自宅にいるようにくつろぎながらも、非日常の世界をあじわうことができる星野リゾート。その土地の伝統や名産品をふんだんに使ったおもてなしが印象的です。日本有数のお茶の産地である、静岡県にある「星野リゾート 界 遠州」は、「日本茶」がコンセプト。飲むだけではなく、カラダ全体でめいっぱい緑茶を楽しむことのできる空間となっています。遠州とは静岡県西部地方のことで、ホテルは浜名湖を臨む舘山寺温泉街に位置しています。
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五感で楽しむお茶
リラックス効果があると言われている緑茶。「星野リゾート 界 遠州」では、五感をフルに使ってお茶を味わうことができ、さまざまなおもてなしで寛ぐことができます。
嗅覚:茶香炉から漂う香りを味わう
エントランスに一歩足を踏み入れると、和モダンの世界が広がります。落ち着いて過ごせるよう、照明はあえて落とされているのです。
柔らかい灯りの廊下を抜けてロビーへと向かうと、なんだかいい香りが漂っていることに気付きます。廊下やロビーには香炉が等間隔に並べられ、お茶を焙じる芳ばしい香りで宿泊客を迎えてくれます。
味覚:お茶を食べる
ウェルカムドリンクはもちろん緑茶
ロビーへ案内されると、まずは緑茶と季節の和菓子をいただきながら一服です。小腹を満たしながら、ホテルの説明を受けます。
お茶をふんだんに使った食事
夕食、朝食ともにお茶を使ったメニューが登場します。お茶は柔らかく煮てあったり、抽出したエキスを使うなどシェフの工夫のおかげで全く違和感なくいただけました。
加えて、ご当地食材のウナギや季節の素材を組み合わせた料理など、どれも絶品!
お茶と日本酒のマリアージュ
食後は、21時までの時間限定で「お茶BAR」というものがロビーに出現します。ここでは、緑茶を熱燗にしたお酒で淹れて提供してくれます。
お酒は静岡の地酒を使い、お茶葉はお酒で香りに負けないよう、香りの強い銘柄が選ばれています。一口いただくと、お酒はなめらかで瑞々しい味わい、そこにしっかりお茶の香りも感じることができ、相性の良さを感じることができました。緑茶ハイとはまた違ったおいしさです。
ライブラリーで利き茶体験
ホテルには宿泊者が誰でも利用できる、ライブラリーというスペースがあります。
ソファで本を読んだり、飲み物を飲んだりすることができる空間です。ここに10種類以上のお茶葉が置いてあり、どれでも好きなものを飲むことができます。
それぞれ銘柄が書かれているので、いろいろ飲み比べてお気に入りを探すなんてことも楽しいです。気に入ったものがあったら、売店でお土産に買って帰ることもできます。
お茶の淹れ方も丁寧に説明されているので、自分でも美味しいく淹れることができます。
客室にお茶葉を持って帰るための缶も置かれています。「星野リゾート 界 遠州」では、お部屋に備え付けのお茶葉は置かずに、宿泊者が自分たちの好きなお茶を選んで飲むというスタイルなのです。
触覚:お茶パックを作る
お風呂場には、お茶パックが用意されています。自分で緑茶パウダーとお水を練ってパックのもとを作り、お風呂でお肌に塗るのです。緑茶に含まれるビタミンCで、美肌効果が期待されます。
視覚:お茶風呂を目で楽しむ
大浴場の浴槽はヒノキやヒバで造られ、木のぬくもりを感じるお風呂です。内湯をよーく見ると、お湯の色が心なしか翠がかった色、ほのかに良い香りも漂います。これが、お茶風呂です。竹で編まれた籠の中にお茶葉が入りお湯ににぷかぷか浮いています。
見た目にもとても愛らしい!温泉とお茶の効能で、コリ固まったカラダもきっとほぐれていきます。(※浴室内は撮影禁止のためお茶風呂は掲載できませんでした。気になる方はぜひ、足を運んでいただけたらと思います)
お風呂上がりのお楽しみ
遠州の伝統工芸、綿紬の羽織が用意されています。色、柄ともに種類豊富でどれを着ようか迷うほど。
火照った体をクールダウンしてくれる飲み物も揃っています。水出し緑茶、果実酢、キリっと冷えた地酒などを自由に楽しむことができます。
中庭に面したラウンジもあるので、好きなものを飲みながらお風呂上がりのひと時を過してください。
おわりに
飲むだけでもリラックスできる緑茶。全身で味わうことで、カラダの芯から癒される旅となることと思います。
- 星野リゾート 界 遠州
- 浜松・浜名湖 / ホテル
- 料金(目安):16,100円〜78,147円
- 宿泊時間:15:00〜12:00
- 住所:静岡県浜松市西区舘山寺町399-1地図で見る
- 電話:0570-073-011(界予約センター(9:00〜20:00))
- Web:http://kai-ryokan.jp/enshu/