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【5】濃厚な天然岩ガキをぜひ!「道の駅 鳥海 ふらっと」
鳥海山から川や海へと流れ込む雪解け水には、ミネラルやカルシウムなどの栄養分がたっぷりと含まれています。その山の恵みに育まれた庄内浜は、130種類以上もの魚が生息する豊かな海で、水揚げされる水産物の種類も豊富です。鳥海山が持つ自然のパワーが庄内の海に果たしている役割は思った以上に大きいといえるでしょう。
鳥海山麓の吹浦漁港に近い「道の駅 鳥海 ふらっと」は、そんな庄内浜の新鮮な海の幸が手軽に楽しめる場所。施設内にある「元気な浜店」には、春はサクラマス、夏は天然岩ガキ、秋は鮭、冬は寒鱈と季節ごとの新鮮な魚介類が店頭に並びます。
- 写真:自由旅クリエイターにじねこMii
- 出典:twitter.com
中でもぜひ食べてほしいのが地元産の天然岩ガキ。「これを食べないと庄内の夏は始まらない!」といわれるくらいの夏の風物詩です。目の前で殻を剥いてもらうカキはぷっくりと身が肥えていて、口に入れるとミルキーで濃厚な味と香りが広がります。口の中にしばらく残る余韻がたまりません♪
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このお店の最大のポイントは、鮮魚だけでなくお惣菜の種類も豊富なこと!定番の銀ガレイ焼きをはじめとして、揚げ物、甘辛煮など様々な地元の新鮮な海の幸をその場で楽しむことができます。もちろんお持ち帰りもOKですよ♪なお、岩ガキの販売は夕方早い時間に終了するので、なるべく早めに訪れることをおすすめします。
- 写真:自由旅クリエイターにじねこMii濃厚でまったりとした「鳥海高原ヨーグルト」はおすすめ。ぜひお試しあれ!
- 写真:自由旅クリエイターにじねこMiiこの大きな野菜は夕顔の実です。庄内では夏によく食卓に上がる定番野菜のひとつ。(苦みを感じる場合は、中毒を引き起こす可能性もあるので食べないでくださいね。)
また「道の駅 鳥海 ふらっと」には魚介類だけではなく、地元ならではの珍しい農産物や加工品、お土産もたくさんそろっているので、ぜひそちらものぞいてみてくださいね。
- 道の駅 鳥海 ふらっと
- 遊佐町(飽海郡) / 道の駅・サービスエリア / 雨の日観光 / おみやげ屋
- 住所:山形県飽海郡遊佐町菅里字菅野308-1地図で見る
- 電話:0234(71)7222
- Web:http://www.chokai-flat.com/
【6】お花畑が広がる別世界!「鳥海湖」
もし日程と体力に余裕のある方は、鳥海山の7合目にある「鳥海湖」まで行ってみるのはいかが?「鳥海湖」は火山活動によってできた火口湖で、夏には辺り一面に高山植物のお花畑が広がります。ただし、車で行けるのは登山口まで。そこから鳥海湖付近までは自分の足で歩くことになります!
筆者が登ったのは秋田県側に位置する「鉾立(ほこたて)」という登山口からのルート。そこまでは鳥海ブルーラインという、山形県から秋田県へと抜ける山岳道路を通っていきます。くねくねした道が多いので、くれぐれも事故と車酔いにはご注意を。
さて鉾立口から鳥海湖のそばにある「御浜小屋」までは約2時間の山歩きです。深い谷を左手に見ながら石畳を登っていくと、右側後方に日本海の雄大な景色を臨むことができます。
御浜神社の鳥居をくぐり、ようやく「御浜小屋」という山小屋に到着!眼下に静かに広がる鳥海湖の青い湖面を見れば、きっと疲れも吹き飛ぶはず。辺り一面に広がる高山植物のお花畑に、まるで別世界にいるような気分になりますよ♪鳥海湖を眺めながら、持参したランチを食べるのもまた格別!
「花の名山」としても人気の山だけあって、鳥海湖までの登山道はとても整備されています。しかし山登りには、急激な天候の変化など不測の事態がつきもの。くれぐれも山歩きに適した靴やレインウェアなど登山に必要な装備は用意してくださいね。また日が暮れると身動きがとれなくなるので、早めの出発・早めの下山ができるよう余裕をもって計画をたてましょう。
- 出典:twitter.com
- 写真:自由旅クリエイターにじねこMii
ちなみに鳥海山の山頂は鳥海湖よりさらに先になります。コースにもよりますが、長い稜線や雪渓、岩場などバラエティーに富んでいる分、難易度は鳥海湖までと比べてぐっと上がります。行程が長く体力的にもかなりハードで、よりしっかりとした装備が必要となるため、登山経験者向けといえるでしょう。
【おまけ】夕日スポット「十六羅漢(じゅうろくらかん)」
庄内浜沿いに長く延びる海岸線はきれいな夕日が見られることでも有名で、たくさんの夕日スポットがあります。鳥海山パワーというわけではありませんが、せっかく海に近いこの鳥海山エリアを巡るなら、最後は夕日の絶景も目に焼きつけたいところ!
山麓の海沿いに「十六羅漢」というスポットがあり、ここでは「十六羅漢岩 」という岩に彫られた22体の仏像を見ることができます。駐車場に車を停めて、「十六羅漢」のある場所へと向かう途中に展望台があるのですが、そこから見る夕日はまさに絶景!筆者が訪れた時は天気がよかったこともあり、何人もの人が夕日を見に来ていました。