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どれもこれも美味しい!「かしき料理」に舌鼓
日間賀観光ホテルでは「かしき料理」にこだわっています。夕食をいただける会場も「かしき筵 」という名前。でも、「かしき」って何?!と思いませんか?
普段はあまり耳にしませんが、「かしき料理」 とは 「漁船で水揚げされた魚介を漁師がその場でさばいた料理」のこと。
もちろん、日間賀観光ホテルには料理人がいますが、ここは「漁師の島」。日間賀島周辺で水揚げされる魚介のことを一番知っているのは漁師さん、その美味しい食べ方を一番知っているのも漁師さん。だから、漁師さんに教えてもらって、料理人の技を融合した島料理を出しているんだそう。
ちなみに「かしき料理」は海から上がったばかりの魚介を料理することなので、鮮度にもとてもこだわりが。その一つが生け簀です。
ホテル内に「生け簀」がある!
夕食会場「かしき筵 」のすぐ向かいには「漁場(いけす)」と書かれた部屋があり、中を見学することができます。入口にある別のスリッパに履き替えてくださいね。
飾りっ気も何もない、ガチな作業場、と言った雰囲気ですが、たくさんの魚介が生け簀にいます。
- 出典:blog.goo.ne.jp
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料理人さん曰く、魚も水揚げされたばかりはストレスが溜まってしまう。そのストレスが和らいだほうが美味しくいただけるので、生け簀でゆっくり休ませることが大事なんだとか。
この生け簀のおかげで、夕食では本当にさばきたての、イキの良い美味しい魚介が食べられるというわけです。季節に合わせて様々なコースがありますが、今回は筆者が8月に体験した「島まわりコース」をベースに、どんな魚介たちが出てくるのかをご紹介します。
日間賀島の周りで水揚げされた魚介たちがいっぱい
「かしき料理」は、もともと漁師が船の上で食べるものなので、夕食会場のテーブルも漁船風、なかなかオツな演出ですね。もちろんここもオーシャンビューです。
- 出典:blog.goo.ne.jp
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また、献立がちゃんと用意されていたり、ランチョンマットのイラストも一人ひとり違うなど、おもてなし感がいっぱいです。
手巻き寿司もできるお造り
まずは お造り 。夏が旬の アオリイカ に 島ウニのシロガゼ、そして地魚は ハマチです。ハマチの目がうるうる…ついさっきまで、あの生け簀で生きていたのだと思います。身もとても歯ごたえアリ。
シロガゼ とは日間賀島ならではの呼び方で、7月〜8月だけ漁が解禁されている希少価値の高い バフンウニ のことです。栄養たっぷりな海藻を食べて育つので、小さくてもぎっしり詰まった身の味は濃厚!大きな島海苔と寿司飯も出してくれるので、手巻き寿司 としても楽しめます。
蒸し加減が絶妙!
蒸し物1品目は、待ってました!日間賀島名物の 茹で多幸(タコ)です。「多幸の島」でこれを食べないで帰るわけにはいきません。タコの旬は夏ですが、全てのコースに 茹で多幸 はついており、通年で食べられます。
蒸しあがったばかりのタコは、スタッフさんが一口サイズにカットしてくれます。最初の一口は、ぜひ何もつけずに食べてみてください。素材直球の “蒸し” だからこそ、タコの美味しさがダイレクトに味わえます。日間賀島のタコは、三河湾のアサリを食べて育つので、とてもジューシーなんだそう。蒸し加減も絶妙です。
- 出典:blog.goo.ne.jp
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蒸し物2品目は 渡り蟹。渡り蟹の醍醐味は何と言っても 蟹味噌!これもスタッフさんが身と脚を、手で割って食べやすいようにしてくれます。冬〜春はメスの赤い内子が美味しいですし、夏〜冬はオスのジューシーな身が美味しい♪
メジロ = 穴子?!
魚の名前って地方によって特徴があって面白いですよね。夏が旬の穴子 も日間賀島…正確には三河地方では「メジロ」と呼びます。穴子の中でも、特に「ギンアナゴ」のことなんだそう。この日は白焼きで出されました。脂が乗ってふっくら、塩で食べると美味しさがまた引き立ちます。
「出汁茹で」は最後の出汁まで堪能
出汁茹で として出された具材は、夏の名物「鱧(ハモ)」、今やホタテより高級な「大貝(大アサリ)」、そして「しらす」です。
- 出典:blog.goo.ne.jp
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これも、絶妙な茹で加減を知っているスタッフさんが茹でて、お皿に装ってくれます。鱧といえば高級食材というイメージですが、日間賀島でも昔からよく水揚げされているんだそう。
鱧と大貝で旨い出汁がさらに加わった最後の締めは、しらす椀。これで美味しい出汁を味わい尽くせます。しらすも、日間賀島の名産物。春なら、漁の解禁と共に 生しらす があちこちで食べられるはず。
〆はやっぱり「多幸飯」
上記の料理の他にも、揚げ物や箸休めなどが出てきて、いよいよ最後のご飯。これはやっぱり 多幸飯(たこめし)です 。お味噌汁はもちろん愛知ならではの 赤だし。地のものは相性が良い、ということなのでしょうか、たこ飯に赤だしが本当に良く合います。
島のテングサを使ったトコロテン
最後のデザートにも日間賀島ならではのこだわりが。春から夏にかけて採れる テングサ を使って作られたトコロテンで、フルーツポンチです。
他の季節も美味しいものがいっぱい!
最初から最後までとにかく「日間賀島」がいっぱいの美味しい魚介類、今回は夏の食材をご紹介しましたが、季節ごとに美味しい食材が出されると思います。春はアサリやシャコ、メバルにカレイに生しらす。秋は真鯛や伊勢エビ、身がふっくらした渡り蟹。
そして 冬は何と言ってもフグ!!
日間賀島ではフグも昔からたくさん水揚げされていますが、かつては下関などに卸しており、地元ではあまり食べられなかったんだそう。それに目をつけたのが、また カリスマ勝比古さん。
旅行会社とフグツアーなども企画し、ぐんぐん知名度をあげて行ったんだそう。今では島の料理人のほとんどがフグの調理師免許を持っているそうで、フグコースは10月〜3月で楽しめます。