそのまま露出している、展示室としては珍しい空間です。メインの建物とは別にある「八角堂」も独特の雰囲気で、内部に奈良美智氏の大きな作品があります。

  • 写真:jihen2

これらのデザインの元となったのが、美術館から徒歩で10分ほどの場所にある三内丸山遺跡。縄文時代の住居跡や道具類が多数発見され、世界遺産にも登録された遺跡です。集落を再現した屋外エリアや、出土品を楽しく解説してくれるミュージアム「縄文時遊館」など、美術館とセットで訪れたいスポットです。

  • 写真:jihen2

青森県立美術館へのアクセスのポイント

こちらは青森駅から路線バスで20分ほどと便利な場所にあるので、他のスポットや移動と合わせて計画すればより充実した一日を過ごせます。アクセスが良い分、週末の昼前後はわりと混雑しているので、人が少ない時間にゆったり回りたい人は早めに行くのがおすすめです。

青森県立美術館
青森市 / 女子旅 / 観光名所 / 美術館 / インスタ映え
住所:青森市安田字近野185地図で見る
電話:017-783-3000
Web:http://www.aomori-museum.jp/ja/
三内丸山遺跡
青森市 / 遺跡・史跡 / 観光名所 / 遊び場 / 世界遺産 / ツーリング
住所:青森県青森市三内丸山地図で見る
電話:017-781-6078(内丸山遺跡 縄文時遊館)
Web:http://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/

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この記事を書いたトラベルライター

プランナー 兼 トラベラー / 旅のきっかけをつくるひと
内装やイベントブース設営の仕事をしながら、世界各地へ旅に出ています。旅のキーワードはアートとデザイン、雑貨、世界遺産。
いろいろな国の文化や芸術が好きすぎて世界遺産検定1級とりました。
カナダ・トロント→なんちゃって世界一周→再び日本。

素敵な旅づくりのきっかけになるような情報と魅力を紹介していきたいと思います。
instagramでの発信に力を入れているのでぜひチェックして下さい。

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