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「近江八景」をはじめとする琵琶湖の景勝地が人気

【滋賀】何度も登りたくなる近江富士「三上山」

取材・写真・文:

長野在住
訪問エリア:35都道府県

2020年3月27日更新

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写真:ポムラぽむ

琵琶湖を周遊していると、どこからでもキレイな三角形の山が見えます。これは「近江富士」と言われる「三上山(みかみやま)」。御上という神様が宿っている神聖な山です。標高が432mのため、一度と言わず、何度も登りたくなる山と言われています。

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御上さんがいる「三上山」

三上山は滋賀県にそびえる高さ432mの山。なだらかな稜線を描くその美しい姿から、「近江富士」と呼ばれています。その美しさは、紫式部や松尾芭蕉など多くの歌人によって繰り返し詠まれているほど。ぜひ、登り始める前に、まずは三上山の全体像を遠くから堪能しましょう。

また三上山は、別名「ムカデ山」とも呼ばれいます。これは、三上山を7巻半した「大ムカデ」を武将「俵藤太」が弓矢で退治したという伝説が残っているためです。

三上山登山の所要時間:登り100分、下り150分ほど

三上山を登山する際の所要時間は、登りに100分、下りに150分ほど。運動靴でも可能ですが、雨または雪が降ったあとはすべりやすくなるのと、コースによっては登山靴が必要となりますので注意が必要です。

ルートについては後程詳しくご紹介しますが、中腹には山を一周できる中段の道があります。ただ、一部のルートで道幅が広い所や草深いところがありますので注意してくださいね。また山頂からは南西方向の展望が可能で、琵琶湖や比良の山々、天気の良い日は遠くに奈良の生駒山などを見ることができます。

三上山の入山料:無料

入山料は無料です。ただし、毎年9月23日から11月3日まで三上山の御上神社所有地は、松茸山となるため、表登山道と裏登山道に対して、入山券(初穂料: 大人500円)が必要になります。

こちらの入山料は、後述するふもとの御上神社で購入できます。詳細についてのお問合せは野洲市観光物産協会まで。

駐車場情報

車でアクセスした場合、御上神社側からスタートするなら御上神社の駐車場(無料)を利用しましょう。駐車場の横に御上神社の鳥居があります。

まずは三上山の神様が祀られている「御上神社」で登山祈願!

  • 写真:ポムラぽむ
  • 写真:ポムラぽむ

御神神社は三上山のふもとにあり、敷地に入ると、厳粛な雰囲気があります。

  • 写真:ポムラぽむ

まずは、こちらで、無事登頂できることを祈願するのもいいかもしれませんね。

御上神社
滋賀 / パワースポット / 神社
住所:〒520-2323 滋賀県野洲市三上838地図で見る
Web:http://www.mikami-jinja.jp/

山頂までの3つのルート

  • 写真:ポムラぽむ作成:ポムラぽむ

三上山には3つの登山ルートがあります。初級者用のルートとして「近江富士花緑公園側」、中級者向きのルートとして御上神社側から2ルートが整備されており、険しいほうが「表登山道」と、表登山道に比べてやや緩やかなほうが「裏登山道」です。

ちなみに、山頂にトイレはありません。御上神社側から登山する場合は、御上神社駐車場のトイレをご利用ください。

表登山道

登山道は、国道をはさんだ向かい側にあり、「三上山登山道」の看板に従って住宅の立ち並ぶ道を進みましょう。

  • 写真:ポムラぽむ
  • 写真:ポムラぽむ

民家の横を通っていきます。山道の途中にも、看板がたっているので安心です。

  • 写真:ポムラぽむ
  • 写真:ポムラぽむ

ほどなくして、柵が見えてきます。この柵を手であけて登山道へ進みましょう。登山道へ入ってすぐに、道は「裏登山道」(右側)と「表登山道」(左側)の二手に分かれます。

表登山道は、3つのルートの中では最も険しいですが、途中、展望台にて滋賀の街並みを一望することができます。

裏登山道

二手に分かれるところまでは、表登山道と同じルートをたどります。裏登山道では道に石が階段のように埋め込まれていて、比較的歩きやすくなるように工夫されています。しかし山頂までおよそ500mの地点以降は道が険しくなります。

岩をよじ登ったり、木につかまりながら登るようなところもありますのでスニーカーでの登山は危険です。登山用の靴、トレッキングシューズで登山しましょう。以下に具体的なルートをご紹介します。

①三叉路になっているところを左の道を進みます。
②三叉路から100mぐらい進むと「三上山裏登山道」と書いてある標識に書いてあるので、そちらに従って進みましょう。
③岩がむき出しの地点を通り過ぎると、平坦な道となり、途中で鳥居や小さな祠(ほこら)なども見られます。
④山頂に到着です。

手軽に登れるコースですが、途中で表登山道のような絶景は見られません。そのため、個人的にオススメなのは、「行きは表登山道で、帰りは裏登山道」というコースです。

近江富士花緑公園からのコース

このコースには、最大傾斜線に沿って歩く「健脚向」と、蛇行しながら歩く「一般向」があるので、体力に合わせて選択しましょう。初心者向けなので、スニーカーとジーンズといったスタイルでも登山できます。山頂までは、およそ1.4kmです。途中で何回か休憩しながら歩いたとして、およそ50分ぐらいで頂上に到着です。

①近江富士花緑公園ふるさと里館前の駐車場から出発。
②ふるさと館と看板がかかっている建物の前を通って奥へ進んで行きます。最初は舗装道路です。(登山道の随所に案内板が設置されているので、迷うことなく安心して進むことができるでしょう。)
③「三上山山頂まで1km」の道しるべが立つ地点を通り、ゆるやかな坂道を歩いていきます。※途中、妙光寺山、田中山へ続く縦走路との分岐や、三上山の中腹を一周する「中段の道」との分岐もあるので、間違えないように!
④「天狗岩」という名前がついている奇岩のそばを通ります。このあたりまでは比較的楽でしょう。山頂に近づくと鎖場が出てきて、露岩が多くなるので、足元には気をつけて!
⑤山頂付近には、御上神社奥宮や展望台、磐座などがあります。山頂よりも眺めがよく、飯道山から比叡山にかけての山並みを一望できますよ。

下山は同じルートなら、およそ40分ぐらいでスタート地点の近江富士花緑公園へ到着します。

登山中の見どころ

天狗岩

その形が鼻の高い天狗に似ているため、この名前がつけられました。近江富士花緑公園からスタートするルートの途中にあり、町を見渡せるオススメの絶景スポットです。

  • 出典:pixabay.com※写真はイメージです。

割石

山頂まで200mのスポットです。「割岩(われいわ)肥満度確認可能」という標識の立った岩が出てきます。ここはスルーもできますが、冒険してみたい方は鎖につかまりながら大きな割岩を登ってみましょう。

御上神社奥宮

  • 写真:ポムラぽむ

展望台付近にあります。こちらで無事登れたことを伝えましょう。

展望台

  • 写真:ポムラぽむ
  • 写真:ポムラぽむ

割石から、ほどなく展望台に到着します。展望台から山頂までは、およそ100mです。滋賀を一望でき、たった432mですが、達成感を味わうことができます♩

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この記事を書いたトラベルライター

生き様が芸人
以前、旅行会社に勤めていたということもあり、いつの間にか国内の35ヶ所に足を運んでいました。海外には、プライベートではありますが、10箇所ほど訪れました。
 しかし、当時の私は、歴史などに全く触れて参りませんでしたので、今思うと、まるで赤ちゃんが旅行したかのように各地を訪れていたように感じます。
 もしまた色々な場所に飛び回れる機会が巡ってきたら、その場所の歴史や文化に事前に触れてから訪れ、五感を研ぎ澄ませなせながら隅々まで現地を堪能したいです◎ そして、それを発信していければ最高ですね◎

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