オランダ
オランダ観光
運河のある街並や絵本のような風車のある景色

【オランダ】蒸留酒「ジン」発祥の地、スキーダムの世界一高い風車

取材・写真・文:

オランダ在住
訪問エリア:25ヶ国

2018年9月12日更新

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写真:Tompouce

オランダ第二の都市・ロッテルダムの隣に位置するスキーダムという街には、世界で群を抜いて背の高い風車が勢ぞろいしています。それらの高さは30メートル以上もあり、最も高い風車では42mを超えるほどです。ここではスキーダムにある7基の風車と、風車や「ジン」に関わりのある博物館についてもお伝えしていきます。

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スキーダムの風車と歴史

オランダにある風車は、それぞれ異なった役割を果たしていますが、スキーダムの風車は、「オランダ・ジン」とも言われるイェネーファ酒 (Jenever) の主材料となる麦芽や、パン屋で使う小麦粉を挽くために使われていました。

イェネーファ酒 (ジェネーバ酒) とはジンの元となるお酒で、スキーダムの街は18〜19世紀にかけて、世界におけるイェネーファ酒の生産の中心地でした。そのイェネーファ酒がイギリスに渡り、その後「ジン」と言われるようになったのです。

そんなイネーファ酒の生産が盛んだったスキーダムにはかつて30基以上の風車があったのですが、2018年現在では修復や再建されたのを含めて7基の背の高い風車が存在しています。スキーダムの風車は街中にあるため、十分な風を捉えることができるように高く建てられています。その結果として、世界で最も背の高い風車たちとなったのです。

スキーダムの7基の風車には、それぞれに名前が付けられているので、一つずつ見ていきましょう!

「Jenever」をオランダ語で発音すると「イェネーファ」なのですが、外国ではジェネーバ (Genever) と言われています。本記事では「イェネーファ」と統一して説明していきます。

1.クジラ【De Walvisch】

  • 写真:Tompouce風車・クジラ【De Walvisch】

1794年に誕生した風車「クジラ」は、当初イェネーファ酒産業における穀物の粉砕に使用されていました。過去に暴風雨や火災などによる被害があり何度か修復工事が行われ、現在はパン作りに必要な小麦粉などの粉砕に使用されています。

「クジラ」という名前は、18世紀末に繁栄していたグリーンランドの捕鯨産業にちなんで名付けられました。

風車内の博物館とショップ

この「クジラ」の風車には、スキーダムにある風車の中で唯一博物館が併設されており、見学することができます。以前は後で紹介する「椰子の木」(De Palmboom) という風車に博物館がありましたが、2018年2月からこのクジラの風車が新しい博物館となりました。

風車の3階から上部階が博物館となっていて、風車の内壁を使った180度のパノラマ投影では、約10分ほどのプレゼンテーションでスキーダムの風車の歴史についてを上映しています。また、風車の仕組みを模型で紹介しているコーナーもあります。

  • 写真:Tompouce風車博物館の模型
  • 写真:Tompouce博物館でのパノラマ動画によるプレゼンテーション

5階から上の階は工場になっていて、木組みでできた大きな歯車や石臼など、風力を利用して穀物を粉砕する仕組みを見学することができます。博物館の工場部分には専属の案内人もいて、スキーダムの風車に纏わる話をしていただけます。

  • 写真:Tompouce風車の歯車
  • 写真:Tompouce風車内の工場

風車の5階にあるデッキからは外に出ることもでき、スキーダム市内の景色を360度展望することができます。

博物館の受付は1階にあり、そこは小麦粉などのパン作りに必要な製品を販売しているショップにもなっています。また、レストランではありませんが、コーヒーなどを飲んで休憩する場所も設置されています。

  • 写真:Tompouce風車のショップ
入場料: 一般 €7.50(約980円)/ 13〜17歳 €7.00(約910円)/ 12歳以下 無料
営業時間: 火曜日〜日曜日、11:00 ~ 17:00
※注意事項!この博物館において18歳未満の入場には、大人の同伴 (監督下) での入場が可能です。
風車・クジラ
オランダ / 建造物
住所:Westvest 229 3111 BT SCHIEDAM地図で見る
Web:http://www.molendewalvisch.nl/

2.3つの麦【De Drie Koornbloemen】

  • 写真:Tompouce風車・3つの麦【De Drie Koornbloemen】

1770年に麦芽工場の一つとして建てられた風車で、当初は穀物の粉砕に使用されていました。19世紀になるとマホガニーという木材の加工(切削)に利用され、その後は、米やトウモロコシ、豆類の加工に使用されていた風車です。今でも定期的に稼働しており、穀物を粉砕しています。

風車・3つの麦
オランダ / 建造物
住所:Vellevest 5  3111 PR SCHIEDAM 地図で見る

3.自由【De Vrijheid】

  • 写真:Tompouce風車・自由【De Vrijheid】

1785年に建設されたこの風車は、長年にわたり蒸留酒製造工場として、穀物の粉砕を担ってきました。近年に大規模な修復作業が行われ、現在はパン屋で使われる小麦粉や蒸留酒製造に必要な麦芽を粉砕するために稼働しています。

風車・自由
オランダ / 建造物
住所:Noordvest 40, 3111 PH Schiedam地図で見る

4.北【De Noord】

  • 写真:Tompouce風車・北【De Noord】

高さ33.3mにもなる、当時世界最大の高さを誇るこの風車は、1803年に建てられました。この風車も蒸留酒製造工場の一つとして、麦芽の粉砕に使用されていましたが、20世紀初期からはパン屋で使われる小麦粉の粉砕用として利用されています。

また1930年頃になると、大型のディーゼルエンジンが風車の中に設置され、風がない時でも粉砕が続けられるようになりました。

  • 写真:Tompouce風車のレストラン「De Noordmolen」

現在、風車の中はフレンチ・オランダ料理のレストランになっていて、一階と二階で食事ができるようになっています。天気の良い日には、風車の外側のテラスでも食事が楽しめます。筆者が訪れた時は日曜日でしたので営業していませんでしたが、スキーダムの街を散策したり風車を見て廻った際に立ち寄って食事をするのもいいかと思います!

レストラン営業時間: 月曜日〜金曜日、12:00からオープン / 土曜日、17:00からオープン
風車・北
オランダ / 建造物
住所:Noordvest 38  3111 PH SCHIEDAM地図で見る
Web:http://www.noordmolen.nl/

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