奥秩父の深い山の中にある「雷電廿六木橋」。埼玉県から山梨県へと抜ける「彩甲斐街道」の途中にある橋で、普通の橋とは全く異なる面白い絶景が楽しめるスポットです。あわせて、美しい「中津峡」の紅葉についても紹介します!
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これが本当に橋なのか…「雷電廿六木橋」の真実
世にも珍しい橋がループする「雷電廿六木橋」
秩父の一番奥地にあたる旧大滝村の集落を抜け、国道140号線(通称=彩甲斐街道)を奥秩父もみじ湖(滝沢ダム)方面へと進んでいくと、突如目の前に飛び込んでくる光景は…。
なんと、橋がループしている?!?!
そうです、そうなんです!こちらが、今回紹介する雷電廿六木橋。雷電廿六木橋と書いて、「らいでんとどろきばし」と読みます。見た目のインパクトだけでも凄まじく印象に残るこちらの雷電廿六木橋は、山の上にある奥秩父もみじ湖と下流側の高低差およそ120mを、巨大なループを描いて登っていく橋です。
1つの巨大なループを描いた橋のように見えますが、実はこちら、全長345mの大滝大橋と全長270mの廿六木(とどろき)大橋という2つの橋が繋がって出来ているもので、かの有名な「グッドデザイン賞」をはじめとして、土木・建築部門で数々の優秀な賞を受賞した経歴を持つ、まさに日本の技術の詰まった橋でもあります。
橋の上から眺める景色も楽しい「雷電廿六木橋」
ただ車で橋を渡ってみるだけでも、とても貴重な体験が出来る雷電廿六木橋ですが、橋の中腹には「廿六木望郷広場」という展望スペースが、橋の上にも駐車スペースがありますので、ここは是非とも車から降りて、その世にも珍しいループ橋の様子を写真に収めていくと良いでしょう!
こちらが橋の上から奥秩父もみじ湖と雷電廿六木橋を眺めた光景になります。天空に浮かんだように見える巨大なダムの様子と、今まで自分が登ってきた雷電廿六木橋の見事なループの様子を一望することが出来るので、おススメです。
- 雷電廿六木橋の上にある展望台
- 埼玉 / 展望・景観 / 展望台
- 住所:埼玉県秩父市大滝地図で見る
知る人ぞ知る埼玉県の絶景紅葉スポット!中津峡
さて、不思議なループ橋の光景を思う存分楽しんだ後は、そのまま奥秩父もみじ湖を通過して、さらに途中の埼玉県道210号線へと折れて中津峡へと向かいましょう。こちらの中津峡は、中津川沿いにおよそ10㎞続く美しい渓谷で、特に秋の紅葉シーズンは県道沿いに延々と美しい紅葉の絶景が続く素晴らしい所です!
日帰り入浴出来る宿泊施設等がある奥の林道の方まで行くと、かなり道が細くなってしまいますが、県道沿いには集落もほとんどなく、本当にありのままの自然の紅葉風景を楽しむには、うってつけのスポットになります。
特に上の写真にある持桶女郎もみじが真っ赤に染まる様子は、中津峡を代表する紅葉の風景。その他、周辺のお店では紅葉のシーズン限定で、こちらも珍しい猪の肉を煮込んだ郷土料理「しし汁」なども味わうことが出来ますので、雷電廿六木橋とあわせて散策してみると良いでしょう。
奥秩父もみじ湖でも秋を感じる風景を!
今回の雷電廿六木橋と紅葉の中津峡を巡る旅はいかがでしたでしょうか?同じく美しい秋の風景を感じるのであれば、途中にある奥秩父もみじ湖から望む紅葉もまた素晴らしいです。
これらの奥秩父もみじ湖を含む中津峡の見頃は、例年10月下旬から11月上旬にかけて。埼玉県でも最も西の山奥にあたり、標高の高いエリアにもなる中津峡周辺は、県内でも最も早く見頃を迎える紅葉スポットの1つになりますので、早めの秋を逃さず楽しんでみてください!