フィリピンの国旗の図柄や意味、フィリピンの首都について、またフィリピンの面積や人口と今後の人口予想、そしてスポーツの試合などでたびたび歌われる国歌の成り立ちまで、フィリピンの国の基礎知識をくわしく解説します。
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フィリピン国旗とその意味
フィリピンの国旗は、白、青、赤、黄の4色から成ります。白は平等や友愛、青は平和、赤は愛国心、そして黄色い太陽は自由を表しています。
そして太陽が放つ8つの光は、フィリピン独立革命の際、スペインに対して最初に反乱を起こした8つの州(パンパンガ州、ブラカン州、リサール州、カビテ州、バタンガス州、ラグナ州、タルラック州、ケソン州)を表し、黄色い3つの星は、フィリピンの主要な島(ルソン島、ミンダナオ島、ビサヤ島)を表しています。
フィリピンの国旗には、他の国旗には見られない特徴があります。それは、戦争時には国旗の天地が逆になり、青が上、赤が下になること。赤を上にすることで愛国心を強調させるのだそうです。
フィリピンの首都はマニラ
フィリピンの首都はルソン島にあるマニラです。国際連合によると2015年の人口は178万人で、フィリピンでは2番目の多さ。フィリピン最大の都市であるケソンは、マニラより100万人ほど人口が多い。ケソンや、フィリピンのウォール街と呼ばれるマカティなどを含めたマニラ首都圏(メトロ・マニラ)には、フィリピンの人口の1割が集まっています。
マニラの交通渋滞はアジアで最もすごいと言われており、効率よく利用できる公共交通機関が不足していことが理由に挙げられます。
マニラにはスペイン統治時代の建物が残っており、異国情緒を感じさせます。なかでもスペイン語で「壁の内側=城壁に囲まれた街」を意味する「イントラムロス」という地区には、マニラの主要な観光名所が集まっています。
フィリピンの面積は300,000km²
フィリピンは7,109の島々がある島国で、面積は300,000km²です。日本の面積が377,915km²なので、日本の8割ほどになります。
フィリピンの人口は1億665万人
2018年時点の人口は1億665万人です。年々増加しており、今後も増加が予測されていますが、2080年頃からは人口減少が予測されています。
フィリピンの国歌は「最愛の地(Lupang Hinirang)」
フィリピンの国歌の曲名は「Lupang Hinirang」です。日本語では「最愛の地」と訳され、スペインからの独立宣言を行った1898年に、ジュリアン・フェリペが作曲しました。1899年にホセ・パルマによりスペイン語の歌詞がつけられ、1938年には英語に翻訳された国歌がフィリピン議会によって採用されました。
その後、1998年の新国家象徴法(a new national symbols law)によって、スペイン語でも英語でもなく、フィリピン語(タガログ語)による歌詞に統一されました。