東マレーシアの中心都市コタキナバルは、活気あふれるマーケットと豊かな自然が堪能できる、東南アジアの中でもおすすめ度の高い都市のひとつです。今回はそんなコタキナバルの見どころとその魅力についてご紹介します。
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東マレーシア最大都市コタキナバルとは
マレーシアはさまざまな文化が入り混じった多民族国家で、国土は首都クアラルンプールのあるマレー半島と、東マレーシアのボルネオ島に分かれています。ボルネオ島は日本の約2倍の面積を持つ大きな島で、マレーシア、インドネシア、ブルネイの3国の領土になっています。
コタキナバルは、その東マレーシア最大の都市であり、周囲は海や山など豊かな自然が広がっています。日本からは週2日ほど直行便がでていて、成田からの所要時間は約6時間。それ以外はクアラルンプールを経由するのが一般的です。
コタキナバルの街周辺の見どころ
フィリピーノマーケット
海沿いに多くの屋台が立ち並ぶフィリピーノマーケットは、夕方からオープンするためナイトマーケットとも呼ばれています。肉・魚・野菜のほかにも種類豊富な食品が並べられ、活気あふれる庶民の台所として賑わっています。
モクモクと屋台の煙が立ちあがる中、目を引くのは新鮮な魚介類やチキンなどです。調理されたものはテーブルでいただくことができるので、ディナーとして楽しむのもおすすめです。伊勢海老などの高級品もお得な価格で売られていますが、いろいろ食べたい場合は数人でシェアしないと、ちょっときついかもしれません。
- フィリピーノマーケット
- マレーシア / 市場・朝市
- 住所:Jalan Tun Fuad Stephen, Pusat Bandar Kota Kinabalu, 88000 Kota Kinabalu, Sabah, マレーシア地図で見る
サンデーマーケット
日曜日の午前にガヤストリートで行われるサンデーマーケットは、食品・生活用品・衣類をはじめ、ありとあらゆるものが売られています。民芸品・手作り石けん・アート作品なども見つけることができるので、お土産選びに訪れると面白いでしょう。
買い物だけでなくヘナタトゥやマッサージコーナーなどもあり、いろいろな体験を楽しむことができそうです。日曜日の午前のみというところが悲しいですが、タイミングが合えば是非足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
- ガヤストリート日曜市
- マレーシア / 市場・朝市
- 住所:Gaya Street, Kota Kinabalu, Malaysia地図で見る
コタキナバル市立モスク
- 出典:www.photo-ac.comコタキナバルの水上モスク
池に囲まれたコタキナバル市立モスクは、水に浮かんでいるように見えるため、水上モスクとも呼ばれています。モスクとはイスラム教の礼拝堂のことですが、信者にとっては神聖な場所となるので、ルールとマナーを守って行動しましょう。
まず、女性は肌を露出してはいけないため、ヒジャブという頭を覆う衣服を着用する必要があります。これは現地でレンタルすることができ、少々面倒ですが滅多にない機会なので、お気に入りの色を選んで楽しんでみるといいでしょう。男性も半袖・半ズボンなどを着ている場合は、露出を隠す衣装を身につけてから入場します。
コタキナバル市立モスクは街の中心から離れているので、徒歩で向かうことはできません。訪問するにはタクシーを利用するのがベストです。コタキナバルのタクシーは交渉制ですが、ぼったくりはほとんどないので安心して利用できます。帰りはタクシーをつかまえるのが難しいため、礼拝中は待っててもらい往復利用することをおすすめします。
- コタキナバル市立モスク
- マレーシア / 社寺・教会
- 住所:Kota Kinabalu City Mosque,Jalan Teluk Likas, Kampung Likas, 88400 Kota Kinabalu, Sabah地図で見る
コタキナバル郊外の見どころ
自然豊かなキナバル国立公園
- 出典:www.photo-ac.com世界最大の花ラフレシア
世界自然遺産に登録されているキナバル国立公園は、熱帯雨林のジャングルが広がっていて、世界最大の花ラフレシアや食虫植物のウツボカズラ、そして絶滅危惧種のテングザルやオランウータンなど、珍しい動植物が生息している自然の宝庫です。バスで行くこともできるようですが、敷地はかなり広いため、ガイド付きのツアーに参加するのがいいでしょう。
登山客に人気のキナバル山
キナバル国立公園内にそびえる標高4,095mキナバル山は、世界中から登山客が集まる人気の場所です。ここを目当てにコタキナバルを訪れる人も多く、周囲はジャングルですが山頂付近はゴツゴツとした岩に覆われ、下界とは違った別世界が広がっています。
深夜、岩のシルエットに囲まれながら山頂を目指して歩きます。目線の先には宝石箱をひっくり返したような無数の星々が瞬いています。その光景はまるで別の惑星にでも降り立ったような、不思議な気分に浸れるでしょう。日が昇るとユニークな形をした岩群が現れ、日本では決して見ることのない面白い景色が楽しめます。
キナバル山の入山規制はとても厳しく、山小屋のベッドの数までしか入ることができません。さらに山ガイドなしで登ることも禁止されているため、登山するには早めの予約が必要です。ただ登山道は整備されていて渋滞はありません。険しい箇所もないため初心者でも登りやすく、初めての海外登山にはおすすめです。
ターコイズブルーの海に浮かぶ離島
南国といったらやっぱりビーチですね。コタキナバルの港からは、ターコイズブルーの海に浮かぶいくつかの離島へ行くことができ、日帰りも可能なのでちょっと足を伸ばすには最高です。時間があれば透明度の高い透き通った海で、シュノーケリングなどを楽しんでみてはいかがでしょうか。