歴史の舞台としても知られる福島・会津若松の地に、トロッコ列車が走る、のどかな芦ノ牧温泉駅があります。ここには、とってもチャーミングで、そして頼もしい、ねこの駅長が働いているんですよ。今回は、ねこ駅長さんが活躍している、福島県・芦ノ牧温泉駅をご紹介。ねこ駅長さんのお仕事から駅の見どころ、周辺の観光スポットまでたっぷりとお届けします。
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ねこ駅長さんが働く、芦ノ牧温泉駅って?
芦ノ牧温泉駅は、福島県会津若松市にある駅です。福島のローカル線・会津鉄道の停車駅のひとつであり、週末にはトロッコ列車が行き交う、なんとも風情ある景色が広がります。
かねてから、近くの「芦ノ牧温泉」の最寄り駅として利用されてきましたが、とあることがきっかけでねこ駅長が就任。メディアに注目されたことを機に、現在では"ねこ駅長が働く珍しい駅"として観光地にもなっています。
なんでねこが働いているの?
ところで何故、ねこが働き始めたのでしょう。遡ること2008年、町には一匹の野良猫がいました。この野良猫は幸運なことに、近くの子どもたちによって発見され、芦ノ牧温泉駅で保護されることになります。
- 出典:www.instagram.com提供:芦ノ牧温泉駅
住まいを得て、温かいご飯を食べ、ときどき電車を眺めては自由きままに暮らしていた野良猫ちゃん。名前は「ばす」と名付けられ、駅を利用する方々にも親しまれていました。
そんなある時テレビでは、とある県で働く”ねこ駅長”が紹介されます。それをみた駅長さん。「うち(芦ノ牧温泉駅)にも同じように駅で暮らしているねこがいるわ。そうだ、"ばす"にも働いていただきましょう!」ということで、芦ノ牧温泉駅にも”ねこ駅長”が誕生したのです。
どんなねこ駅長がいるの?
初代ご長寿あっぱれ名誉駅長 ばす
- 出典:ashinomakionseneki.com提供:芦ノ牧温泉駅
さて、ねこ駅長誕生の成り立ちに登場した”ばす駅長”は、実は初代のねこ駅長さん。長らく芦ノ牧温泉駅を見守ってくれていましたが、2016年に老衰のため永眠されました。現在は駅に隣接して「ハナモモの木」が植えられ、多くのファンが手を合わせに訪れます。
二代目名誉駅長 らぶ
- 出典:ashinomakionseneki.com提供:芦ノ牧温泉駅
ばす駅長の跡を継いで活躍してくれているのが、”らぶ”二代目名誉駅長。懇意にしている方から譲り受けた、血統書付きのアメリカンカール、オスの3歳です。チャーミングでありながら凛々しさを感じさせる佇まいで、のんびり気ままに勤務されています。
施設長 ぴーち
- 出典:www.instagram.com提供:芦ノ牧温泉駅
そして、らぶ駅長をサポートしてくれているのが、"ぴーち"施設長。らぶ駅長の弟で、らぶ駅長と交代シフト制で列車の安全を守ってくれています。
- 出典:ashinomakionseneki.com提供:芦ノ牧温泉駅
ちなみにネコ職員さんのシフトはこちら。一生懸命働いているので、ストレスにならぬよう、優しくそっと見守りたいですね。
お仕事はなにをされているの?
ねこ駅長さんは、主に3つのお仕事をされています。
- 出典:www.instagram.com提供:芦ノ牧温泉駅
- 列車の見送り
- 駅構内の巡回
- 待合室での癒し
ねこだからって、侮ることなかれ。凛としたお姿で、駅の営みを見守ってくれています。