日光
日光観光
世界遺産や関東屈指の紅葉の名所、そして温泉!

【日光】曇りでも大丈夫!半日で大満足の秘境・憾満ヶ淵の見どころ5選

取材・写真・文:

茨城在住
訪問エリア:45都道府県

2021年3月20日更新

15,336view

お気に入り

写真:Sosyu Kikuchi

日光駅から歩いて行ける絶景ハイキングスポット、憾満ヶ淵(かんまんがふち)ガイドを主軸に、近辺のグルメやお土産スポットをご紹介します。晴天でなくとも行けて、短時間で思い切りリフレッシュできる秘境を訪ねてみませんか?

この記事の目次表示

訪問前に知っておきたいポイント

半日あれば十分なハイキングスポット

憾満ヶ淵(かんまんがふち)は、半日という短時間で散策可能な、手軽に大自然を味わえる絶妙なネイチャースポットです。川沿いのハイキングコースはじっくり見て往復2時間30分程度です。日光駅からも徒歩約40分でアクセス可能な好立地に位置しています。アクセス方法については後ほど詳しくご紹介予定です。

休日でも何組かのグループとすれ違う程度で、混雑の心配はそこまでありませんが、より人が少ない午前中に散策を終え、ランチタイムでゆっくり休憩するプランがおすすめです。

  • 写真:Sosyu Kikuchi大自然を手軽に味わえる

どんよりした曇りの日こそ趣きがある

ネイチャースポットは天候に左右されやすいですが、こちらは曇りの日でも大丈夫です。むしろ雲が分厚い曇りの日にこそ訪ねたいくらい、曇りが似合う場所です。理由はハイキングコース中、地面や木々、石像に苔がたくさん生えているためです。苔の透明感溢れる緑が、控えめなお天気と相まって、素敵な雰囲気を演出してくれます。ただ、遊歩道が整備されているとはいえ、大雨の日には足元が悪くなる場所があったり、川が増水したりと危険です。あくまで曇りの日をおすすめします。

  • 写真:Sosyu Kikuchi曇りが似合う雰囲気

【見どころ1】両脇に緑いっぱい!終わりの見えない直線の道

ここからハイキングコースの道順に沿った見どころをご紹介していきます。スタート地点は「含満の茶屋」というお食事処の目の前の道です。看板が立っているので、そちらを目印にして下さい。「含満の茶屋」については後ほどご紹介させて頂きます。スマートフォンなどで地図検索をする際も、こちらのお食事処を目的地にして頂くと、スムーズにハイキングコースのスタート地点へ到着できます。

  • 写真:Sosyu Kikuchiここからスタートします
  • 写真:Sosyu Kikuchi緑に囲まれた道

しばらくまっすぐな道を進んでいきます。両脇が木々や森林に囲まれてとても空気が美味しく感じられます。道の突き当たりに門が見えてきますので、そちらを目指しましょう。ひたすらに背丈の高い木々の中央に建つ門は、遠目からでも美しく映ります。筆者が訪ねたのは10月初旬で、うっすらと紅葉していました。もう少し経った頃が紅葉の見ごろかと思われますので、紅葉にこだわりのある方はぜひ参考にしてみて下さい。

  • 写真:Sosyu Kikuchi突き当りには門が見える

【見どころ2】苔と木々の雰囲気が絶妙!「慈雲寺」

門は慈雲寺(じうんじ)というお寺への入り口です。苔むした地面に木々がそそり立ち、趣のある雰囲気です。本堂の規模は小さく、白ベースの建物となっています。こちらは明治35年9月の洪水で一度流出し、昭和48年に復元されたものです。

  • 写真:Sosyu Kikuchi慈雲寺のへの入り口
  • 写真:Sosyu Kikuchi慈雲寺本殿

憾満ヶ淵を開いたとされる晃海(こうかい)大僧正が1654年に創建しました。阿弥陀如来と師の慈眼(じげん)大師天海の像が祀ってあるそうです。慈雲寺の目の前には大谷川(だいやがわ)という川が大迫力で流れており、ハイキング中の絶景ポイントのひとつです。

  • 写真:Sosyu Kikuchi苔むした様子が気持ちよい
  • 写真:Sosyu Kikuchi川の流れにも注目したい

【見どころ3】一列に並ぶ様子は圧巻!「並び地蔵」

憾満ヶ淵で特に有名なのが「並び地蔵」です。慈雲寺を離れると道中には、果てしない数のお地蔵さまが一列に並んでいます。参詣者がこのお地蔵さまを数えてみると、その都度数が違うという理由から、別名「化け地蔵」とも呼ばれるようになったそうです。

  • 写真:Sosyu Kikuchi並び地蔵

先述した慈眼(じげん)大師天海の弟子約100名が「過古万霊(かこばんれい)、自己菩提(じこぼだい)」のために寄進したものなのだとか。ちなみに菩提とは、煩悩を乗り越え悟りをひらいた境地の意です。赤い帽子と前掛けを丁寧にかけられて佇むお地蔵さまの姿は、じっくり味わって頂きたいポイントです。

  • 写真:Sosyu Kikuchiお地蔵さまを見ながらハイキングコースを進む

一体一体の大きさや表情が異なり、それもまた風情があります。余談ですが、お地蔵さまの正式名称は「地蔵菩薩」です。地蔵菩薩は弱い立場の者から救うとされ、特に子供や水子(生まれる前に亡くなった子)と縁が深い仏様なのだとか。帽子と前掛けの赤色は太陽(生命の起源)を表し、また、迷子になりやすい子供がきちんと黄泉の国へ行けるように配慮した色、という説があるなど様々な解釈がなされているそうです。

  • 写真:Sosyu Kikuchi一体ずつの表情が異なる

次のページを読む

日光の旅行予約はこちら


日光のパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

(日光・霧降高原)

(中禅寺湖・奥日光)

日光のホテルを探す

日光の航空券を探す

(羽田空港)

日光の現地アクティビティを探す

日光のレンタカーを探す

日光の高速バスを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


日本のおすすめパワースポット24選!全国の最強パワースポット特集

日本の総氏神のように信仰される天照大御神をお祀りする伊勢神宮や、”願いが叶うパワースポット”として有名な来宮神社、全体が最強パワースポットと言われる皇居など、日...


【国内】6月におすすめの穴場旅行先13選!

高山植物を鑑賞しながらトレッキングできる「礼文島」や、アジサイの隠れた名所である「善峯寺」、ニッコウキスゲの群落が見事な「霧降高原」など、6月の国内旅行におすす...

【2023年版】旅行者が行った日本国内の人気観光スポットランキングTOP48!

2023年にトリップノートのトラベラー会員が登録した「行ったスポット」のデータを元に、トラベラーのみなさんが実際に訪れた国内の人気観光スポットランキング【202...

【2023年版】全国の人気神社・お寺TOP52!旅行好きが訪れた寺社ランキング

2023年の1年間にトリップノートのトラベラー会員が登録した「行ったスポット」のデータを元に、トラベラーのみなさんが実際に訪れた国内の寺社ランキング【2023年...

運気が上がる神社に自然のパワースポットも!関東のおすすめパワースポット30選

パワーをもらえると近年話題の「亀岩の洞窟」や東洋のナイアガラと言われる「吹割の滝」、三猿の彫刻で有名な「日光東照宮」やメディアでの評判も高い「三峯神社」など、関...

この記事を書いたトラベルライター

大自然に魅せられて
江ノ島出身、現在は霞ヶ浦湖畔で暮らしています。自然に触れる旅が好きで、これまで国内45県、海外13か国を訪問。地域に根付く食と文化を探るのも楽しみの一つです。

▶よくある執筆ネタ
・湧き水、ネイチャースポット
・焼き芋、食文化、町の飲食店

▶Awards
・H30.10 環境保全茨城県民会議主催「いばらき自然環境フォトコンテスト」部門賞
・H31.01 羽田空港主催「私の旅する日本語2018」大塚製薬賞
・R01.08 tripnote主催「トラベルライターアワード2019上半期」審査員特別賞
・R03.08 tripnote主催「トラベルライターアワード2021上半期」SNSシェアトップ賞

【静岡】本当は広めたくない!柿田川湧水公園の神聖な見どころ5選

富士山に降った雨や雪が数十年の旅を経て、地上に現れる。それが静岡県清水町にある、柿田川湧水公園内の湧き水の正体です。こんこんと湧き出る、透明度の高い洗練された水...


【島根】1日で全部回れる!松江市のおすすめ観光スポット15選&ざっくりタイムスケジュール

島根県松江市街地のおすすめ観光スポットをご紹介します。宍道湖(しんじこ)を中心に栄えている町の魅力がたっぷり!朝から夜まで丸一日かけて、充実の松江観光を楽しんで...


人気の焼き芋が買える店を巡ろう!茨城県の焼き芋専門店・販売店13選

茨城県はサツマイモの生産地として有名です。最近では焼き芋を取扱うお店も増えました。地元住民、観光客どちらからも大人気です。この記事では茨城県内にある焼き芋専門店...

【茨城】100円でサツマイモ詰め放題!蔵出し焼き芋かいつか・かすみがうら本店工場直売所の魅力に迫る

まるでスイートポテトのような、クリーミー感とジューシー感。こんな焼き芋があったんだ!と、一口食べれば誰もが感じる焼き芋を販売しているお店、それが「かいつか」です...

【北千住】気分で使い分け!下町銭湯4軒を元住民が徹底解説!

下町情緒溢れる足立区北千住駅。駅前を離れ、町を歩くとアットホームな銭湯に数多く出会うことができます。この記事では、北千住駅西口エリア元住民の筆者が、西口にある銭...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります