オアフ島の西海岸には、ワイキキなどの都会には見られない、とても素晴らしい自然が広がっています。そんな大自然の中で、野生のイルカやカメと一緒に泳いでみませんか?冬〜春であればクジラに出会えることも!シュノーケルなので小さなお子様連れのファミリーでも大丈夫です♪
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オアフ島で野生のイルカに出会う!【私立イルカ中学】
ハワイのオアフ島は小さい島…とは言っても東・西・南・北で気候も自然もガラっと変わります。そんなオアフ島の中でも、海がとても澄んでキレイで、大自然も人の手付かずのままの「西海岸」では、野生のイルカに出会えるんです!
最近では、「野生のイルカを見よう」というツアーはたくさんありますが、今回ご紹介するのは日本人が経営している【私立イルカ中学】。(ホームページはこちら)
一緒に乗船するクルーは現地の方ばかりで英語を話しますが、日本人インストラクターが引率してくれるので、英語が喋られなくても安心です♪
ネーミングのコンセプトについては、この後ご紹介しますね。他にも【名門イルカ大学】や【ワイキキ名門カメ大学】、ハワイ島では【イルカ高等学校】や【マンタ大学】というツアーも行っています。
オアフ島の「西海岸」へ行ける!
【私立イルカ中学】に “入学” して「よかった!」と思えるのは、野生の海の生物に出会えるだけではありません。めったに行く機会のない「オアフ島の西」に行けることも良い経験!
冒頭でもご紹介しましたが、小さなオアフ島でも、東西南北で情景はかなり異なります。「南」はワイキキがメイン、ホテルが立ち並んでいる都会ですね。「東」は雨量が多いので緑が豊富、ジュラシックパークもオアフ島の東で撮影したそうです。「北」は偏西風が強く吹き付けるので波が高い!「ノース・ショアNorth Shore」というサーフィンのメッカとして有名です。
そして、【私立イルカ中学】が連れて行ってくれる「西」はというと…ナーンにも無い田舎です(笑)。と書くとひんしゅくを買うかもしれませんが、何も無いから良いんです!オアフ島ならではの大自然がそのまま残っているんです!
また、ライフラインもワイキキのように整ってはいません。「オアフ島を車で一周しよう!」と思う方もいるかもしれませんが、西と北は、実は繋がっている道路がありません。そして、そんな「西」のエリアに、ハワイの原住民の血を引く方々が多く住んでいるんだそう。
“イルカ先生” こと「ハシナガイルカ」について
【私立イルカ中学】では、先生が「イルカ」です。私たちは「生徒」、インストラクターは「学級委員長」。なぜイルカが先生なのか?ということは、あえて書かなくてもピンと来ますよね。
飼いならされたイルカではなく、野生のイルカに出会うことで、大自然に生きる生物のたくましさ、自然を大切にすること、人として忘れかけている“何か”を見つけよう、という「学び」が目的なのですね。
「イルカ」と一言でいっても、種類はいくつかありますが、【私立イルカ中学】が連れていってくれるオアフ島西海岸で遭遇できるのは【ハシナガイルカ】。口先が長いので、このような名前がついたそうです。
その長い口先を軸にして、よくスピンジャンプもするそう!でも、このジャンプの理由などは解明されていないんだとか。
では、なぜ【私立イルカ中学】が【ハシナガイルカ】をメインとしたツアーを行っているのかというと、朝〜昼なら遭遇する確率が高い からです。
というのも、【ハシナガイルカ】は夜行性だから。夜になると沖に出てご飯を食べに行きますが、朝になると安全な浅瀬に戻り、お眠モード。
だからシュノーケルでもイルカを見ることができるのですね♪
ちなみに、お眠モードといっても、人間のように爆睡しているわけではありません。私たちと同じ哺乳類ですが、イルカは右脳と左脳と別々に眠ることができるので、片方の脳を眠らせながら、もう片方の脳で泳ぎ続けています。寝ている脳の方は目を瞑っているというから、面白いですネ!
ちなみに、よく水族館のショーなどでみられるのは【バンドウイルカ】。「私立イルカ中学」では「番長!」と呼んでいます。【ハシナガイルカ】は「イルカ先生」。ウミガメは「カメ教授」、クジラは「大先生」、こんなノリです(笑)。
いざツアー参加!【準備編】
上記で「イルカ先生は夜行性」ということをご紹介しました。なので、イルカ先生が寝る時間=浅瀬に来る時間を目指して、我々は出発します。すなわち、朝が早い!
まだ外が真っ暗な朝6時前に、ワイキキのホテルに集合し、西海岸の「Waianae ワイアナエ港」までバスで向かいます。スムーズに行けば、1時間くらいで到着します。
その間、学級委員長(インストラクター)は、いろんな話を聞かせてくれます。全てが、ためになる話で、特に、海の中ではどのようにすれば良いのかという話は、自分の命を守るためにも大事!救命胴衣の付け方、シュノーケルの付け方、フィンの動かし方などは、しっかり聞いておいてくださいね。
そして、生徒として参加する私たちは、もし少しでもわからないことがあったら、ちゃんと学級委員長に聞くことも大事!
筆者は5歳の息子を連れての参加で不安もいっぱいありました。スイミング教室には通っているものの、シュノーケルは初めて。それを告げると、ちゃんと「こうしましょう」と提案してくれます。
「Waianae ワイアナエ港」に到着!
真っ暗だった外が明るんでくる頃に、バスは出港する「Waianae ワイアナエ港」に到着します。
改めて外の景色を見ると、山々の風景が、ワイキキとは全然違うと感じるはず!なんというんでしょうか…とても神秘的な雰囲気です。
カタマラン船でGO!
「私立イルカ中学」の生徒たち、筆者が参加した時は総勢34名。みんなで乗り込むのは【Catamaran カタマラン船】。日本語では「双胴船」と言います。2つの船体(ハル Hull)を甲板で平行に繋いだ船で、他の船と比べると、船揺れが少ないんだそう。
とは言っても、船酔いを心配する方はいますよね。でも学級委員長曰く「楽しければ酔いませんから!わたし、こう見えても乗り物は弱いの!でも楽しい時は酔いませーん。もし気持ち悪くなったら、バケツもあるから言ってね〜!あとでお魚のエサにしますから〜♪」と、とにかく明るい(笑)!
校歌斉唱「E ho mai エー・ホーマイ」
船に乗ったら、学級委員長は「まずは校歌斉唱します!」と、歌詞カードとお花を配ってくれます。
私立イルカ中学では「校歌」と表現していますが、この「E ho mai エー・ホー・マイ」という歌は、ハワイにおいては、どこか神聖な場所に行く時に歌うチャント(祈り)、何かを始めるときに歌うチャントとして、神聖な歌とされているとても有名な歌です。
私立イルカ中学でも、出航したらまずは「無事に船旅が終われますように」と祈りを込めて、海に向かって、みんなで歌います。
そして、歌い終わった最後には、花を海へ捧げます。「どうか、イルカ先生に出会えますように…」そんな祈りを込めても良いと思います。
有料ですがウェットスーツのレンタルは必須!
常夏のハワイ、どこに行っても暑いんでしょ!と、筆者も最初は、持参したラッシュガードで十分、と思っていたのですが、そんな甘くありませんでした…いくら常夏とはいっても、海に向かうのは早朝。海風は思った以上に寒いです!
バスの中で、ウェットスーツのレンタル有無を聞いてくれるので、持っていない方は着た方が良いです!ラッシュガードだけでは寒さが辛くて、楽しむ余裕がないかもしれません。。大人は$10(約1,300円)、お子様なら$5(約650円)です。
ウェットスーツに着替えたら、全員、救命胴衣をつけます。真っピンクで、これなら目立って良いですね♪ 小さいサイズもあるので、お子様連れのファミリーもご安心ください。
シュノーケルのつけ方はしっかり予習しておきましょう!
フィン、シュノーケルのレンタルはツアー代金に含まれています。ただ、フィンは21cmからしかありません。5〜6歳のお子様は足のサイズが合わないと思いますので、その際はフィン無しで泳ぐことになります。ママ、パパがサポートして一緒に泳いであげてくださいね。
そして、シュノーケルのつけ方もしっかりレクチャーしてもらいましょう!口にくわえる際は「あー(まず口の中に入れる)、いー(マウスピースを噛む)、うー(しっかり唇でシュノーケルを咥え込む)」あー、いー、うー、です。