1857年に建てられた藤松邸は、捕鯨や酒造りで財を成した藤松家のお屋敷です。時とともに誰も住まなくなったこの古民家は、約160年の時を経て、2011年に小値賀町の恵みを提供するレストランとしてよみがえりました。以来、小値賀町民だけでなく、世界中から訪れるお客様に非日常空間でのくつろぎと美味しいお料理を提供しています。
この記事の目次表示
長崎県五島列島の北に位置する小値賀島
小値賀島は、長崎県五島列島の北に位置しています。佐世保港からフェリーで約3時間、高速船で約1.5時間の船旅で到着します。(小値賀島までのアクセスはこちら。)
小値賀島にある小値賀町は、長崎県八町のうちの一つで、人口約2,500人の町です。島のほとんどは赤土で、その赤土で育った落花生が主な特産物です。島の住人は、ほとんどが農家か漁師でほぼ自給自足の生活をしています。
古民家再生の先進地「小値賀町」
小値賀町は、日本全国や海外からの注目を集めている、知る人ぞ知る人気観光地でもあります。その理由として、古民家再生が進んでいることが挙げられます。
地方過疎化に歯止めがかからない日本ですが、小値賀町も例外ではありません。最盛期には1万5,000人いた人口が、現在は2,500人まで減少し、今も減り続けています。
そのため、人が住まなくなった民家が島中にあふれているのですが、ここ数年、こうした古民家をレストランや宿泊施設として次々とよみがえらせているのが小値賀町なのです。
古民家レストラン「藤松」
160年以上経っているとは思えない美しい内装
1857年に建てられた藤松邸は、かつて捕鯨や酒造りで財を成した藤松家のお屋敷。外見からは想像もできないほど広く、内装も約160年経ったとは思えないほどきれいです。内装は、古民家再生の第一人者とも言われているアレックス・カーがデザインしたそう。
古民家ならではの立派な梁や欄間(らんま)、階段などが、そのまま内装に使われています。
小値賀の農産物や魚介を使用した料理
落ち着いた雰囲気の中で食べるお料理は格別!まるで、江戸時代にでもタイムスリップしたような気分を味わうことができます。
藤松で使っている食材は、ほとんどが小値賀町産。海に囲まれた小値賀島ならではのお料理ばかりです。
季節によって内容は異なりますが、あおさの味噌汁やひらすの刺身、海老などの天ぷらを楽しめます。筆者が訪れた際は、天ぷらの中にアボカドやトマトなどの変わり種も!
藤松でのお食事は要予約ですので、訪れる際は予約を忘れずに!
- 藤松
- 長崎 / 郷土料理
- 住所:長崎県北松浦郡小値賀町前方郷3694地図で見る
- 電話:0959-56-2646
- Web:http://ojikajima.jp/category/fuji-matsu
小値賀港ターミナルで買えるおすすめのお土産!
小値賀港ターミナルで買えるお土産をいくつかご紹介します♪
落花生が島の特産品であることからもわかるように、小値賀には落花生を使ったお土産がたくさんあります。落花生には美容効果や生活習慣病予防効果などもあるようなので、ぜひ小値賀落花生をお土産に買ってはいかがでしょうか。
落花生とうふ 1,080円(税込)
「ごま」「黒蜜」「きなこ」三種類のソースがついていて、ひと箱で三つの味が楽しめます♪
ピーナッツペースト 950円(税込)
100%小値賀の落花生を使ったペースト。夏には、そうめんのめんつゆに入れてもいいですね♪
落花生そうめん 380円(税込)
そうめんと小値賀産落花生のコラボレーション♪そうめんのツルツルとしたのどごしと落花生の香ばしい風味が一緒に楽しめる商品です♪
おわりに
どんなに古くても、良いものはいつまでも生き続けます。良いものを生き続けさせるのは、私たち人間の役目なのかもしれませんね。時代に合わせて形を変える古民家は、多くの可能性を秘めているのです。
- 小値賀島
- 長崎 / 一人旅 / 女子旅 / 島・離島
- 住所:長崎県北松浦郡小値賀町地図で見る
- Web:http://ojika.net/