西国三十三所の第十番札所でもある京都の三室戸寺(みむろとじ)は、春から夏にかけてツツジ、アジサイ、ハスの花が咲く花の寺として有名な寺院。境内の庭園に咲く花々に、参拝客は魅了されます。しかし、1,200年以上の歴史を誇るこちらのお寺の魅力は、それだけではありません。境内には、狛犬ならぬ狛兎、狛蛇、狛牛の姿があり、触るとそれぞれ御利益があると言われています。花寺で美しい花々を愛でながら、しっかり触って撫でて御利益もゲットしちゃいましょう。
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花の寺・三室戸寺
三室戸寺の創建は、770年。明星山(みょうじょうざん)の裾野にある境内には、約200年前に建てられた本堂をはじめ、阿弥陀堂、三重塔などが建立されています。
境内にある庭園では、春から夏にかけて季節の花を楽しめる
三室戸寺の境内には、広大な庭園があり、春から夏にかけて季節の花を楽しむことができます。5月はツツジ、シャクナゲ、6月はアジサイ、7月はハス。
特に1万株ものアジサイが咲く季節は、それを目当てに訪れる参拝客も多く、色とりどりの花に魅了されます。6月下旬頃に行くと、アジサイと同時に本堂前に咲き始めるハスの花も見ることができるのでオススメです。
- 三室戸寺 あじさい園
- 宇治・長岡京・木津川 / 花畑 / 花畑(6月) / あじさい名所 / 庭園の名所
- 住所:京都府宇治市莵道滋賀谷21地図で見る
- Web:https://www.mimurotoji.com/event/hydrangea.html
「金運」「健康運」「勝運」触って、撫でて色んな運をつけよう!
美しい花もいいですが、寺院に来たのだからやっぱり御利益を頂きたいですよね。本堂参拝と合わせて、境内にある複数の像にもそれぞれ願いを込めて触れていきましょう。
「金運」「健康運」「福」ゲット!宇賀神
本堂へと上がる階段の先にある宇賀神像。
「狛蛇」とも言われるこちらの像。頭は翁、体は蛇でハスの花に乗った姿をしています。財運、金運の蛇神で、尻尾の部分を撫でると金運が、髭を撫でると健康運の御利益が。また耳を触れば福が来ると言われています。
「足腰の健康」「昇運」ゲット!狛兎
本堂前にある御影石でできた狛兎。三室戸寺のある地域は、古来宇治の中心地でもありました。宇治天皇とも呼ばれた仁徳天皇の弟、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)が宇治に来た際、兎が道案内したという言い伝えもあり、兎と宇治には古くから縁があります。
こちらの狛兎は幅60センチもの大きな玉を抱えており、その中に卵型の石があります。両脇に開いている穴から手を入れて、その卵型の石を立てると運気が上がり、また足腰の健康運もつくとか。ぜひ、挑戦してみましょう。
「勝運」ゲット!宝勝牛
狛兎同様、本堂前にある宝勝牛。この牛にはある言い伝えが残っています。
昔、この地に住んでいた百姓の富右衛門。牛を飼っていたのですが、どうにも弱々しく、三室戸寺に連れてきては草を食べさせていました。ある日、牛が口の中から丸いものを吐き出し、夫婦はそれを綺麗に洗い「牛玉(ごおう)」として大切にしました。
玉を吐いた後、牛はどんどんと元気になり地域の闘牛に出場し見事優勝!そこで得た賞金で牛の仲買を始めた富右衛門は、村一番のお金持ちになったそうです。
晩年、仏門に入った富右衛門は仏師に牛の像を作らせ、その体内に「牛玉」をおさめ三室戸寺に奉納したそうです。
宝勝牛がくわえている牛玉の観音様を触ると、勝運がつくと言われています。こちらの観音様を触って、富右衛門の牛のように勝負に勝てる強さを手に入たいですね。
番外編 こちらも「勝運」がつく!?横綱 貴乃花・若乃花の手形
宝勝牛のすぐ横にあるのが、横綱 貴乃花・若乃花兄弟の優勝祈願の手形。なんと、若乃花関は平成10年の春場所直前に絵馬を奉納し、見事優勝!!
手形からもそのパワーがにじみ出ているようですね。手のひらを合わせて、横綱の力を分けてもらいましょう。
- 三室戸寺
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- 住所:京都府宇治市莵道滋賀谷21地図で見る
- 電話:0774-21-2067
- Web:http://www.mimurotoji.com/