日本最古の神社の一つ、三重県鈴鹿市にある「椿大神社」。道を切り開く「みちびきの神さま」と「芸能の神さま」が祀られており、仕事や習い事、将来の夢や目標等に向かって努力して頑張る人を応援してくれる神社として知られています。
この記事の目次表示
みちびきの神が祀られる本宮「椿大神社」
日本最古の神社の一つ
伊勢神宮を創建された、第11代垂仁天皇の皇女である倭姫命。皇女の御神託によってこの鈴鹿山麓のふもとに猿田彦大神が奉られたのは、今から約2,000年前の紀元前3年のこと。伊勢神宮が今の地に祀られた頃と時を同じくして創建された椿大神社は、日本最古の神社の一つとされています。
仁徳天皇の御霊夢によって「椿」の名をいただいたという椿大神社は、全国に2,000社を超える猿田彦神社の本宮とされる、格式の高い神社です。
御祭神はみちびきの神「猿田彦大神」
猿田彦大神は、天孫降臨の際に天皇家の祖とされる瓊々杵尊(ににぎのみこと)を高千穂へ先導された神さまで、「みちびきの神」とされています。
自らの人生を切り開いていくというパワフルなご利益をいただけるのがこの猿田彦本宮。夢や目標をしっかりと祈り、生きとし生けるものすべてに、平安と幸福を招くとされるありがたいサポートをぜひいただきたいものですね。
豊かな緑と水に囲まれた社殿
椿大神社があるのは、鈴鹿山麓のふもと。清らかな水の音と鳥の鳴き声が響く静かな場所です。
社殿へ向かう道の途中、天皇家の祖とされる瓊々杵尊(ににぎのみこと)が天孫降臨の際に乗っていた船が到着したとされる場所があります。通り過ぎてしまわずに、こちらもぜひ参拝しましょう。
また厳かに鎮座する本殿には、猿田彦大神の他、32柱もの神々が祀られているそうですよ。
芸能の神が祀られる別宮「椿岸神社(つばききし)」
椿大神社の社殿の隣には、別宮である椿岸神社があります。
御祭神は、猿田彦大神の妻神天之鈿女命(あめのうずめのみこと)。芸能の神さまとして広く知られていて、芸の道を志す人々が多く参拝に訪れる聖地なのだとか。その証拠に、境内には奉賛する芸能関係者の名がずらりと並んでいます。
境内には、芸事・習い事に関わる扇や筆、茶碗や弦などを納めることができる、扇塚(おおぎづか)もありますよ。
その他、招福の玉や神招福臼(かみおぎのふくうす)等、芸事上達や縁結び、心願成就に導くスポットが盛りだくさんです。
夫神である猿田彦大神に献身的に尽くす妻神であったとされることから、夫婦円満の他、縁結びのご利益もあるとされています。そんなご利益のあるご神前での結婚式、「椿婚」を挙げるのもいいものですね。
「金龍明神の滝」の水に触れられる「かなえ滝」
椿大神社の背後にそびえる入道ヶ嶽頂上には奥宮があり、その山から湧き出る水は万病を治す不老長寿のご神水とされています。また緑豊かな境内の中を清々しい音を奏でながら清らかに流れる明神川の上流には、禊払いの場とされる金龍明神の滝があります。
残念ながら、金龍明神の滝は現在禁足地になっていますが、長寿金龍明神水と称えられる水は、さらに下流にあるかなえ滝で触れることができます。
日ごろの嫌なことや穢れを洗い流してくれるほどに、勢いよく流れるかなえ滝。その横にいるカエルは、「無事にカエル」という意味なのだそうですよ。
椿岸神社を出て参道とは逆方向へ歩いていくと、明神川のご神水で点てたお茶を一服800円でいただける茶室があります。その名も鈴松庵。いつもひっそりとした静けさを楽しめる場所です。
この鈴松庵は、松下電器の創業者である松下幸之助氏が茶道の発展を祈って寄贈したものだそうです。
椿大神社グッズが変える参集殿
椿大神社横にある参集殿は、研修・宿泊が可能な施設。また少し疲れたら、売店や食事処で一服することができます。
売店には、地元で作られた蒟蒻やお茶等が販売されているので、お土産にぜひどうぞ。
海を越えて広がる椿大神社の和!
椿大神社には、アメリカ分社があります。1986年に創建されたアメリカ椿大神社(Tsubaki Grand Shrine of America)は、北アメリカ初の神道神社なのだそう。世界に誇る、日本最古の神社椿大神社を訪ねて、夢を叶えてみませんか?
- 椿大神社
- 三重 / パワースポット / 神社 / 縁結びスポット
- 住所:三重県鈴鹿市山本町1871番地地図で見る
- 電話:059-371-1515
- Web:http://www.tsubaki.or.jp/