鳥取砂丘から約1.3kmという近さにある「多鯰ヶ池(たねがいけ)」。緑に囲まれた池畔には、300年以上前から建つ歴史ある「多鯰ヶ池弁天宮」や、伝説と共に金運UPのパワスポとして知られている「お種の社」があります。今回は、鳥取砂丘からすぐの穴場スポット「多鯰ヶ池」についてご紹介します。
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多鯰ヶ池とは?
多鯰ヶ池は、谷の水が砂丘によって堰き止められた池で、池の周囲は3.3km、面積が0.22㎢と、比較的規模の小さい池です。
ですが、最大水深は17.3mもあり、中国地方にある池の中では最も深い池です。
池畔には江戸時代からある「多鯰ヶ池弁天宮(たねがいけべんてんぐう)」や、古くから伝わる伝説と共に、金運UPのパワースポットして知られている「お種の社」などがあります。
また、多鯰ヶ池周辺は散策にもオススメで周遊コースも整っています。1周約3.75kmあり、徒歩約60分くらいで周れます。
「砂丘のオアシス」とも呼ばれる、大自然と神秘に包まれたオススメのスポットです。
多鯰ヶ池弁天宮をお参りしよう!
池の北岸にある多鯰ヶ池弁天宮は、江戸時代の末以前に「相州江の島弁財天から分霊」されたと伝えられている、とても歴史のある神社です。
拝殿までは一から五までの鳥居があり、矢印に従って進めば、順序良く進めます。
多鯰ヶ池弁天宮は、蛇を神様としており、商売繁盛のご利益があるとされています。
現在でも、鳥取市内の商売人を中心に、各地から商売繁盛祈願をしに参拝者が訪れます。
特に「巳(み)の日」には、多くの参拝者が訪れ、生卵やお酒をお供えします。
厳かさに包まれた鳥居や拝殿の雰囲気は、歴史好きや神社好きの人にもオススメです。
伝説と金運UPのパワースポット!お種の社
多鯰ヶ池には、大蛇にまつわる「お種伝説」という伝説が残っています。
以下に、上の写真の看板に書かれている伝説の内容についてかいつまんでご紹介します。
昔、裕福な長者がおり、多数仕える使用人の中に大変美しいお種という女性がいました。
いつも夕方頃に仕事人たちが世間話をしている際、誰かが「お腹が減った」というと、決まってお種が甘い柿の実をたくさん持ってきます。
毎回美味しい柿の実をたくさん持ってくるので、次第に怪しいと疑う者が出てきて、あるとき、若者がお種の後を追いました。
するとお種は、多鯰ヶ池に着くなり蛇の姿となり、池に浮かぶ島へと泳いで渡って柿の実を取っていたのです。これを見た若者は急いで逃げ帰り、一部始終を長者に報告しました。
正体がばれたお種は、二度と長者の家に帰ることはなく、そのまま池の主となりました。
この時に、お種を憐れんで、池のそばに荒神さんの祠が建てられ、それが現在のお種の社といわれています。
いまでは、お種の社は金運UPのパワースポットとして知られており、巳(み)の日に弁財天の遣いである白蛇に願い事をすると、その願いが弁財天に届けられ、金運や財運が向上するといわれています。
お参りの仕方も決まっており、お社の周りを時計回りに3回まわり、1回ごとに同じお願いごとをします。
弁天様や白蛇を祀っている社へのお参りと共に、金運・財運UPも願ってみてはいかがでしょう?
- 多鯰ヶ池弁天宮(お種の社)
- 鳥取 / 神社 / パワースポット
- 住所:鳥取県鳥取市福部町湯山地図で見る
多鯰ヶ池へのアクセス
最後に、多鯰ヶ池までの道のりについて簡単にご紹介します。
鳥取砂丘から本当にすぐ近い多鯰ヶ池ですが、広大な砂丘に意識を奪われ、残念なことに大きな鳥居に気づかれない方も多いかもしれません。
意識さえしていれば、とても判りやすいところに多鯰ヶ池弁天宮の一の鳥居があるので、ぜひ参考にして下さい。
県道265号線を鳥取市街から砂丘方面へと向かっていくと、砂丘入口という看板が出てきます。
そこで、大きく道が3つに分かれ、鳥取砂丘方面と展望台方面、京都方面へと続く道路がそれぞれあります。
そのちょうど分岐点のところで右手を見てみると、大きな一の鳥居と弁天宮入口と書かれた看板が立っています。
よくよく見ると、とても存在感があるにも関わらず、反対方向に砂丘が広がっているため、つい見落とされてしまいがちです。
鳥居と看板を見つければ、あとは矢印に従って行けば、弁天宮参詣者専用の駐車場に到着します。
車をおりてからも、しっかりと道標があり、多鯰ヶ池弁天宮もお種の社も順序良く見ることができます。
鳥取砂丘と合わせて、ぜひ、伝説と金運UPのパワスポである多鯰ヶ池にも足を運んでみてくださいね。
- 多鯰ヶ池
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- 住所:鳥取県鳥取市福部町湯山地図で見る
- Web:https://www.tanegaike.com/