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【メキシコ】タコスの本場でうまい店を探す方法!

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2020年5月16日更新

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写真:Yasu

メキシコのローカルフードと言えばやはり「タコス」。色んなお肉とシャキシャキの野菜を香り豊かなトルティーヤに包んだもので、このシンプルな食べ物が恐ろしくうまいんです!本場メキシコでタコスを食べまくった筆者が、タコスの食べ方からうまいお店の見つけ方まで徹底紹介いたします!

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メキシコの国民食「タコス」

誰しも一度は聞いたことがある「タコス」というメキシコの国民食。トウモロコシの粉(※)から作る「トルティーヤ」と呼ばれるクレープ状の皮に、肉や野菜などさまざまな具材をのせ、「サルサ(ソース)」をかけ、手で包んでかぶりつくというのが一般的なスタイルです。(※メキシコ北部では小麦粉から作られたトルティーヤも見かけます)

  • 写真:Yasu

そもそも、taco(タコスの単数形)には「軽食」という意味があります。ちょっと歩けば簡単にタコスのお店が見つかり、道ばたや広場なんかにもタコスの屋台は並んでいます。メキシコではタコスは誰からも愛されるファストフードなんです。

豊富過ぎるタコスの種類

「タコス」と一口に言っても種類は1つではありません。地域やお店によってさまざまなタコスが楽しめます。あまりに種類が多いのでここでは代表的なものを紹介します。

ビステック

タコスの基本とも言えるのがこのビステックでしょう。塩、こしょうで味付けされた牛肉を細かく刻んだものになります。とてもシンプルなタコスですが、どんな野菜をトッピングしても間違いなくおいしくなる一品です。

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アラチェラ

筆者が個人的に一番好きなのがこのアラチェラ。牛の横隔膜にあたり、日本の焼肉屋では「ハラミ」と呼ばれている部位です。もともと柔らかい部位ですが、メキシコではビールなどに漬けてさらに柔らかくし、下味をつけていることも多いです。どの店にもあるわけではないですが、筆者は見かけたら必ず注文していました。

カルニータス

ビステックに勝るとも劣らない人気具材がカルニータス。蒸し焼きした豚肉を細長く引き裂いたもので、肉がとても柔らかくなっていて、口の中でホロホロと旨味をたっぷり染み出しながら崩れていきます。シャキシャキした野菜と相性抜群です。

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パストール

豚肉のかたまりをケバブのように回転させながらバーナーで焼き、その肉をそぎ落としたものを具にするもの。パイナップルをトッピングするのが一般的です。メキシコ北部よりも、中心部から南部にかけてよく見かけるタコス。一度食べると癖になりますよ。

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チョリソー

ピリ辛のソーセージをほぐしたものです。ピリ辛ソーセージの旨味が、野菜とトルティーヤの香ばしさで優しく包まれます。ちょっと違った味を・・・という時にぴったりです。日本でイメージするメキシコ料理っぽさがあるのはチョリソーかもしれません。

その他

牛タンの煮込み、豚の頭、ホルモン系、鶏肉、羊肉、ヤギ肉、魚などなど・・・。何でもありなんです。そもそも、メキシコではどんな料理を食べるにしてもトルティーヤが付いてきます。そこに何かの具材をのせて包んでしまえばタコスの出来上がり。つまり、タコスに決まりきった形式なんて存在しません。自由に楽しめるのが「タコス」なんです!

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タコスの食べ方

特に決まりはないですが、タコスの食べ方をご紹介します。お店によって多少の違いはありますが基本的な部分は変わりません。

屋台では、注文すると手際よく肉と野菜をトルティーヤにのっけて、「ハイヨ!」という具合にお皿に盛りつけたものを手渡してくれます。

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お好みで目の前に並んでいるサルサをかけます。けっこう辛いのもあるので要注意!でも、それが癖になるんです。そして、忘れてはいけないのがライムを絞ること。現地では「レモン」もしくは「リモン」と呼んでいます。サルサの辛さを程よく加減し、うまみを一層引き立てます。

  • 写真:Yasu

野菜は自分でトッピングをするお店もあります。

  • 写真:Yasu
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トッピングの種類が豊富な場所では欲張ってしまい、タコスかなんだかよくわからなくなります。

  • 写真:Yasu

こんな時はトルティーヤだけ追加注文すれば問題なし。

またこのように、専用のお皿にトッピングの野菜やサルサなどを持ってきてくれるお店もあります。

  • 写真:Yasu

野菜、サルサ、ライムの量を調整して、自分流のタコスの食べ方を見つけ出しましょう。ちなみに筆者は玉ねぎ多め、ライムたっぷりが好みです。

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タコスがうまい店の見つけ方

あちこちに店が並んでいるため、どの店を選ぶのか本当に悩ましいところです。そこでタコスを食べまくった筆者が、主観ではありますがうまい店の見つけ方を皆さんに伝授します。ただ、これに関しては好みにもよるのであくまでも参考程度にしてください。自分のフィーリングを信じて飛び込むのも旅の醍醐味です。

客の数

もちろん多い方がいいでしょう。タコスは提供までに時間がかからないので、少し混雑していても長時間待つなんてことはありません。きれいなレストランで観光客が多い店よりも、地元の人々で溢れている屋台が個人的にはおすすめです!

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トルティーヤは自家製か

多くの店はトルティーヤは外注しています。ただ店によっては、トルティーヤを自らの店で手作りしている場合があります。生地をのばす機械でプレスしてトルティーヤを焼いているのを目撃したら、そのお店はトルティーヤにもこだわりがあるということ。うまい店である可能性が高いです。

店主の表情と手際

その人の感覚の問題となってしまいますが・・・、やっぱり店主の表情から店の良し悪しは見えてくるものです。また、おいしいものが素早くお客の元に届くよう、手際良く作業しているかにも注目してみてください。

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肉を刻む音

タコスのお店に近づくと、焼いた肉、煮込んだ肉を包丁で「カツカツカツ!」とリズムよく刻んでいる音が聞こえてくることがあります。この音が力強く、それでいて心地のいいいリズムのお店は、どういうわけかどの店も絶品でした。

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この記事を書いたトラベルライター

自転車世界一周中の旅人
2011年に自転車で日本一周。そして、2017年6月から自転車で世界一周中です。
2017年6月から11月でオーストラリアとニュージーランドを走破。一時帰国し、2018年5月から北米~中米~南米~アフリカ~ヨーロッパ~アジアを走る予定です。

自然、文化、食・・・世界のあちこちからさまざまな情報を発信していきます。
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