岡山県東部の街、備前市。備前焼に代表されるように焼き物の生産が盛んな街ですが、瀬戸内海に面する日生(ひなせ)という小さな港町に、素晴らしい瀬戸内海の絶景を眺めることの出来る、展望台があるのは皆様ご存知でしょうか?それが今回紹介する「みなとの見える丘公園」です。対岸に位置する日生諸島をはじめとして、眼下に広がる美しい瀬戸内海の多島美を、思う存分満喫していきましょう!
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みなとの見える丘公園から望む瀬戸内海の絶景ビュー!
備前市内でも東の端に位置し、兵庫県との県境に接している瀬戸内海の小さな港町、日生町。町内を東西に横断するように国道250号線やJR赤穂線などが走る、人口およそ7,000人の町です。日生駅より歩いてすぐの日生港からは、香川県にある小豆島行きのフェリーなども発着しています。
そんな日生町にある「みなとの見える丘公園」は、“うちわだの瀬戸”と呼ばれる、瀬戸内海に突き出た楯越山頂上にある公園です。国道250号線を楯越山の方へ折れて、道中道幅は狭いですが山頂まで登ると、数台程の駐車スペースも用意されています。
車を降りて、山頂へと至る遊歩道を少し歩きます。展望台へ到着すると、素晴らしい瀬戸内海の絶景が!
眼下には、美しい瀬戸内海の島々を見渡すことができ、日生港から発着する小豆島行きのフェリーや、日生諸島行きのフェリーが往来する様子を確認することが出来ます。豊かな瀬戸内海の海では、このあたりの名物として知られるカキの養殖が盛んに行われています。
目の前に見える島は、「鹿久居島(かくいじま)」と言って、岡山県内でも最大の面積を持つ島になります。そのほか曽島や鴻島、長島などの日生諸島の島々も見渡せ、さらに、空気の澄んだ良く晴れた日には、小豆島の島影なども。
下の写真は「みなとの見える丘公園」の展望台より、東方向を眺めたものになります。播磨灘へと続く狭い“うちわだの瀬戸”の様子と、先ほど紹介した鹿久居島とを結んでいる「備前♡日生大橋」の様子などを良く見渡すことが出来ます。
さらに今度は、本州側の方向へ振り返ってみると、眼下に日生の街並みを望むことが出来ます。漁船などが係留されている港の様子や、海に迫ったわずかな平地の部分に多くの建物が密集している様子が良く分かります。
橋の正式名称に♡(ハート)がつく!?「備前♡日生大橋」
先ほどの段落でも触れましたが、「みなとの見える丘公園」がある日生町と対岸の鹿久居島には、全長765mの「備前♡日生大橋」が架かっています。こちらは、平成27年(2015年)の4月16日に完成したばかりの新しい橋なのですが、なんと、橋の正式名称に♡(ハート)が入ります!
橋の名前は、一般公募によって決定したそうなのですが、このような形で橋の名前の間にハートマークが入るのは、日本ではもちろん大変珍しいとのこと。また、♡の部分については、特に決まった読み方はないようで、「ハート」でも「ラブ」でもお好きな呼び方で良いそうです。
「備前♡日生大橋」を渡って、本州から鹿久居島へと渡れば頭島大橋を経由して、さらにその向こうにある頭島(かしらじま)までアクセスすることが出来ます。
備前日生名物の「カキオコ」!
山頂の展望台や「備前♡日生大橋」の橋の上からも、海に浮かぶカキ養殖の筏をたくさん見ることが出来るように、日生町はカキの名産地でもあります。そんな日生のカキが生んだ地元のB級グルメが、お好み焼きにカキを入れた「カキオコ」。
山盛りのカキがのる以外にも、トロットロのお好み焼き生地に山盛りの千切りキャベツを混ぜて焼く、日生町ならではのお好み焼きの作り方があるそうです。
「みなとの見える丘公園」から麓へ下った日生町内には、「カキオコ」を提供するお店がいくつか点在していますので、日生町へ立ち寄った際はチャレンジしてみると良いでしょう!
- みなとの見える丘公園
- 岡山 / 公園 / 展望・景観
- 住所:岡山県備前市日生町日生地図で見る
- 電話:0869 - 64 - 1832
- Web:https://www.okayama-kanko.jp/spot/11017