神奈川県には、ズーラシアや野毛山動物園など大規模な動物園がたくさんあります。でも家族連れが巨大施設を制覇するには、1日でまわりきれなかったり、途中でこどもが寝てしまったりと結構な重労働。動物の種類はそんなに多くないものの、キリンやゾウなど動物園のアイドル的存在はしっかりおさえつつ、コアラやカンガルー、ガウルといった日本ではあまり見かけない珍しい動物にも会える金沢動物園、かなり穴場なスポットなんです。
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金沢動物園って?
横浜市金沢区にある自然豊かな動物園。園内は植物区エリアと動物園エリアに分かれており、正面入口から入るとまずは植物区エリア。入場無料の散歩道やこども広場、手ぶらでもOKなバーベキュー場が併設されています。季節の草木を眺めながらゆっくり歩いて15分ほど、動物園の入口に到着。横浜市最大級の広大な緑地に、約25種類の動物が飼育・展示してあります。
さっそく園内に入ったらまずは「わくわくタイム」をチェック。動物のエサやりや、トレーニングを間近で見られる時間を確認しておきましょう。
動物園エリア:どんな動物に会える?
日本で会えるのは8か所だけ!癒し系''コアラ''
園内はユーラシア区・アフリカ区・オセアニア区・アメリカ区・ほのぼの広場の5つのエリアに分かれています。
オセアニア区での一番人気はやっぱりコアラ。飼育が難しいため、日本でも金沢動物園を含めて8つの動物園でしか見ることができない貴重な動物です。コアラは本来、明け方と夕方にしか活動しないので、見学時間にはだいたい寝ていますが、それでもキュートな姿に釘付けです。
毎日13:30~ランチタイムとして飼育員がユーカリの葉を与える時間があるので、運がよければ動いているコアラを間近で見られるかも。
こんなに近くに?''オオカンガルー''
オセアニア地区のオオカンガルー展示場は、柵や檻がなく、カンガルーたちが暮らす空間の中を歩いて通り抜けるウォークスルー形式。そのため手が届きそうなほど近くで観察できます。
大きなカンガルーが寄ってきても飼育員さんがきちんと見ているので、怖がらないで大丈夫。お腹のポケットに赤ちゃんが入っている姿を確認できることも。目の前でピョンピョン跳ねている姿が見られると、大人からも歓声が上がります。
日本でここだけ!''ガウル''
ユーラシア区にいる、野生ウシの仲間では世界最大級の動物。日本国内では金沢動物園でしか飼育していないので、ココでしか見られませんよ。ムスっとした強面ですが、実は女の子。イチゴちゃんという可愛い名前がついているので、ぜひ呼んであげてくださいね。
おやつタイムを狙って!''ヤギ''と''ヒツジ''
ほのぼの広場で飼育されているヤギとヒツジには自由に触れられます。ふわふわのさわり心地が、こどもたちに大人気です。ぜひ11:00と13:30のおやつタイムに訪れて。大人もこどもも5つくらいのニンジン片をもらえるので、自由にあげられます。おやつを求めて寄ってくるヤギたちの姿にメロメロです。あげ終わったら併設されている水場で、きれいに手を洗いましょう。
毎日トレーニングをする''ゾウ''
こどもにとって絵本などでよく見る機会があるゾウ。金沢動物園でも人気が高い動物のひとつです。オスのボンは体重6,000キロ、メスのヨーコでも3,800キロという超ヘビー級。飼育員が力ずくでコントロールするには無理があります。そのため、毎日人間の指示を理解するトレーニングをしているそう。飼育員さんの説明を一生懸命聞いて、頑張るゾウたちの姿に感動です。
ほかにも、ほのぼのするキリンの親子や、なにかを必死に訴えかけて叫んでいるシロテナガザルなど可愛くて面白い動物たちと1日中遊べます。また、「身近な生きもの」を展示するコーナーでは、ヘビやヤモリといった爬虫類が展示されており、特に男の子に人気です。
植物区エリア:ポイントはココ!
ののはな館
動物園エリアに入ると自動販売機があるだけで、基本食べ物は売っていません。お弁当の持ち込みは自由なので、ベンチで持参のランチを食べている家族も見かけますが、チケットの半券で動物園エリアへの入退場は自由なので、一度植物区エリアに出てののはな館での食事がオススメ。
ののはな館には、ポテトやたこ焼きを売る売店のほか、カツカレー、お子さまランチなどを提供するレストラン、お土産ショップ、授乳スペースがあります。また動植物に関する書籍や模型が自由に手に取れるようになっており、ちょっとした休憩スポットとしても使えます。ベビーカーの無料貸し出しもこちらで。
こども広場
植物区エリアで必ず立ち寄ってほしいのが、こども広場のローラーすべり台。全長100メートルにも及ぶ、なが~いローラーコースターが大人気です。意外とスピードが出るので、大人でも絶叫モノ。お昼を過ぎると、順番待ちの列ができることもあります。何度も滑るなら、ダンボールを持参してお尻に敷いて滑ればお尻も痛くなりません。
なんだろ坂
季節の植物を眺めながら散策できるなんだろ坂は地元の方々からも愛されており、ハイキングを楽しむ人の姿も。園内は坂が多く、アップダウンが激しいので、動物園エリア・植物区エリア全てを1日でまわろうとするとかなり疲れます。「今日は動物園とローラーコースター」などと目的を決めて訪れるのがよいでしょう。
金沢動物園基本情報
開園時間
◆植物区エリア 9:00~17:00
◆動物園エリア 9:30~16:30(入園は16:00まで)
休園日
◆植物区エリア 年中無休 (ただし、ののはな館は動物園に準ずる)
◆動物園エリア 毎週月曜(祝日の場合は翌日が休園日)・年末年始
入園料
◆植物区エリア 無料
◆動物園エリア 一般500円・高校生300円・小中学生200円(小中高校生は毎週土曜日入場無料!)
アクセス
◆バス
- 京浜急行金沢文庫駅西口・バス乗り場より「野村住宅センター行き」乗車約12分、バス停「夏山坂上」下車徒歩6分
- 土曜・日曜・祝日のみ運行 「金沢動物園行き」
◆車
横浜横須賀道路釜利谷ジャンクションから金沢支線(並木・八景島方面)に進み、釜利谷料金所左端専用ゲートより入場
- 横浜市立金沢動物園
- 横浜 / 動物園 / 遊び場
- 住所:神奈川県横浜市金沢区釜利谷東5−15−1地図で見る
- 電話:045-783-9100
- Web:http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/kanazawa/