毎年1月後半から2月にかけては旧暦の正月にあたり、中国や中華圏では春節(チャイニーズ・ニュー・イヤー)とされて、盛大に祝われます。今回は、多国籍・多文化社会のオーストラリア・シドニーのチャイニーズ・ニュー・イヤーで行われているライトアップイベントをご紹介します。
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はじめに
毎年、中国・中華圏では旧暦の正月にあたる(1月25日〜)時期が「春節」とされ、盛大にお祝いがなされます。中国・中華圏では12月31日から1月1日の年明けよりも、春節の方を重要視しているほどです。日本語だと「旧正月」、英語であれば「Chinese New Year」(チャイニーズ・ニュー・イヤー)と呼ばれています。
さて、多国籍・多文化社会のオーストラリアには、たくさんの中国・中華圏の人たちも住んでいます。そのため春節の時期は、「チャイニーズ・ニュー・イヤー」として大々的にイベントが催されます。
さまざまな国の文化を受け入れ、お祝い事やイベントなども数多く行われる、オーストラリア。その中で、今回はチャイニーズ・ニュー・イヤーの期間中に行われるシドニーのライトアップイベントをご紹介します。
この記事では2019年の様子をご紹介しますが、チャイニーズ・ニュー・イヤーのライトアップは毎年行われます。ですので、オーストラリアで多文化を経験したいなと考えた時のヒントにしてもらえたらと思います。旧正月のタイミングで旅行へ訪れた方は、綺麗なライトアップに出会えますよ。
街にあふれるその年の干支
2019年の干支は「亥」だったのですが、シドニーの街中には「豚」さんがあふれていました。中国で「亥=豚」に相当するのでしょう。
シドニー市内中心部にある複合商業施設「World Square」の広場にも、格好の良い豚さんが登場していました!
- ワールドスクエア
- シドニー / ショッピングモール・デパート
- 住所:World Square,Sydney地図で見る
- Web:https://www.worldsquare.com.au/
夜にライトアップされる動物たち
夜には、街中に設置されたそれぞれの干支を模した動物たちがライトアップされ、シドニーの街を彩ってくれます。
子(ネズミ=Rat)
まるで「リオのカーニバル」と言わんばかりの装いです。ネズミたちをナイスバディなお姉さんに模して、大人数で踊っています。
レインボーの上に乗っており、さらに背後には「愛」の文字が! どういう意図なのでしょうか。いろいろな意味で突き抜けており、自由な発想と言わざるを得ません。
丑(ウシ=Ox)
猛々しい様子で、一瞬で闘牛をイメージしてしまいそうになるのはウシです。とても格好良いクリスタルの波に乗り、勢いよく前のめりで突っ込んでいます。
寅(トラ=Tiger)
悠然と寝そべっているのは、トラです。写真を見てもらうと分かるのですが、人間と比べると相当な大きさを誇っています。せいぜい触ることができるのは、地面に接している脚や腹の部分だけです。決して顔に手をやることはかなわないはずです。
卯(ウサギ=Rabbit)
躍動感あふれる格好で鎮座しているのが、まるで忍者かのようなウサギたちです。写真には入りきりませんでしたが、実際は10体ほどのウサギが各々の構えで来場者を楽しませてくれていました。
辰(リュウ=Dragon)
一体、何メートルあるんだと思わされるリュウですが、よくよく顔を見てみると少しお茶目な感じです。ご丁寧に、足元の部分には雲があり、雲海を突き抜けて顔を出しているところを表現しているのでしょうか。