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6. 須川高原温泉
湧水スポットから15分ほど進むと、一関温泉郷の一つで、岩手、宮城、秋田の3県にまたがる栗駒(くりこま)山の中腹、標高1,126mにある温泉地に到着です。古くから強酸性の湯治場として人気で、その歴史は平安時代からとも言われています。
通常は高温のため、源泉に近づくのは困難ですが、ここでは50度前後の湯が、川となっていて、露天風呂の方に流れる様を間近に見ることができます。途中には板が渡されて足湯(無料)も楽しめるようになっています。
露天風呂は男女別で、15m四方ほどの非常に大きなもので、大自然の雄大さを感じながら癒されることでしょう。温泉近くには、目立った紅葉場所はありませんが、周辺の山々やドライブルートは、彩られた紅葉を楽しむことができるので、紅葉狩りのシーズンには大人気の温泉地です。温泉は、豪雪地帯にあるため冬季(例年11月初旬~5月初旬)は、閉鎖されています。
須川高原温泉の駐車場情報
道路を挟んだ向かい側に無料駐車場(300台)がありますが、シーズン中はとても混雑している可能性があります。
7. 小安峡(おやすきょう)
温泉を楽しんだ後、342号線から、県道282号線を経由して国道398号線に入ると間もなく(およそ30分)、栗駒国定公園にある小安峡になります。
全長約8kmのV字渓谷は、周辺の断崖から温泉の蒸気が何箇所も吹き出す「大噴湯(だいふんとう)」が有名です。遊歩道に向けて、轟音を響かせ、勢いよく蒸気が噴き出すさまは、別名「地獄釜」と呼ばれるのも納得の迫力です。遊歩道周辺は蒸気のせいか草木が少ないので、紅葉は川原湯橋から見下ろした方が楽しめます。
小安峡の駐車場情報
大墳湯入り口前の道路を挟んだ場所に無料駐車場(80台)があります。その他にも周辺に駐車場が点在しています。
8. 川原毛(かわらげ)地獄
国道398号線から県道51号線に入り先に進むと、小安峡から20分ほどで、まさに地獄の様相を見せる川原毛地獄となります。硫化ガスを噴出しているため、植物が育たず、山肌がむきだしになったザレ場となっています。青森県の恐山(おそれざん)、富山県の立山とともに日本三大霊地(日本三大地獄)に数えられています。
その鬼気迫る景観と山並みから、かつては多くの修験者が訪れた修行の場所でもありました。現在は川原毛地獄、針山地獄など各地獄をめぐる、1時間程度の遊歩道も整備されていますが、周囲は火山性ガスの濃度も高いので、散策する場合は注意が必要です。11月上旬~5月上旬の冬期間は道路が閉鎖されます。
川原毛地獄の駐車場情報
遊歩道入り口付近に20台分程度の駐車場があります。川原毛大湯滝の方にある駐車場は、50台程度の広めの駐車場があります。
- 川原毛地獄
- 湯沢市 / 自然・景勝地 / 穴場デートスポット / ツーリング
- 住所:秋田県湯沢市高松番沢地図で見る
- Web:http://www.city-yuzawa.jp/midokoro02/711.html
9. 泥湯温泉
川原毛地獄の手前にある小さな集落が、秘湯スポット「泥湯温泉」です。約1,200年前に開湯したと伝えられている泥湯温泉は、数件の宿がそれぞれ異なる源泉で湯を提供しています。温泉に入らなくても、ここの源泉でゆでた黒たまごが美味しいので、ぜひご賞味ください。
泥湯温泉の駐車場情報
黒たまご販売所付近に10台程度の駐車場があります。小さな集落なので、宿泊の場合であっても温泉旅館からでもすべて徒歩圏内にあります。
この記事を書いたトラベルライターから一言
筆者がこのルートをドライブしたのは、2018年の10月20日過ぎでした。この年は色づくのが遅めだったようで、平泉から厳美渓あたりまでは、一面の紅葉とまではいかず、色づいている木がちらほらの状態でした。須川高原温泉に近づくにつれて、山々が色づき、美しい紅葉が楽しめました。