横浜エリアというと、大型商業施設が並ぶ場所で横浜港や中華街のイメージも強いはず。そんな横浜はいまアートがアツイ!横浜駅とみなとみらい駅を中心に、2020年夏〜秋に楽しめる横浜のアートスポットと、合わせて訪れたいおしゃれな横浜フードのお店をご紹介。
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【1】横浜美術館 / 横浜トリエンナーレ
横浜エリアの代表的なアートスポットといえば、まず挙げられるのが横浜美術館。国際的な港町らしく、1859年の横浜港開港以降の近現代美術を中心としたコレクションと、迫力あるグランドギャラリーの建物が特徴です。
2020年は、3年に一度横浜で行われる国際的な現代アートの祭典「横浜トリエンナーレ」が開催される年。2011年の回からずっと横浜美術館が主要会場となっています。
2020年のテーマは「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」。AFTERGLOW(残光)とは、「私たちが日常生活の中で知らず知らずのうちに触れていた、宇宙誕生の瞬間に発せられた光の破片を指すものとして選ばれた言葉」とのこと。
「AFTERGLOW」 というタイトルのもとで行われるトリエンナーレは皆さんを、深い探求と予兆が示すゆらめく輝きの中へとお誘いします。そこでは、まだ起こっていないことやこれから起こることを期待したり予測したりすることと、じっくり考えぬくことや主張を押し通そうとすることとが混ざり合います。皆さんには、抑制を忘れ、見知らぬものとの出合いから生まれる鮮烈な喜びを見つけていただければと思います。(展示会公式サイトより)
これまでの生活やルールを根底から見直さなくてはならなくなった時代の中で、世界を改めて見つめ直すきっかけになるような、様々なアーティストたちのエピソードや表現が凝縮されています。世界中からアーティストが集まるためそのバックグラウンドも多種多様で、国際展ならではの魅力があります。
横浜美術館の広い展示スペースを使って、ダイナミックな作品が次々現れるのも見どころです。メインホールは左右が雛壇のようになっていて、2020年は日本のアーティストの、被災地などの廃材を用いた立体作品を様々な角度から見ることができるようになっています。
2020年10月11日までの会期で、時間指定のチケット制です。横浜美術館は2021年からリニューアルのためにしばらく休館になるので、今がチャンス!横浜の芸術の発信地へ、3年に一度のアートの祭典を見に出かけてみてはいかがでしょうか。
- 横浜美術館
- 横浜 / 美術館 / 子供が喜ぶ
- 住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目4−1地図で見る
- 電話:045-221-0300
- Web:https://yokohama.art.museum/
【2】遊び心はじける!アソビル
2019年に横浜中央郵便局別館の建物を活用して開業された「複合型体験エンタメ施設」。横浜駅東口からすぐの場所にあります。ものづくりやテクノロジーなど、フロアごとに異なるテーマでの体験型エンタメコンテンツが詰まったスポットです。フロアマップ兼キービジュアルのイラスト(右下写真)がかわいい!
アートを楽しむなら主に2階と3階へ。2階は、エンタメ体験のセレクトショップというコンセプトで、定期的にコンテンツが入れ替わるイベントフロアです。2020年6月〜9月まで、社会派メッセージを強く訴えるイギリスのアーティスト・バンクシーの個展が開催されています。
壁画や版画を中心に、反戦を訴えるものや消費社会に警鐘を鳴らすユーモア溢れるものまで、「天才か反逆者か」という副題がぴったりの、内容の濃い作品ばかり。アートに詳しい方も初心者も見て損はない、話題性ある大充実の展示です。
3階は「MONOTOLY」というハンドメイドのフロア。様々なものづくりワークショップが開催されているのと、ハンドメイドグッズのショップがあります。シルバーアクセサリーやレザークラフト、レジンに陶芸にフラワーアレンジと、幅広いジャンルで内容も盛りだくさん!ハンドメイド体験では日本最大級を誇ります。
2020年夏の間はワークショップの種類が少なく不定期開催になっているのですが、トートバッグやマグカップなど、予約なしで短い時間で体験できるものが豊富なので、気軽に訪れてみるのをおすすめします。
他にもアソビル横丁という横浜フードが大集合した飲食フロア、屋上にはフットサルコートと、上から下まで盛りだくさんなビル。定期的に内容が変わるので、今だけの旬コンテンツを楽しみましょう!
- アソビル ASOBUILD
- 横浜 / 体験・アクティビティ / 女子旅 / 遊び場
- 住所:神奈川県横浜市西区高島2-14-9地図で見る
- Web:https://asobuild.com
【3】日本郵船歴史博物館
横浜と深い関わりを持つ日本の海運。業界トップであり近代海運をの時代を築いてきた、日本郵船によるミュージアムです。1936年に建てられたビルは、外観もとても芸術的。ちなみに日本郵船は三菱財閥のひとつであり、海運会社としてはで業界トップ。他に日本の海運会社には、商船三井と川崎汽船があります。
展示は写真撮影ができないのですが、遠洋航路を開拓してきた歴史、日本の豪華客船の数々、そして戦時中の海戦についてなど、日本郵船と日本の海運の歴史や文化を知ることができます。
展示品は羅針盤や海図など、船ファンはもちろん、レトロアイテム好きにもたまらない芸術的な品々が並んでいます。また1930年代に客船ツアーで使用されていたパンフレットもあり、デザインの視点でもかなり楽しめます。展示品だけでなく、美しい建物の内装や方位磁石をモチーフにしたサインなども見どころです。
日本郵船歴史博物館は、先述した横浜トリエンナーレの会場の一部となっており、マリアンヌ・ファーミ氏の作品が展示されています。また山下公園に係留されている大型船「氷川丸」の模型もあり、横浜をエンジョイするのにもぴったり。歴史を知り、芸術的な文化に触れる、横浜らしいミュージアムです。
- 日本郵船歴史博物館
- 横浜 / 博物館 / 子供が喜ぶ / 歴史博物館
- 住所:神奈川県横浜市中区海岸通3−9地図で見る
- 電話:045-211-1923
- Web:https://museum.nyk.com/