宮島
宮島観光
瀬戸内海に立つ大きな鳥居がシンボル

世界遺産【広島・嚴島神社】の参拝方法は?あの建物は何?に答えます

取材・写真・文:

トラベルライター

2018年5月4日更新

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【4】客神社本殿

境内に入るとまず目に入るのが、客神社本殿。こちらには、天忍穂耳命天穂日命天津彦根命活津彦根命熊野櫞樟日命が祀られています。

  • 写真:トラベルライター

客神社本殿で参拝をする前に、客神社本殿の真向かいにある祓所にて参拝し、祓い串で身を清めてください。参拝の方法は、二礼二拍手一礼が基本です。その後、祓い串を胸の高さで持ち、「左・右・左」の順番で肩を祓って、一礼してから祓い串を元に戻します。

  • 写真:トラベルライター祓い所と祓い串

その後、客神社本殿でも二礼二拍手一礼を行います。お賽銭は投げずに、そっと入れるようにしてくださいね。

【5】鏡の池

東回廊の1つ目の角を右折する少し手前で、左手を見てみてください。嚴島八景のひとつ、鏡の池を見ることができます。手鏡のように見えることから、このように呼ばれています。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター干潮時

これは干潮の際に現れる池で真水が湧き出ているそうです!とっても神秘的な場所ですよね。干潮時の場合は目に止まりやすいと思うのですが、満潮時の場合は、看板のみが海の中にポツンと建っているのが見えるはずです。潮汐表を参考にして行かれるのもいいかもしれませんね。

鏡の池は、境内に計3箇所あります。

【6】枡形

  • 写真:トラベルライター

東回廊の1つ目の角を右折したところで、右手を見てみてください。隙間から大鳥居がみえますよ!おすすめの撮影ポイントです。毎年旧暦6月17日に行われる管絃祭のクライマックス、大鳥居をくぐってきた御座船が三回転をする場所です!

管弦祭とは?

平安時代に都では、貴族が池や河川に船を浮かべ、優雅な「管絃の遊び」をしておりました。嚴島神社を造営した平清盛はこの遊びを嚴島神社に移し、神様をお慰めする神事として執り行うようになりました。従って河川でなく瀬戸の海を舞台に雄大に繰り広げられるダイナミックな平安絵巻を思わせる海に囲まれた宮島ならではの優雅な祭りとなりました。

出典:www.miyajima.or.jp

平成29年の管絃祭は、8月8日(火)に行われます。管絃祭はとても人気があり、大勢の参拝客がこの祭のために嚴島神社を訪れます。素晴らしく美しい祭典ですので、ぜひ足を運んでみてください!

  • 写真:トラベルライター

それではいよいよ嚴島神社本殿へ!

【7】嚴島神社本殿

嚴島神社本殿には市杵島姫命田心姫命湍津姫命が祀られています。二礼二拍手一礼の作法に則り参拝します。

【8】祓殿

  • 写真:トラベルライター祓殿

本殿を背にすると、目の前にあるのが祓殿です。奥に大鳥居をみることができます。

【9】高舞台

  • 高舞台

舞楽を行うための場所です。現在も、舞楽や奉納行事等のイベントがこちらで行われています。

【10】平舞台

嚴島神社本殿の前に広がっている、屋根がなく見通しの良い場所が平舞台です。

  • 写真:トラベルライター

御本社、祓殿、高舞台を背に平舞台に立つと、右手から右楽房、右門客神社、火焼前(ひたさき)、左門客神社、左楽房が見えます。

【11】右楽房・左楽房

  • 写真:トラベルライター左楽房

高舞台で舞楽を行う際、右楽房、左楽房にて楽器を演奏します。

【12】右門客神社・左門客神社

  • 写真:トラベルライター右門客神社

右門客神社には櫛磐窓神、左門客神社には豊磐窓神が祀られています。神社で車左門客神社→右門客神社の順に祭典を行います。

【13】火焼前(ひたさき)

嚴島神社に来たら必ず立ち寄っていただきたいのが、火焼前です。

  • 写真:トラベルライター火焼前

ここでは真正面に大鳥居をみることが可能です!干潮時は海に浮かぶ景色にはなりませんが、海に浮かぶ厳島神社の大鳥居は、干満は関係なく日本三大鳥居の1つ。厳島神社といえば大鳥居と言っても過言ではないほど、とても有名ですよね。混んでいる時は、写真を撮るために列ができるほどです。

  • 写真:トラベルライター

干潮時は潮が引くので、今までとは全く違う表情を見せてくれますよ♪鳥居のふもとまで歩いて行くことも可能です。

【14】西回廊

  • 写真:トラベルライター

東回廊と同様、地上と各社殿をつなぐ回廊です。こちらの回廊にも見所がたくさんありますのでご紹介いたします。

【15】大国神社・天神社

  • 写真:トラベルライター突き当たりが大国神社
  • 写真:トラベルライター天神社

まずは、縁結びの神様である大国主命が祀られている大国神社を参拝し、次に、学問の神様である菅原道真公が祀られている天神社を参拝します。

【16】能舞台

宮島では、毛利元就によって能が演じられるようになり、現在の能舞台は1680年に安芸広島藩第4代藩主・浅野綱長により造営、改築されたものです。

  • 写真:トラベルライター

日本には、重要文化財に指定されている舞台が5つあるのですが、そのうちの1つがこちらの能舞台。また、国内でもここにしかない「海の上の能舞台」ということでとても珍しく、貴重であることは間違いないでしょう。現在も、毎年4月16〜18日に行われる桃花祭御神能で、能をみることができます。

【17】反橋

  • 写真:トラベルライター反橋
  • 写真:トラベルライター

反橋は、天皇によって派遣された勅使が厳島神社を参拝する際に使用されていたようです。そのため、勅使橋とも呼ばれていました。正面から見るといかに急斜面なのかが伺えますが、それもそのはず、なんと高さは213.7m!勾配もすごそうです!

【おまけ】床板の隙間

嚴島神社内を歩いていると、鮮やかな朱色にばかり目がいってしまうと思いますが、一度目線を下げて、是非ご自身の足元も見てみてください。

  • 写真:トラベルライター

床板と床板の隙間が空いていることがわかります!実はこれ、台風や低気圧の等の影響で高潮になった際の水圧を逃がすため、意図的に空けているものなんです。海の上の建物ならではの工夫と知恵が必要だったことが伺えますね。

【18】出口

  • 写真:トラベルライター

出口を抜けたところで、嚴島神社に向かって一礼をし、参拝は終了です。

嚴島神社概要

  • 入場料 大人300円 高校生200円 小・中学生100円
  • 拝観時間 年中無休(※開閉時間は時期により異なるので公式HPをご覧ください
  • 工事情報 東回廊修復工事中(※平成29年1月20日〜7月31日まで)

さいごに

いかがでしたでしょうか?海の上にある美しい世界遺産・嚴島神社。知れば知るほど、その素晴らしさが伺えますね。訪れる際は是非、正式な参拝方法で神様に感謝の気持ちを伝えて、そのパワーを感じてみてくださいね!

嚴島神社
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住所:広島県廿日市市宮島町1−1地図で見る
電話:0829-44-2020
Web:http://www.itsukushimajinja.jp/

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