この記事の目次表示
静岡県静岡市 静岡浅間神社
静岡浅間神社で最も特徴的なのは、その拝殿の形でしょう。二階建ての大拝殿となっています。いったいどなたがこのような拝殿を作られたのでしょうか。
徳川家康が人質となっている時に元服式を行った神社
この拝殿を建てたのは、今川氏が当地を治めていた時に人質であった家康公でした。今川氏が織田信長に敗れて滅んだ後、武田氏と徳川氏が当地を争った際に、この浅間神社は焼き払われたそうです。武田氏滅亡後、家康が浅間神社を再興し祈願所と定めたのでした。
家光公の時代となり、東照宮や浅草寺などを手掛けた宮大工などを呼び寄せ、10万両の巨費を投じて60年にわたり造営されたのが、現在に至っているものだそうです。「美麗なる大社」は戦国時代に何度も焼失を繰り返したのちに出来上がったのでした。
麓山神社に鎮座するヤマトタケル
静岡浅間神社の境内にある麓山神社のご祭神は大山祇神(おおやまずみのかみ)で、お山の神様が鎮座しますが、ヤマトタケルノミコトもおいでになります。
鎮座地である賎機山(しいずはたやま)は、静岡の「しず」の地名の由来にもなっている、静岡の中心的パワースポットです。
麓山神社の由来は残念ながら社殿にも残っていませんが、ヤマトタケルが祀られている所から、景行天皇がタケルを偲んでの東国巡りの際に合祀をされた可能性が考えられます。関東などの東国にも、ヤマトタケルが寄られた由来の地には神社が建てられています。
同じく静岡浅間神社の境内にある大歳御祖神社のご祭神は、一説にスサノオノミコトの妻であると言われています。スサノオノミコトはヤマトタケルのことをさしており、ヤマトタケルは自分のことを「我は卑しき氷川神(すさのおのみこと、一度タカマから追放されて復帰)」と言い、スサノオの生まれ変わりとしていたという記述があります。
叶え馬に願いをこめる
楼門から入って右側に神馬(しんめ)がいます。この馬に一心に祷れば願いが叶う叶え馬と言われています。ソジオか浅間神社に来たらぜひ立ち寄りたいですね。
静岡浅間神社へのアクセス
静岡駅からバスに乗り、8分ほどで大鳥居に到着します。
- 静岡浅間神社
- 静岡 / パワースポット / 神社 / 桜の名所 / 縁結びスポット
- 住所:静岡県静岡市葵区宮ケ崎町102-1地図で見る
- 電話:054-245-1820
- Web:http://www.shizuokasengen.net/
さいごに
冒頭で紹介した、ヤマトタケルにゆかりのある「草薙剣」は現在、名古屋の熱田神宮にお祀りされています。かつてヤマトタケルが剣をもって活躍した姿を思いながら神社を巡る旅は、戦いの中に潜むヤマトタケルの切なさなども感じられるものとなるでしょう。