シチリア東部の中心都市であるカターニアには、シチリア島で最も大きな魚市場「ペスケリア」があり、町の名物として知られています。魚の種類も島内で最大数を誇り、迫力満点のカジキマグロをはじめ、威勢のいい雰囲気を満喫できます!
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世界遺産のバロック都市「カターニア」
イタリア・シチリア島東部の中心都市である「カターニア(Catania)」は、パレルモに次いで島内で2番目に大きな町です。ヨーロッパ最大の活火山であり、世界でも活動的な火山のひとつとして知られるエトナ山の麓に広がるカターニアは、溶岩のうえに築かれた町として古くから噴火や地震といった天災の被害に遭いながら、現在も多くの人口を擁しています。
特に、1669年に発生したエトナ山の噴火と1693年の大地震による被害は莫大で、カターニアの町全体が崩壊してしまったという悲しい歴史も持っています。ところが、18世紀に入るとカターニアの町にはエレガントなバロック様式の建物が再建されるようになり、2002年にはヴァル・ディ・ノート後期のバロック都市として世界遺産にも登録されています。
そんなカターニアの町からは、日帰りバスで気軽にエトナ山を訪れることもできます。季節を問わず、年間を通して美しいエトナ山を間近に感じられる日帰りバス旅行に関しては、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
シチリア島で最大規模!カターニアの名物魚市場「ペスケリア」
魚の種類もシチリア島で最大数を誇る!
カターニアの旧市街にあり、ペスケリア(Pescheria)と呼ばれる魚市場は、シチリア島でもっとも大きな魚市場であるとともに、魚の種類でも最大数を誇ります。男性たちが魚をさばきながら威勢の良い声を響かせる魚市場は、歩いているだけでも地元の生活に入り込んだ気分を満喫できるため、旅行よりも一歩深い体験にも繋がります◎
魚市場の名物は迫力満点の「カジキマグロ」!
魚市場で一際目を惹くのが、迫力満点の「カジキマグロ」です。カジキマグロが獲れるメッシーナ海峡に近いことから、マグロよりもカジキマグロが多いのがカターニア魚市場の特徴でもあります!
大きなものであれば全長は4メートル、体重は700キロにも達するとされるカジキマグロは迫力満点で、まさにカターニア魚市場の名物といえます。運が良ければ、大きな包丁を使ってカジキマグロをさばいていく様子を見られることもあります。写真ではどうしても伝わりきらない迫力は、ぜひ現地を訪れて五感で実感してみてくださいね。
その他、様々な魚介類を間近で見られる!
タコやイカをはじめ、海老やうなぎ、毒棘を持つエイのことを指すスティングレイなども売られています!
開催曜日と時間
魚市場の開催日は月曜日から土曜日までとなっていて、日曜日以外は毎日開催されているため、カターニア観光の日数が短い方でも訪れやすいはずです。ただし、開催時間は朝7時から13時頃までなうえ、その日の朝に水揚げされたばかりの新鮮な魚介類は昼までに売りさばかれることが多いため、できるだけ早めの時間に訪れるのがおすすめです◎
魚市場のなかでも食事を楽しめる!
またカターニア魚市場のなかには、イタリアで大衆食堂を意味する「トラットリア」や「リストランテ」などもあり、威勢の良い声を耳にしつつ、シチリア島最大の魚市場を眺めながら食事をすることも可能です。写真の「リストランテ」には、「魚市場×おしゃれ」といった異色のコラボレーション空間が広がっています。ぜひ現地で探してみてくださいね。
魚市場の隣では一般市場も開催されていて、楽しみも倍増!
ドォーモ広場のすぐ近くで開催されている魚市場の隣には、野菜や果物、お肉、チーズなどを購入できる一般市場も開かれています。日本では見かけない食材なども揃っていて、魚市場と同様に歩いているだけでも楽しめます。
カジキマグロとはまた違った迫力のお肉にも出会える市場は、よく見ると奥にアンブレラスカイ(傘の空)も目に入るなど、おしゃれな空間との異色のコラボレーションも楽しめます◎
おわりに
カターニアは、シチリア島屈指のリゾート地であるタオルミーナやエトナ山が近くにあることから、それほど多くの観光客が足を運ぶ場所ではありません。ただし、世界遺産のバロック都市であるほか、ご紹介したようにシチリア島最大の魚市場をはじめとする見どころがたくさんあります!
歩いているだけで、まるで地元の生活に溶け込んだかのような気分を満喫できる魚市場を訪れて、ぜひ旅行よりも一歩深い体験で素敵な思い出づくりをしてみてくださいね!
- カターニア魚市場(ペスケリア)
- イタリア / 市場・朝市
- 住所:Pescheria, 95131 Catania, Province of Catania, Italy地図で見る