東洋のスイスと評される長野県北安曇郡白馬村。その人気は北海道ニセコに次いで、国内で2番目に外国人スキー客数が多い土地となりました。白馬の魅力を「雪質が最高!」、「迫力ある北アルプスの景観と大自然!」、「世界中の美味しいものが味わえる!」という彼ら。そんな「美味しいもの」の中で、話題なのが個性的な白馬ガレット(そば粉のクレープ)に、白馬の地下水で作られた地ビール、そして長野が誇る独自開発の信州サーモン。個性豊かな白馬のトリプルグルメを、五感で味わいに出かけてみませんか?
この記事の目次表示
白馬人気は進化中!
あらゆる季節で魅力的な表情を見せる白馬。春は可憐な花が雪解けを告げ、夏は高山植物が咲き誇る。秋には山が錦に染まり、冬は真っ白な銀世界。豊かな自然と美味しいものに惹かれるのは、万国共通なのですね。長野オリンピック以降、外国人観光客を誘致していた白馬は、今、世界中の注目の的です。
スキーシーズンには、成田空港から白馬に直行バスが出ていることもあり、欧米の外国人観光客が年間10万人を超す勢い。その半数はオーストラリア人とのこと。また、リピーターも多く、白馬を気に入り移住してくるオーストラリア人も後をたたないのだとか。白馬から目が離せませんね。
旨みたっぷり信州サーモン
安曇野市明科の「長野県水産試験場」が、10年もの歳月をかけて開発した信州サーモン。平成16年に、水産庁で承認され、商品化となりました。長野県内では140軒を超えるホテルや飲食店で、信州サーモンを味わえるそうです。
ニジマスのメスとブラウントラウトのオスを交配して、双方の良いところを受け継いだといわれる信州サーモン。卵を産まない1代限りの魚です。卵を産まないことにより産卵に要するエネルギーが、そのまま旨みとなり、その身にぎゅっと凝縮されるのだそうです。
サーモンのように鮮やかで美しいオレンジ色、身はきめが細かくトロリととろける舌ざわり。旨みたっぷりの脂は豊かな風味で、後味はしつこくありません。宿泊先のホテルや旅館で、刺身やマリネを頂きましたがどちらも最高の味わいでした。
本場フランスを越えた?白馬ガレット
すでにご存知の方も多いと思いますが、改めて「ガレット」とは、フランスのブルターニュ地方の郷土料理で、いわゆるそば粉のクレープ。白馬でも良質のそば粉が収穫できることから、「白馬ガレット」が誕生しました。白馬では、独自の定義をもうけ、地元産にこだわったオリジナリティあふれる白馬ガレットが人気です。
白馬ガレットの提供店は、2020年9月現在28店舗。なんと!白馬ガレットの公式サイトがあるので、そちらでお好みのガレットが探せます。壮観なまでの各店渾身の一皿が、ずら~っと並んでいるので、ぜひご覧ください。
オーストラリア人が作る白馬の地ビール
白馬岩岳スキー場に開業した「Hakuba Brewing Company」(白馬ブルーイングカンパニー)は、オーストラリア人と日本人のご夫妻、イギリス人の友人が共同経営している地ビール醸造所。ここでは、白馬の地下水を使ったペールエールやポーター、レッドエールなど4種のビールが作られています。
筆者が頂いた白馬ペールエールは、辛口の喉ごしと豊かな香り、フルーティでどんな料理にも合いました。醸造所には、パブも隣接しており、シーズン中は連日満員で、まるで「ここは海外?」と思うほどだそうです。白馬に行かれた際はぜひお試しください。
- ハクバ ブルーイング カンパニー
- 白馬村(北安曇郡) / クラフトビール
- 住所: 長野県北安曇郡白馬村大字北城11420-1地図で見る
- Web:http://www.hakubabrewery.com/