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楼門
楼門には後水皇天皇(ごみずのうてんのう)作の、「東照大権現」が掲げられていてます。
そして門をくぐるときに真上を見てください。獏の彫刻があります。 実際の動物のバクではなく、聖獣としての獏は、戦争で兵器として使われる鉄などの金属を食べると言われています。そのため平和を象徴するものなんですよ。
家康公の手形
少し進むと徳川家康の手形があります。この手形をとった当時(38歳)は、身長155cmで体重60kgだったそう。ということで手も小さめ。現代の女性の手のひらのサイズと同じくらいでしょうか。
この手形、マジマジ見ると手相まで見えますよ。これが頂点に立った者の手相なんですね。
神楽殿のプラモデル
さてこちらの神楽殿、神域としては珍しいものが奉納されていて・・・。
プラモデルが奉納されているのです!
静岡ってタミヤ、バンダイなどなどプラモデルの企業が集まっていて、プラモデルの静岡県のシェアが90%なんですって!!ちなみに社務所で拝観料をお支払いしたとき、お金を置くトレイにはご存知タミヤの赤と青の背景に白抜きの☆マークが描かれていましたよ!
社殿
社殿、なんとなく徳川家康っぽくてかっこいいと思うのは、この華やかさではないでしょうか。こちらが国宝に指定されている社殿です。この社殿を作った大工さんは、家康に大絶賛されていた人で「中井大和守正清」という方。これまで徳川家康が暮らしていた江戸城、駿府城、伏見城もこの方が手掛けていました。
社殿のアクセントは、この「葵の御紋」。屋根の下にずらずらずらっと並んでいます。ここには隠れミッキーならぬ、隠れさかさ葵があるそう。ぜひ現地へ行って探してみてくださいね♪
なぜそういうアクセントをつけたのかというと「完成したものは、いつか壊れる」という考え方が根底にあるから。あえて不完全な部分をつくることで、未完成の状態にしておき、この社殿が水遠に残るよう願がかけられているのです。
金の成る木
さてここには「金の成る木」というなんとも夢のある木があります。徳川家康が、ある日富や地位を得ることのできる木について家臣達に話をしました。「よろずほどよ木(よろず程良き)」「じひふか木(慈悲深き)」「しょうじ木(正直)」。この3つの木を心に育てれば、 おのずと富や地位を得ることができるよ。と話をしたそうです。シンプルだけどなるほどな~という感じがしますよね。
そしてそばに控えていた細川幽斎に「他にもあるから言ってみろ」とうながしたそうです。彼は
「あさお木(朝起き)」「いさぎよ木(潔き)」「しんぼうづよ木(辛抱強き)」「ようじょうよ木(養生良き)」「ゆだんな木(油断なき)」「かせ木(稼ぎ)」「かないむつまじ木(家内睦まじき)」「ついえな木(潰えなき)」と付け足したというのですが、足しすぎですって・・・、と思うのは私だけでしょうか?家康公の「よろずほどよ木(よろず程良き)」を超えちゃってるような・・・。
神廟(しんびょう)
こちらは、徳川家康の御遺骸を埋葬した場所。
ここに家康公は立ったっまま土葬されているそうです。神廟の下段には各大名家からの石灯篭が並んでいます。
死後、家康は神として祭られていますが、臣下をしたがえ常に世界を見守っているようですね。
さいごに 日光東照宮との関係は?
徳川家康×東照宮では日光東照官が有名ですが、ここ久能山東照宮はどのような関係があるのでしょうか。
実は、 久能山東照宮、日光東照宮、江戸城、富士山、北極星、これらを神聖なパワーでつないだ関係性があるのです。まず、日本地図で久能山東照宮から富士山を通る直線を引きます。そして江戸城から北極星(北の方角)に直線を引きます。この交点が日光東照宮がある場所。
生前、日本を統括する拠点としていた江戸城と、宇宙を統括する信仰もある北極星を結ぶ、つまり徳川家康の生前の象徴をあらわす直線。没する直前にいた(神になりはじめていた)久能山と、富士山(不死の山)を結ぶ直線。この交点で、 徳川家康が神となる場所として日光東照宮をつくったのではないか?というなんともロマンあふれる関係なんです。ぜひそんな家康公の思いを感じながら訪れてみてくださいね!
- 久能山東照宮
- 静岡 / 神社 / 観光名所 / パワースポット / 桜の名所
- 住所:静岡県静岡市駿河区根古屋390地図で見る
- 電話:054-237-2438
- Web:http://www.toshogu.or.jp/