日本からの直行便もあって意外と近いメキシコ。他民族国家と豊かな気候が作る独特な文化があります。テキーラ?タコス?それだけでない魅力がいっぱいのメキシコ。旅行した筆者も実際に購入したオススメお土産をご紹介します。また、時間のない方に向けてここに行けばOK!というおすすめのお土産購入スポットも紹介します。
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バラマキ土産にぴったり!スーパーで買えるお土産
職場に友人にとにかく配りたい、スーパーなどで買えるお手頃なお土産をいくつか紹介します。
1.Mazapán(ピーナッツのお菓子)
80年以上のロングセラーで国民に愛されているメキシコの定番お菓子であるマサパン(Mazapán)。砕いたピーナッツとお砂糖を混ぜて作られており、どこかで食べたことがあるような懐かしい味わいです。とても甘いのでブラックコーヒーとの相性が抜群です。
素材を生かして作られているため、味もとても甘くしたピーナッツそのままの味がします。甘く、シンプルで素朴なきなこ棒や、アーモンドプードルのほろほろクッキーのブールドネージュに近い味わいがしました。
2.テキーラチョコレート
メキシコと言えばテキーラ!というイメージを持っている方も多いはずですが、持って帰るには重いし、と断念する方もいるはず。気軽にメキシコ感のあるお土産を!と思う方はテキーラチョコなんてどうでしょうか。
スーパーでも売っていますし、空港のお土産屋さんにも置いてありますので、迷ったら一番手軽なお土産です。
3.サボテン味のスナック
メキシコと言えばサボテンですが、見るだけでなく食用としてもポピュラーでスーパーでも野菜コーナーに売られています。食用はウチワサボテンという種類のサボテンで、少しネバネバするのでオクラやモロヘイヤのようなイメージです。焼いてお肉の添え物やタコスのトッピングとして出てきたり、茹でてサラダにしたりといろいろな調理方法で食べられています。
栄養素や抗酸化作用からスーパーフードとして注目が集まり、“未来の植物”とも称されるるようです。生のサボテンはなかなかお土産にはできないので、手軽にスナックになっているものもあります。「ノパル(Nopal)」がサボテンですので、それを頼りに探してみるといいと思います。味付けはメキシコらしくチリライム味などが多かった印象です。
4.メキシコのコカ・コーラ
世界一美味しいとも言われているメキシコのコカ・コーラ。製造国でそんなに違うの?と、不思議に思いますが、秘密はサトウキビを甘味剤としているからだそうです。確かに日本のコーラと比べると、炭酸が控えめで、人工甘味料とは違うナチュラルな甘みで、甘さ自体は強いように感じました。
メキシコでは瓶で飲めるというのもコーラ好きにはグッとくるポイントかもしれません。お土産には160mlの小さい缶にするといいのかなと思います。
5.Pulparindin(タマリンドのお菓子)
タマリンドという茶色い木の実で作られているお菓子です。タマリンドは日本では馴染みがないですが、干し柿のような味わいです。ペースト状にしたタマリンドに、砂糖とチリと塩が入ったピリ辛で甘酸っぱい味がするお菓子で、言うなれば、唐辛子入りタマリンドのソフトキャンディという感じでしょうか。
タマリンドは様々なメキシコ料理に利用されており、アフリカ原産ですがタイなどの東南アジアでもなじみ深いフルーツです。日本ではなかなかおかけませんが、実はウスターソースの中にも入っています。手軽にメキシコの味を楽しめるタマリンドのお菓子はおすすめです。
6.ハイビスカスティー
マーケットや屋台でよく目にする大きな入れ物に入った色の濃い冷たい飲み物。いったい何なのだろうと思ってなかなか手が出ないが、メキシコの国民的ドリンクで果汁を使ったナチュラルジュースのアグア・フレスカ(Agua Fresca)です。スペイン語でアグアと言えば一般的に「水」を指しますが、メキシコではこうした自家製のフルーツ水のことも指しています。
乾燥したハイビスカス(ハマイカ)の花で作るハイビスカスジュースのアグア・デ・ハマイカ(Agua de Jamaica)は子供にも大人にも人気です。スーパーでティーパックが売っているので、砂糖を入れて煮だして、氷でキンキンに冷やしてアグア・フレスカをお家で作ってみるのもいいです。もちろんハーブティーとしてお土産にもおすすめです。
ちょっとこだわり専門店で買えるお土産
独特の風土から生まれたメキシコならではのお土産は絶対購入したい逸品ですね。原産国だからこそ手に入る食料品のお土産を紹介します。
7.メキシコ産のコーヒー
コーヒーと言えば南米のイメージもありますが、メキシコでもコーヒー豆が収穫できます。オアハカ州を中心としたエリアで栽培されていて、国内の洒落たスペシャリティコーヒーのお店で楽しむことができます。
日本にいるとなかなか出会えませんが、アメリカに近いこともあって昨今のスペシャリティコーヒーを扱うこだわりのお店が多いです。自家焙煎のカフェ多いので、こじゃれたカフェで気に入った豆を買って帰るのもいいですよ。
8.メキシコ産のチョコレート
日本ではあまり知られていませんがチョコレートの産地の一つだもあるメキシコでは、モーレというスパイスのきいたチョコレートソースを使った料理があるほどです。メキシコ産のホットチョコレートの粉は気軽なお土産にぴったりです。
板チョコもありますがメキシコでチョコラテ(チョコレート)と言えば、ホットチョコレートを指します。伝統的なメキシコのホットチョコレートはつぶつぶが残ったタイプなのですが、シナモンやクローブなどのスパイスが入ったメキシカンホットチョコレートは現地ならではの味わいです。
スーパーでも置いていますが、オアハカに行くと専門店の店先で量り売りをしています。
9.オアハカチーズ(オアハカケソ、ケシージョ)
さけるチーズの原型と言われるメキシコのセミハードチーズで、長いひも状のチーズを毛玉のようにボール状にして売られています。
このチーズが最初に作られたのがメキシコ南部のオアハカ州であることに由来しており、長いひも状のチーズを割いて、ケサディーヤやエンパナーダに散らして食べられることが多いです。
現地で味見してみたらマーケットやスーパーで丸っとお土産にしてみるのもよし。常温でも2日いけるそうで、最終日に買って帰るのもおすすめです。
カラフル!かわいい!メキシコ民芸品
地域によって異なる多様な文化が創り出した民芸品や、メキシコをイメージさせるお土産などお気に入りを見つけて持って帰りたいこだわりのお土産を紹介します。
10.アレブリへ(オアハカウッドカービング)
アレブリヘ(Alebrije)よばれるオアハカウッドカービングはオアハカ州を代表する民芸品で、木を削り、曲線を出し、天然染料をメインにした絵付けをしていく芸術品です。
ピクサー映画『リメンバー・ミー』にもカラフルな珍獣として登場していますが、形は一種類ではなく実在する動物の形をしており様々ですが、カラフルに様々な模様を施しているのが特徴で、そのアーティストによって味がありますので、かなり個体差もあります。
美術館に飾られるべれるに緻密で細かく模様が入っているものもあれば、比較的ざっくりとしたデザインのもの、消しゴムくらいの小さいものからスーツケースには入りきらないようなものまでたくさんありますので、値段もピンキリですが日本でインタネットで購入するよりかは相当安く手に入ります。
11.オハラタ(ブリキ細工)
薄い板状の金属や、それを加工したブリキ細工をオハラタ(Hojalata)といいます。鏡のフレーム、オーナメント、ランプシェード、ロウソクの台、小箱など軽くて加工がしやすくて丈夫ということで、もともとは日用品メインに使われていたそうです。
民芸品やアートとしてのオハラタが息を吹き返したのは1960年代頃からで、昔からの技術を受け継ぎながらカラーリングを取り入れ、カラフルなものになっていたそう。民芸品としてのオハラタが作られているメインの場所はサンミゲルデアジェンデとオアハカです。
筆者もサンミゲルデアジェンデのアルテニサス市場で、可愛らしい鏡やブリキ置物を購入しました。
12.陶器
メキシコで1番有名な陶器のタラベラ焼きはプエブラ州を中心に生産され、メキシコらしいデザインが食卓を彩ります。お皿やカップだけでなく、ソープボトルなど展開していてバラエティー豊富です。
- 出典:www.photo-ac.comタラベラ焼き
- 写真:doryセルビン焼き
グアナファト州に工房を持ち日本人に人気のセルビン焼き、オアハカ州の黒い陶器Barro Negro、ハリスコ州トナラ地方で生産され、鳥や植物など自然がモチーフになっていることが多いトナラ焼きなど、メキシコ国内でも様々な陶器が存在します。お気に入りを是非お土産に。
13.メルカドバック
近年は夏になると日本の雑貨屋などでも見かけるようになったメルカドバック。メキシコでは普通にマーケットにお買い物へ行くお母さんたちが使っている光景を目にします。
- 出典:www.photo-ac.com
- 写真:dory
日本だと結構割高ですが、ちょっと変わったデザインや色だったり、バリエーション豊富でお手頃に購入できます。雨にぬれても大丈夫なので、夏用に一個買って帰りたいお土産です。
14.パペルピカド(飾り切り絵)
メキシコの街並みを彩る紙の飾り切り絵はパペルピカド(Papel picado)と呼ばれており、お祝いの時によく使われている装飾のひとつです。
絵や柄のバリエーションは豊富ですが、伝統的なものであったり、イベントによって柄が変わったりします。レストランやお店の装飾としても年中見られます。いつもと違ったパーティ用のグッズに買って帰ってみてはいかがでしょうか。
15.ガイコツの置物
映画であったり街並みであったり必ずどこか登場してくるガイコツモチーフの飾りやイラスト。メキシコで盛大に祝われる11月の死者の日というイベントで用いられることから、メキシコを代表するモチーフとして年中見ることができます。
人気なものは陶器のカラベラ(頭蓋骨)ではないでようか、頭蓋骨をカラフルにペイントされたものだったり、いろんな衣装を身にまとったガイコツ、サボテンと一緒になっているガイコツ値段も大きなもピンキリです。
16.フリーダ・カーロのグッズ
グラフィティアートだったり、写真や絵画だったり、かわいいアニメチックなイラストだったり、メキシコに行くと至る所で目にする眉毛のつながった女性。
メキシコを代表するアーティストのフリーダ・カーロのグッズは、アート好きな友人向けのプレゼンとにおすすめです。市場のほか美術館やおしゃれな洋服屋さんや雑貨店でもよく見かけます。
おすすめのお土産購入スポット(各都市別)
スーパーであったり、専門店であったり、それぞれのお土産についてご紹介してきましたが、時間もない中でいろいろ探し回るのも大変という方も多いと思います。観光客が行く主な都市毎でおみやげを購入できるスポットもご紹介しますので、参考にしてみてください。
【オアハカ】ベニート・フアレス市場、アルカラ通り(AV.Alcala)沿いのお店、オアハカ周辺の村で曜日ごとに開催される先住民市場(ティアンギス)
【グアナファト】イダルゴ市場
【サンミゲルデアジェンデ】アルテサニアス市場、イグナシオ・ラミレス市場、サン・ミゲル市場
- シウダデラ市場
- メキシコ / 市場・朝市
- 住所:Avenida Balderas y Plaza de la Ciudadela Col. Centro delegación Cuauhtémoc. México D.F., C.P. 06040地図で見る
- Web:http://laciudadela.com.mx
- インスルヘンテス市場
- メキシコ / 市場・朝市
- 住所:Londres 152, Juárez, Cuauhtémoc, 06600 Ciudad de México, CDMX地図で見る
- ベニート・フアレス市場
- メキシコ / 市場・朝市
- 住所:Las Casas S/N OAX_RE_BENITO JUAREZ, Centro 68000 Oaxaca de Juárez, Oax. メキシコ地図で見る
- イグナシオ・ラミレス市場
- メキシコ / 市場・朝市
- 住所:Colegio s/n, Zona Centro, 37700 San Miguel de Allende, Gto., メキシコ地図で見る
この記事を書いたトラベルライターから一言
メキシコと言えば他にもテキーラ、伝統的な刺繍や織物製品などの民族や地域で作られ続けている工芸品もたくさんあります。メキシコの独特の文化、風習、気候などから生まれた日本人には馴染みのないものも多く、非常に興味をそそられる物がたくさんあります。是非メキシコに行くときは参考にしてみてください。(dory)