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2日目スタート!
朝7時に、1日目の夕食を頂いたところと同じ部屋で朝食を食べます。「Kasbah de la Vallee」での朝食は、モロッコパンにジャムなどのシンプルな食事です。前日の移動中に感じた空腹に懲りた筆者は、朝食のパンを数枚拝借し、移動中お腹が空いたらつまむようにしていました。
8:00 出発
ホテルを出ると、何台か同じようなツアーバスが待機しているので、前日と同じドライバーを探して乗ってきた車に乗りましょう。
ホテルを出発して1時間半ほど車を走らせた9時半頃、村のようなものが見えてきます。
10:00 ティネリール到着
トドラ渓谷までの道中、カスバ街道の途中にあるティネリールで、オアシスを探索します。1日目のアイト・ベン・ハッドゥ同様、またここでも専門のガイドさんが付きます。探索した場所は緑がうっそうと茂って、まさにオアシスな雰囲気がありました。きれいな川が流れており、現地の人はここで洗濯をしています。
ガイドさんについてティネリールを探索する間、ベルベル人の家にお邪魔します。ここでは、出されたミントティーを飲みながら絨毯の実演販売が始まります。
- 写真:トラベルライターGood priceを提示するよと5回くらい言われました
- 写真:トラベルライター糸を紡いでいます
- 写真:トラベルライターこれでもか!というくらい絨毯やラグを見せてくれました。素敵なデザインばかり…手作りってすごいですね!
意外にも、押し売りはまったくありません。どうやって糸を紡いでいるか、絨毯の色は石から取っているなど、素敵なラグたちの製作秘話を聞きます。もちろん、購入も出来ます!筆者達はマラケシュですでにラグを購入していたのでここでは買いませんでしたが、見せてくれたラグのデザインはどれも素晴らしかったです♡
11:30 トドラ渓谷へ到着
ティネリールのオアシスの散策を終えて車に戻り、車を走らせるとすぐにトドラ渓谷に到着します。トドラ渓谷は水も綺麗で気持ちいいです!靴を脱いでしばしリラックスしましょう。30分ほど渓谷に滞在したら、サハラ砂漠を目指してまた移動を開始します。トドラ渓谷を離れる前に、オアシスを案内してくれたガイドさんにチップ(任意)を渡します。
少し余談にはなりますが、トドラ渓谷を散策中になぜか、ティネリールのオアシスを案内してくれたガイドさんから、ツアー最終日はマラケシュに戻るのかフェズに向かうのかと聞かれました。 「なんであんたが聞くのさ…?」と不思議に思い、この時はまだ分からないと答えました。
というのも、実は今回Sabaku toursを予約した際、ツアー窓口のオマールさんから、「ラクダ使いにフェズに行くことを話すとタクシー代をぼったくられるから、話したらだめだよ」と言われていました。
今回フェズ行きを訪ねてきたガイドさんに、「あなたはサハラ砂漠ツアーにも同行してくれるラクダ使いの人?」と聞くと「違う、ここで僕はバイバイだよ」、と言われました。ということで尚更、ここでバイバイの人がタクシーを手配してくれる訳がないのでスルーしました。
ですがこのおかげで、他のツアー客のどの人がフェズ行きを考えているかなんとなく分かりました。詳細は後半に書きますが、結果的にフェズ行きのタクシーには問題なくありつけた筆者達ですが、何か問題があった時のために、フェズ行きの同志は見つけておくと安心です。
13:30 ランチ
トドラ渓谷を後にして最初の休憩は、ランチ休憩です。砂漠に近づいているためか、温度が上がってきたように感じると思います。またSabaku toursで手配されていたこちらのレストラン、屋根があるテラス席のようなところで、エアコンはありません。暑さに体力を消耗しつつ、またタジン鍋とクスクスの洗礼を受けます。
- 写真:トラベルライターこのツアーのランチは大体このような値段。少々割高です。90DHなので1,000円くらいです
- 写真:トラベルライターオレンジジュースは氷抜きを頼みましょう!めちゃくちゃ甘くて美味しいです
ここで初めてチーズオムレツに出会い、それを注文しました。また、こちらのレストランが砂漠に行く前の最後の立ち寄り地点です。水がない場合は、ここで買っておきましょう。
16:30 ようやくオレンジの砂山が見えてきました!!
ランチを終えて再度車を走らせること約2時間、ようやくオレンジの砂山が視界に入ってきてテンションが上がります♪ ここにくるまで長かったー!
17:00 メルズーガ、砂漠キャンプの出発地点(ホテル)に到着
砂漠キャンプの出発地点となるホテル「Chez Tihri - Suerte Loca」に着いたら、ここでも名前と住所を書いてチェックインのようなことをします。荷物は車に置いたまま、と事前に聞いていましたが、結局はすべて降ろして、こちらのホテルのクロークに保管されました。
前日の夜にあらかじめ用意していた、砂漠に持っていく必要品だけを手元に出しておきましょう。トイレも済ませておくと安心です。
ここでも「このホテルスタッフはラクダ使いか…?(結局ホテルの人はみなラクダ使いだった)」、「実はティネリールのガイドと組んでいて話が伝わっているのか…?」など色々なことが頭を駆け巡った筆者たち。
ここで勇気ある筆者の同行者が、ツアー中ずっと車を運転してくれたドライバーに(彼にはフェズに行きたいから3日目にタクシーを手配するのを手伝って欲しいと話していました)「ラクダ使いにタクシーを頼むとぼったくられるって聞いてるんだけど…どうなのよ?」と聞いてくれました。
すると結局はホテルスタッフに頼んだ方が良い、彼らは10人乗りの大きいバンとドライバーを手配してくれるから、5人乗りの普通のタクシーで行くより安全だし快適だ、とのこと。
値段も1人300DH(約3,600円)と言われ、想定していた価格内であったこと、またフェズ行きの体験談で、普通のタクシーに無理やり5人乗せられて死ぬ思いでフェズまで行った話などを読んでビビッていたこともあり、もう詮索するのはやめて手配を頼みました。この時点でまず100DH(約1,200円)だけ先払いをします。
後からオマールさんに聞いた話ですが、過去に日本人でラクダ使いにフェズへ行く事を話してタクシーを手配してもらったもののぼったくりにあい、何度もお金を払う目にあわれた方がいたそうです。
その為に警戒して欲しい意味も込めて、ラクダ使いには気をつけるようにと事前にアナウンスしたとのこと。オマールさんのおかげでツアーの安全度は上がっているようですが、気を付けるに越したことはありません。
- Chez Tihri - Suerte Loca
- モロッコ
- 住所:Merzouga 52202, Morocco, Chez Tihri - Suerte Loca地図で見る
- 電話:661-381843
- Web:http://www.suertelocamerzouga.com/home
いよいよラクダに乗ってキャンプまで向かいます!
事前に仕分けしておいた必要最低限の荷物を持ってホテルを後にしたら、ラクダに乗ってキャンプ場まで向かいます。ラクダにはあれよあれよと言う間に乗らされるので、この時はあまりゆっくり写真を撮ることはできません。
ちなみに筆者が参加した日は強風で、目にも鼻も口も砂まみれに…。サングラス、マスク、ベルベル人流のスカーフ巻きをしたフル装備で出発しましょう!
「雄大」
サハラ砂漠は、この一言に尽きます。
正直、ラクダの乗り心地は決して良いとは言えません。砂漠は砂山のアップダウンの繰り返しで、下る時にはラクダから落下しないよう必死になります。ここでは、ラクダに乗ってる間のいいタイミングを狙って、頑張って写真を撮りましょう。
19:00 ベルベル人のキャンプ場に到着
ホテルを出て1時間半ほどキャメルライドをすると、キャンプ場が見えて来ます。周辺には意外と緑があります。ここにきて、ラクダさんとゆっくり記念撮影をすることが出来ます。
キャンプの部屋は「あんた達3人だからこっちね!」と適当な感じで割り振られます。テントの中にはもちろんエアコンは無く、少し蒸す感じがします。テントに荷物を置いたら、夕食まで砂漠散策に出かけましょう!
キャンプ場の後ろには大きな砂山があるのですが、体力がある方は上まで登り、夕日が砂漠に落ちて行く光景を見に行くのもおすすめです。ただし砂漠ではかなり足をとられます….…。体力と根気が必要です!砂は暖かいので、裸足で駆け上っている強者もいました。
20:00 ディナー
大きなテントにツアー客全員集合して夕飯を頂きます。言わずもがな…出てくるのはクスクスです。
ちなみにこちらの砂漠ツアーで飲み物は出ないので、自分たちで持参してきた水を飲みます。
夕飯後はそれぞれ自由に過ごします
夕食後は自由時間。筆者たちはベルベル人のスタッフについてテントから少しだけ離れたところを散策したり、作ってくれたウォッカのオレンジジュース割(これももちろんぬるめです)を飲んだり、色々お話をしたりして過ごしました。砂漠でうとうとしながら過ごすのもおすすめです。
なんだか夢みたいな贅沢な時間を過ごします。
最終日の有難いオプションを選ぶのもあり!
2日目の夜、ベルベル人スタッフが「1人100DH(約1,200円)払えば、明日の朝、出発したホテルまでラクダじゃなくて車で戻ることもできるよ。」と提案してきました。Sabaku toursでは、キャメルライドに参加した時間によっては、行きは車でキャンプ場まで来る人もいるようです。その人たちは帰りにキャメルライドをすることになっているので、代わりに車で帰らせる人を探しているようです。
筆者たちが「100DH(約1,200円)かぁ…確かにキャメルライドはもう充分だけど…」と渋っていると、ここでトドメの一言が。「キャメルライドで戻ってくるゲストより早くホテルに着くから、シャワー浴びていいよ」その言葉を聞き、…シャワーとな!?と魅力に惹かれ、迷わず100DH(約1,200円)払いました(笑)。
筆者たちは思ったより汗はかかなかったですが、砂嵐で身体は砂だらけ…。このシャワーのオファーは非常に有り難かったです。毎回行きは車で来るツアー客がいるようなので、シャワーを浴びたい場合には、追加料金を支払って車での帰路に立候補してもいいかもしれません。
Sabaku toursでは、水がとても貴重な存在
Sabaku toursでは、2日目のキャンプ泊は砂まみれになろうと汗まみれになろうと、シャワーを浴びることはできません。加えて最終日の夜にフェズ、もしくはマラケシュに着くまでシャワーはお預けなので、丸2日シャワーはお預けです…。砂漠には地下水を引いている井戸がありますが、こちらは洗顔する程度。また飲用にも適していないため、観光客は飲まない方がいいです。
ちなみに、トイレも特に決められた場所が無いので、文字通り木陰で用をたし、ちょっと砂をかけておしまいと言う、大人になってはなかなか出来ない経験をさせられます。
そんなこんなで2日目の夜は更けていきます
2日目の夜は、ツアー参加者全員が各々のテントからブランケットを引っ張り出し、満点の星空の下で色んな国の人と雑魚寝をします。異なる国、宗教、人種、価値観の人たちと肩を並べて寝そべっていると、雄大な自然の中ではみな同じ、ちっぽけな人間であることを感じます。