マレーシア
マレーシア観光
歴史的な町並みと近代的な建物にビーチリゾートも満喫

【マレーシア】公共バスで行く!バコ国立公園でジャングル体験

取材・写真・文:

オーストラリア在住
訪問エリア:36ヶ国

2018年8月22日更新

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ボルネオ島といえば、ジャングル!今回はサラワク州の州都クチンから日帰りで行ける「バコ国立公園」の魅力をご紹介します。市内から公共バスで1時間足らず。アクセスしやすいロケーションで、気軽にジャングル体験してみませんか?

この記事の目次表示

バコ国立公園とは

バコ国立公園はサラワク州の州都クチンの北37kmにある、サラワク州で最も古い国立公園です。総面積は27平方キロメートルと国立公園としては小さい方ですが、ボルネオ島に自生する植物のほとんどが見られるほか、ボルネオ島にしかいないテングザルなどの希少な動物たちに出会うチャンスもあります。

バコ国立公園の魅力

川、山、海の自然が一挙に楽しめる

国立公園までのアクセスは船のみ。まず船に乗りこみ、水上家屋に住む人々の生活を間近にしながら、川を下って国立公園に向かいます。

  • 写真:Booboo56

引き潮で潮位が低いときは船が桟橋に着岸できないので、ビーチを歩いて公園本部に向かい、チェックインをすませてから、ジャングルの中をトレッキングします。

  • 写真:Booboo56

自分の体力に合わせたトレッキングができる

公園内には片道30分で回れるショートコースから、片道8〜9時間のロングコースまで、18ものトレッキングコースがありますので、自分の体力と好みに合わせてコースを選べます。今回は一番人気の「Telok Pandan Kecil」をご紹介します。こちらは1.5キロのコースで、普通の速さで歩くと大体1時間半くらいかかります。筆者はゆっくり歩いて2時間程度要しました。

「Telok Pandan Kecil」は、公園本部の脇から山を越えて、ビーチに出て、そこからボートに乗って出発点に戻るルートです。このルートを反対周り(最初にボートに乗り、ビーチで降ろしてもらって山を越え、出発点に歩いて戻ってくる)に行くこともできます。

  • 写真:Booboo56

公園本部から少し歩いてジャングルの中に入っていきます。いかにも熱帯雨林、鬱蒼とした森の中を登っていきます。

  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56

登って行くと、こんなに所に出て急に視界が開けます。山頂は台地になっているようで、ここからはビーチが見えるビューポイントまで平らな道が続きます。

  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56

ビーチが見えてきました。ここからビーチまでは急な下りです。ここで、逆周りのルートを行く人たちをビーチまで乗せて来たボートが客待ちをしていますから、そのボートに乗って出発点に戻ります。料金は1〜5人までは一艘につき35RM(945円)。6〜10人だとボートの値段ではなく、一人あたりRM7(189円)になります。

  • 写真:Booboo56

暑い中、山を登って来たので、ここでビーチでひと泳ぎしたいところですが、公園事務所の人からはワニがいるので、ビーチでは泳がないように言われました。公園内でワニに襲われた人はいないそうですが、ワニは頻繁に目撃されているとのこと。

海に浮かぶ奇岩をボートから眺められる

このルート、健脚の人は船を使わずに出発点から山を越え、海岸に出て、また同じ道を歩いて戻ってくることもできますが、ボートを使うと、ここのもう一つの名所「シースタック(Sea Stack)」を間近に見ることができるので、片道はボートを使うことをオススメします。

この辺りには、このシースタックの他にも荒波の浸食でできた奇岩がいくつかあり、船頭さんがボートを操りながら、ガイドしてくれます。

  • 写真:Booboo56

いろいろな野生動物に出会える

公園内には現在約275頭のテングザルが生息しています。こんなのに出会えると嬉しいですね。

ヒゲイノシシやカニクイザル、リーフモンキーなどは公園本部事務所のあたりをウロウロしていています。保護されていることを知っているためか、人が近づいても逃げることもなく、ノンビリしています。いくら人に慣れているからといえども、あまりに近寄ったり目を合わせたりすると威嚇されることもありますから、注意しましょう。

  • 写真:Booboo56ヒゲイノシシ。近くで見ると結構大きくて、ビックリします。
  • 写真:Booboo56カニクイザル。ニホンザルによく似ています。

また、この公園にはサラワク州の州鳥にもなっているサイチョウ(Hornbill)をはじめ、150種を超える鳥類が生息しています。サイチョウはサラワク州では「神様の使い」として信じられているそうで、クチン市内でもこの鳥をモチーフにした装飾やお土産物をたくさん見かけます。

水辺の生き物、爬虫類、昆虫など、いろいろ観察できます。まさに生き物の宝庫です。カブトガニはガイドさんが海辺から持ってきて、みんなに見せてくれました。

多様性に富む熱帯雨林を体験できる

公園内は動物だけでなく、様々な植物を見ることもできます。河畔、海岸沿いはマングローブ林。伝統的な漁法も見られます。

  • 写真:Booboo56

ジャングルは主にフタバガキという種類の樹木で構成されているそうです。中には高さが50メートルを超えるものも。

  • 写真:Booboo56

山の頂上、台地になっているところは砂岩と石英の砂地で栄養分がほとんどなく、低木しか育ちません。

  • 写真:Booboo56

この辺りには土壌以外から栄養分をとることができるウツボカズラなどの食虫植物が自生しています。

  • 写真:Booboo56

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この記事を書いたトラベルライター

頭の中は食べることばかり、元バックパッカー 
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