佐賀県唐津市呼子町の玄界灘で獲れる新鮮なイカを活造りでいただく幸せ♡とても贅沢な時間が過ごせる「河太郎」の魅力やイカの楽しみかたをたっぷりとご紹介しようと思います。
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河太郎とは
日本初のいけす料理屋で、「お客様に鮮度抜群の活きたイカを召し上がっていただくこと。」にこだわって営業されています。
1階の中央にはインパクトのある生簀があり、海水の中を多くのイカが悠々と泳いでいます。
注文が入ってから網で生簀からイカを引き上げ、まな板の上に乗せて捌く瞬間しかイカに触らないという調理法を習得した調理人が、数十秒で素早く捌いて提供してくださいます。
窓側の席からは玄界灘も見渡すことができますよ。
呼子のイカとは
呼子のイカは佐賀県唐津市呼子町で獲れ、その特徴はなんといっても素早く捌いて透明度のある鮮度抜群の状態で提供されるということでしょう。
イカの種類は、ケンサキイカ(ヤリイカ)・アオリイカ(ミズイカ)・コウイカがあり、その日に提供されるイカの種類は店内の掲示板に張り出されています。
次に3種類のイカについての説明を店内の張り紙に書かれていることを中心にご紹介しますが、これらのイカの旬を見比べて分かるように、いつ呼子に訪れてもどれかの種類のイカが旬を迎えているので、1年中いつでも美味しいイカを食べることができます。季節ごとに訪れて味の違いを食べ比べてみるのも楽しいかもしれませんが、そうそう遠くて行けない、というかたは食べたいイカの旬の時期を事前にしっかりご確認を。
ケンサキイカ(美味しい時期は4~11月)
透き通るイカの刺身で、全国的に知られる「呼子のイカの活造り」。そのイメージを代表するのがケンサキイカで一番人気があります。呼子ではヤリイカと呼ばれています。
旬の時期が長く、透明な身とコリコリした食感と甘味が特徴で、見た目・食感・味のバランスに優れた一番人気のイカです。
アオリイカ(美味しい時期は11~3月)
主に秋口から冬場にかけて獲れる高級なイカで、呼子ではミズイカと呼ばれます。
やや白っぽい半透明で厚くモチモチした歯ごたえがある身で、噛めば噛むほど甘味と旨味が広がって食べ応えがあります。天ぷらにするとプリプリした歯ごたえと濃厚な味わいが楽しめ、ミズイカが好きという地元のかたや観光客のかたも多くいらっしゃいます。
コウイカ(美味しい時期は2~4月)
冬から春にかけてのケンサキイカとアオリイカの端境期によく獲れます。
身は透明感のある白色で、しっかりした身の厚みがありながら噛み切りやすいやわらかな食感が特徴です。身の中に楕円形の石灰質の甲を持ちインパクトがありますが、上品な味わいで高級寿司店のネタとして使われることもあります。
河太郎のメニュー
イカが食べられるメニューは単品と定食があり、小鉢やいかしゅうまいなどがセットになる「いか活造り定食」が一番人気とのこと。
筆者夫婦が注文した、その「いか活造り定食」と「河太郎定食」について、ご紹介します。ちなみに筆者が訪れたのは9月の中旬でしたのでケンサキイカ(ヤリイカ)です。
いか活造り定食(3,480円)
まずは一品料理が沢山乗ったお膳が運ばれてきます。お櫃ごはんは2人ぶんです。
次に、お待ちかねのケンサキイカ(ヤリイカ)で、小ぶりなので2人ぶんで3匹です。この上ない透明感!そしてウニョウニョ動いています。早く食べたいのですがその新鮮さに1~2分は見とれたり触ったりしてしまいます。
何を置いても、まずはケンサキイカ(ヤリイカ)にお箸が伸びますね。みずみずしくて歯ごたえもよく、九州特有の甘めのお醤油ともベストマッチでご飯が進みます。
テーブルに置いてある塩でいただくのもイカの甘味と相まって美味しいです。また添えられているレモンをキュっと絞ってみるのもオススメです。
温かいうちにイカしゅうまいも食べておきます。上品な甘味が口中に広がり、所々に感じられるイカの塊の食感も心地よいです。
今だに忘れられないくらい奥深い味わいの、イカの塩辛。
コリコリ食感がたまらない、もずく。
身を食べきったイカです。ちょうど通りかかったスタッフが「天ぷらにしますね。」と引き下げてくださいます。
待つこと約10分、ゲソとエンペラが熱々の天ぷらで再登場!
おろし大根が入った天つゆと、白ごまなどが配合された塩と2種類の味わいが楽しめます。コリコリした所とフワフワした所があり、衣もサクサクで絶品です。
河太郎定食(4,600円)
お膳の内容はいか活造り定食と同じで、次の2品が付きます。
鯛・はまち・サーモンのお刺身の盛り合わせです。
鯛のあら炊き。
食べ進め方のアドバイス
もちろんのことですが時間の経過と共にイカの鮮度はどんどん落ちていきます。透明感のあった身が白くなりいつも見るイカの色に・・・
もっと早く食べきっていれば良かった、と後悔しました。ですので皆さまには、ご飯をよそったり他の小鉢にお箸を伸ばす前に、ひたすらイカの活造りを食べきって新鮮さを堪能していただきたいです。
それからイカを揚げていただいている約10分の間に全体のお料理を味わってください。そうこうしている間に天ぷらが出来上がってきますので熱いうちにいただきます。そして最後は甘酸っぱいデザートを。実際私もこの食べ進め方でやり直したいくらいです(笑)
その他のメニュー
イカはもちろん、新鮮な魚介がふんだんに使われたメニューが目白押しです。人気メニューは正午には売り切れてしまうことがあるので、お早めの入店をオススメします。
定食
- 呼子河太郎定食(3,200円)
- いか刺身定食、呼子荒磯定食(2,800円)
- 刺身定食(2,300円)
- いか天ぷら定食(1,900円)
- 鯛茶漬け(1,800円)
- フライ定食(1,700円)
- いか丼(1,500円)
単品
- いか天ぷら(1,650円)
- いかのべっこう煮(1,600円)
- 旬魚刺身3点盛り(1,500円)
- あら炊き(大/1,300円、小/1,100円)
- いかしゅうまい3個(680円)
- いかの塩辛、いか真薯の茶わん蒸し(各550円)
- アラ汁(480円)
ドリンク
- ビール中瓶(850円)
- クラフトビール、ビール(各700円)
- 酒一合、芋焼酎一杯、麦焼酎一杯(各540円)
- レモン酎ハイ、ライム酎ハイ、梅酒ハイ(各500円)
入店から退店までの流れ
店内入ってすぐのところに「順番受付・発券機」が設置されています。開店1時間前から発券機による受付が始まります。待ち時間と組数、お呼び出し番号が表示されているので目安になります。
来店人数と、電話呼び出しを希望するときはご自身の携帯番号を入力し、発券します。
まだ新型コロナウイルス感染症の拡大防止の措置をとっておられるので待合室での待機はできず、車の中で待つようになっています。午前中でしたら「呼子朝市」に訪れたり、17時まででしたらお店に向かって右隣にある「大漁鮮華」というお店で時間を過ごすのもオススメです。
食べ終わったら、タブレットの「お会計」を押下すると、スタッフが会計伝票を持って来てくださいますので、セルフレジへ持って行きお会計を済ませます。現金のみの取り扱いです。
お土産
レジ付近にお土産が販売されています。気に入ったものを購入されてみてはいかがでしょうか。
クラフトビール(770円/880円)、いかしゅうまい(6個1,296円)、いかすみカレー(1個648円/5個セット3,000円)、イカスミ黒ラー油(880円)、さしみ醤油(大540円/小270円)、松前漬け(180g缶入り1,296円)
イカスミソフトクリーム(450円)も販売されていましたが、色は真っ黒なのか、どんな味がするのか気になりますね。
おわりに
いかがでしたか?筆者はこの秋、念願叶って長年行きたかった「河太郎」へ行くことができました。この記事をご覧いただいているかたもきっとご興味がおありかと思いますが、是非一度は行かれてみることを強くオススメします。その際は食べ方のアドバイスをご参考に思う存分堪能してくださいね。私と同様に今後イカを見る度に「河太郎のイカの活造り」を思い出すことになるでしょう!