フィヨルドで有名な世界遺産のミルフォードサウンド。その美しくも壮大な景色は、クルーズ船から楽しむことが出来ます。しかし、本当の魅力はそこだけじゃない!ミルフォードサウンドに辿り着くまでにもたくさんの絶景が広がっており、それらを見逃してしまうのはもったいない!そこで今回は、ミルフォードサウンドを観光する際のさまざまな楽しみ方を紹介します。
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ミルフォードサウンドとは?
ミルフォードサウンドは、ニュージーランド南島の世界遺産テ・ワヒポウナムに含まれるフィヨルドです。テ・ワヒポウナムの大部分は、ミルフォードサウンドのあるフィヨルドランド国立公園が占めています。
長い年月をかけて氷河によってつくられたフィヨルドの中でも、ミルフォードサウンドは最も有名な場所。全長16kmのフィヨルドには、垂直に切り立った崖が続き、見るものを圧倒させます。
クルーズ船から楽しむ
せっかくミルフォードサウンドに来たのであれば、やはり船の上から絶景を楽しむことをおすすめします。
1,000m以上もある崖からは、幾筋もの滝が海へと流れ落ちています。旅行をするときには多くの人が晴天を望みますが、ここミルフォードサウンドに関しては雨でも楽しめます。むしろ雨の方が流れ落ちる水が増え、さらに幻想的な姿になると現地で紹介されていることもありました。
今回は、southern discoveriesが運営するクルーズ船をご紹介します。クルーズ船はオープンデッキになっていて、自然の空気を100%体感することができます。船にはガイドがいるので、フィヨルドの見どころや成り立ちを解説してくれます。また、大きな滝の真下まで船を近づけていくという、スリル満点のサービスもありました。
ペンギン、オットセイ、イルカなどさまざまな野生動物も見られます。船はその近くでエンジンを止め、しっかりと撮影タイムを取ってくれました。
また参加するツアーによっては、カヤックでより近くから楽しむこともできます。写真に映ったカヤックの大きさと比較すると、切り立った崖の大きさがよくわかります。
船に乗らないと、これらの景色を見ることはできません。せっかくミルフォードサウンドに行ったのであれば、やはりクルーズ船は外せません。
- サザン・ディスカバリーズ ミルフォードサウンド ビジターセンター
- ニュージーランド / 観光案内所・ビジターセンター
- 住所:Southern Discoveries New Zealand State Highway 94, Milford Sound 9679地図で見る
- Web:https://southerndiscoveries.co.nz/
もっと楽しむには!?
ミルフォードサウンドの魅力は、クルーズ船からフィヨルドを見るだけではありません。そこへ向かう途中にも絶景スポットがたくさんあります。私自身、クルーズ船から見える景色よりも、たどり着くまでの景色の方に、より自然の力強さと美しさを感じることができました。
レンタカーを利用する
クイーンズタウンやテ・アナウ(ミルフォードサウンドの玄関口とも呼ばれている町)から出ているバスツアーだと、楽しめるのはほとんどが車窓からの景色。休憩のため停車したとしても、どうしても時間に制約があり、自分の気に入った景色を思う存分楽しめません。
そこでおすすめなのがレンタカー。海外での運転は不安かもしれませんが、ニュージーランドは日本と同じ左側通行。さらに走っている車の多くは日本の車。交通量も日本に比べたら圧倒的に少ない。運転はそんなに問題ありません。何より、自分が気に入った素晴らしい景色を自分のペースで好きなだけ堪能できます。
道中で楽しめるのは、自然の景色だけではありません。ここでしか見られない動物も楽しめます。そのひとつが、ニュージーランド南島の固有種で絶滅危惧種でもあるKeaという鳥。
ホーマートンネルという全長1.2kmのトンネルの入り口で信号待ちをしていると、彼らが近寄ってきました。オリーブグリーンの羽と、翼を広げると見える鮮やかなオレンジ色の模様が特徴。体長は約50cmでカラスより少し大きいくらい。「キィィィィアァァァ~」という遠くまで響き渡る鳴き声には驚かされます。
最も頭のいい鳥ともいわれていて、その知能はサルやイルカにも匹敵するという研究結果もあるのだとか。
ただ、この鳥は頭の良さをいたずらにフル活用しています。車に平気で近づいてきて、ワイパーのゴムをはがそうとしたり、アンテナにちょっかいを出したり。時には、かばんをあさったり、サングラスを奪い取ったりもするそうです。手の届きそうなところまで近づいてきますが注意が必要です。美しい姿を写真におさめるくらいにしておきましょう。
ミルフォードサウンドに泊まってみる
ミルフォードサウンドに町はありません。スーパーはもちろん、コンビニもありません。あるのはビジターセンター内の小さなカフェだけ。そのため、宿泊施設も数が限られています。昼間は観光客が多いこの地も、夜や朝は静かな空気に包まれ自然の奥深さを感じることができます。
安い方がいい、相部屋でも気にしない、そんな人には「ミルフォードサウンドロッジ」がおすすめ。キャンピングカー用の駐車スペースと共用のキッチンもあり、車中泊が平気な人はそちらを利用してもいいかもしれません。
宿泊することで大きなメリットがあります。それは、朝一番のクルーズ船を利用できること。
上記で紹介したsouthern discoveriesが運営しているクルーズ船は、同じコースとサービスでも時間によって料金設定が異なっていました。朝一番のクルーズ船は昼間の半額。さらに人が少なくて静か。かなりお得に楽しめます。
- ミルフォードサウンドロッジ
- ニュージーランド
- 住所:Milford Sound Lodge, State Highway 94 Milford Sound, New Zealand地図で見る
- Web:https://www.milfordlodge.com/
約60km離れたキャンプ場で車中泊をする
ニュージーランドには、キャンピングカーやバンで旅をする人がたくさん見られます。そんな旅人のために、各地にはキャンプ場があります。
ミルフォードサウンドの駐車場で夜を明かすことは禁じられていますが、ミルフォードサウンドの約60km手前に、大自然の中に広いキャンプ場があります。DOCというニュージーランドの環境保全省が管理している「カスケードクリークキャンプ場(Cascade Creek Campsite)」です。料金は大人ひとり13ドル(約1,090円)。きれいな川のすぐ横に位置しており、夏場は川に入って楽しむこともできるのでおすすめです。
- カスケードクリークキャンプ場
- ニュージーランド / アウトドア・スポーツ
- 住所:Cascade Creek Campsite地図で見る
- Web:http://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places...
最後に・・・
氷河が長い年月をかけてつくり出したフィヨルド。楽しみ方は人それぞれ。選択肢は日帰りバスツアーだけじゃありません。その壮大さと美しさを時間の許す限り堪能してみてください。
- ミルフォード・サウンド
- ニュージーランド / 自然・景勝地
- 住所:ニュージーランド マイルフォード・サウンド地図で見る