関東にお住いの方および、氷川の神様に愛されている、または氷川の神様に愛されたいあなたへ。2018年、初詣してパワーアップできる神社をご紹介します。
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ヒーロー誕生!氷川の神様について
氷川の神とは、全国の氷川神社に鎮座する主祭神・スサノオノミコトのことです。
スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治するなどで大活躍した地は、鳥取県にある斐伊川(簸川ひのかわ)でした。そんなヒカワの騒動を鎮めたことを称えられて、氷川神(ひかわかみ)と名づけられたのです。そしてそんな英雄スサノオノミコトが祀られているのが、大宮氷川神社なのです。ちなみに当神社は、出雲族出身の武蔵国造が赴任して崇敬し、興隆したとのことです。
また埼玉は昔、武蔵國(むさしのくに)と言われていました。その武蔵國の一之宮とも三之宮ともされるのが、大宮市の氷川神社です。
氷川三社とは―氷川神社、氷川女體神社、中山神社
氷川三社がある地「埼玉」の名前の由来は、神様が繁栄することを現わした“幸魂(さきたま)”を表した名なのだそうです。そんな神様が繁栄する地埼玉にある氷川神社は、毎年初詣のために200万人を超える参拝者がやってくる、日本でも有数のお社です。
氷川神社に祀られているスサノオノミコトは、いわゆる三貴神(さんきしん)の1柱です。道を切り拓く・運用する創造力、ダイナミックな発展をもたらす神といわれています。
氷川神社の創建後に、二つのお社「氷川女體神社(ひかわにょたいじんじゃ、主祭神:稲田姫命)」と、「中山神社 (簸王子社(はおうじしゃ)、主祭神:大己貴命)」が創建されました。これら三社を総称して、氷川三社と呼びます。ちなみに中山神社は、氷川神社と女体社二つの社を結んだラインの真ん中に鎮座しています。
この三社を結ぶラインは、冬至の日の出のラインをなぞります。加えて父神と母神の間の子神を配置しているところから、家内安全、家運興隆を賀(いわ)う最強の三社とも言えます。
ということで初詣にはそんな最強の三社を巡って、くる年も家族仲良く、家内安全に暮らしましょう。
三社をどう巡る?初詣攻略法
三社を巡る順番は、次のツーパターンがあります。
1.「氷川神社」→「中山神社」→「氷川女體神社」
2.「氷川女體神社」→「中山神社」→「氷川神社」
公共交通機関を利用する場合は、神社間の移動はタクシーになります。お正月でなければ、三社とも無料で停められる駐車場も完備されているので、車での移動が便利になります。
けれども今回のテーマは初詣ですから、基本的には公共交通機関を利用して参拝します。今回は、2.の「氷川女體神社」→「中山神社」→「氷川神社」の経路で三社を辿っていきましょう。
ちなみに、初詣に出かける前の31日大みそか、家の近くの氏神様で振舞われるお神酒などいただいてからゆく年の厄を祓い初詣に出かけると、さらによい新年になるかもしれません。
近づくとなぜかあったかいご神木が待つ、氷川女體神社
JR浦和駅西口から国際興業バス「浦90・04-3」に乗って朝日坂上で下車、そこから南方面に徒歩5分のところに氷川女體神社が鎮座します。
氷川三社のうちでも、ここはイナダヒメという“母”のお社です。主祭神のクシイナダヒメはスサノオノミコトの最愛の妻であり、オオナムチノミコトの母とでもあります。
一番のパワースポットは”クマ”のご神木
クマさんみたいな愛らしい表情の瘤をもつこの樹木。母親のような愛情があふれ出ています。
イナダヒメは、国を創造した政治家であるオオナムチノミコトを、お腹の中に宿した時から琴の音を聞かせて育てたと言われています。そんな愛情のこもった胎教を受けて生まれた、玉のような子どもオオナムチノミコトは、後に出雲の地の発展を導きました。
そんな訳でイナダヒメは国の母であり、また最愛の夫スサノオノミコトを出世に導いたあげ妻でもあります。ぜひそのご神徳にあやかって、幸せな家庭をつくりたいですものです。
ご神木の近くにたたずむと、なぜだかポカポカと温かくなってきます。お正月の寒さを、ご神木の温浴効果(※個人差があります)を力に吹き飛ばしてお参りしましょう。
見沼の竜神
氷川女體神社の社殿は、東南東向きです。社殿から参道を下ると、見沼氷川公園につづく赤い橋が架かっています。橋の先にある見沼氷川公園には「磐船(いわふね)祭り祭祀址」の遺跡が残されています。
この見沼氷川公園内にある磐船祭り祭祀址では、見沼の竜神を鎮める祭りが毎年行われていたそうです。
江戸時代に八代将軍吉宗の政策で見沼が干拓される以前の水源沼であったころは、沼の主である龍神が棲む沼のもっとも深いところまで神輿(みこし)が渡り、祀(まつり)が行われていたと言います。ちなみに見沼の龍神様も、境内に鎮座しています。
- 氷川女體神社(氷川女体神社)
- 埼玉 / 神社 / パワースポット
- 住所:埼玉県さいたま市緑区宮本2-17-1地図で見る
- 電話:048-874-6054
- Web:http://www.stib.jp/info/data/nyotai.html
氷川女體神社名物 巫女人形に願いを込める
社務所の脇には、可愛い巫女人形が置かれています。この人形を、神棚や清潔で高い場所において毎日祈願をすると、その願いを巫女人形が神様へ届けてくれるそうなのです。
願い事は、1体につき「ひとつ」。願いが叶ったら布か紙で作った着物を着せてあげて、神社へと奉納します。
多くの人が願いを叶えて色とりどりのお衣装を着せた人形を奉納しており、すでに1万体以上が奉納されているそうです。
- 巫女人形一体1,200円 ※品切れ気味です
「本当に願いが叶ったよ!」との口コミ多数。ぜひお試しあれ。
さて、ここから子神が鎮座する中山神社まで4.1kmの距離をタクシーで移動します。1,540円ほどで到着します。