ワシントンDCと併せて行きたい!全米NO.1の有名墓地へ

114

view
   2017年5月19日更新

ワシントンDCのダウンタウンから、地下鉄に乗って10分程度で行ける観光地がアーリントン。ポトマック川を挟んだすぐ隣のヴァージニア州にあります。今回ご紹介するのは、アーリントンの見応えあるスポット2つ。1つは【アーリントン国立墓地】、もう1つは【硫黄島記念碑】。どちらも地下鉄からのアクセスも便利で、ワシントンDCの観光と併せて人気のスポットです。

Arlington National Cemetery(アーリントン国立墓地)

全米でNO.1の有名墓地

丁寧に手が入れられている綺麗な芝に、まっすぐに並んだ、真っ白な、数多くの墓標。アーリントン国立墓地は、アメリカ建国以来、国に貢献してきた有名人、そして国民的な英雄が眠っているお墓です。

この整然とした光景は素晴らしく、亡くなった方への「敬意」を感じると同時に、これだけ多くの人が国のために尽力して亡くなったのかという想いにしばし言葉を忘れます。

そんな「墓地」という神聖な場所にも関わらず、園内にはビジターセンターがあるなど観光客にも優しい場所。実際、年間400万人以上の人が訪れており、アメリカで一番有名な墓地と言われています。

ジョン・F・ケネディの墓

アーリントン国立墓地で最も人気のある場所は、やはりジョン・F・ケネディの墓

1963年に狙撃され亡くなったのはテキサス州のダラスでしたが、その3日後には、ここアーリントン国立墓地に埋葬されました。

写真の上部、円形の中央からは、ケネディの妻ジャクリーンによって点けられた灯火Eternal Flameが今でも灯っています。そして、そのジャクリーンも1994年に亡くなり、ケネディの隣に眠っています。

“ケネディ暗殺”のインパクトが強いせいか、日本では案外知られていないのが、ケネディの弟「ロバート・ケネディ」

黒人差別の撤廃に貢献しましたが、彼もまた1968年に暗殺されました。兄のジョン・F・ケネディのお墓の真南に、シンプルな白い十字架の下で眠っています。

ジョン・F・ケネディの墓

アメリカ / 遺跡・史跡

 

リー将軍が住んでいた「アーリントンハウス」

今や全米でNO.1の有名墓地となりましたが、この墓地ができるきっかけには、面白い歴史的背景があります。そのキーワードとなる人物は、南北戦争(American Civil War)で活躍したリー将軍

奴隷制度には反対しつつも、地元ヴァージニアを愛していたがために「南軍」を率いた、アメリカの史上では人気のある名将です。

実はこの墓地は、リー将軍がかつて住んでいた敷地なのです。

実際にリー将軍が住んでいた家も残っており、今では「アーリントンハウス」と呼ばれ、無料で中を見学することができます。

何故ここに国立墓地ができたのか?

ここヴァージニア州は、南北戦争の際「南軍」でしたが、ちょうど「北軍」との境の州でもあったため、リー将軍の一家は、一時、リッチモンドへ逃れていました。

その間に、北軍=アメリカ政府がリー将軍の土地を占領してしまったのです。やがて北軍は、アーリントンで戦死した人をこの地に埋葬し始めたんだそう。

戦争が終わってリー将軍は戻ってくることができたのですが、きっと「家の周りがお墓になってる!!!」とびっくりしたことでしょう・・・。

家の敷地内とはいえ、埋葬された人たちを掘り起こすわけにもいかず、結局、土地を丸ごと政府に売却し、それがそのまま「国立墓地」へと発展していった…というわけです。

今でも墓地としての敷地は広がっており、戦争で亡くなった方がここに埋葬され続けています。観光地として見所ではありますが、実際に亡くなった方のお墓が目の前にあると思うと、複雑な気持ちにもなります。

アーリントンハウス

アメリカ / 建造物

 

衛兵の交代式がカッコいい!無名戦士の墓

「ジョン・F・ケネディの墓」や「アーリントンハウス」から少し歩きますが、南へどんどん進んでいくと現れるのが「Tomb of the Unknown 無名戦士の墓」

ここには第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争で身元が確認できなかった戦死者が眠っています。

たとえ身元が分からなくとも戦死者へ敬意を示すべく、1948年から現在までずっと続けられているのが 衛兵の警護。雨の日も嵐の日も、日夜問わず、24時間365日、ライフルを抱えた衛兵が見守っています。

この衛兵は、夏季は30分おき、冬季は1時間おきに交代するのですが、その交代式がなんとも素敵なのです!ただ入れ替わるだけではなく、衛兵が地面を踏みしめるように歩く姿、靴を“パン!”と鳴らす姿、ライフルを確認する姿など、なかなか普段では見ることのできないものです。交代式は約5~6分程度。

無名戦士の墓

アメリカ / 遺跡・史跡

 
アーリントン国立墓地

アメリカ / 遺跡・史跡

 

Marine Corps War Memorial(硫黄島記念碑)

第二次世界大戦の終盤、小笠原諸島の硫黄島で繰り広げられたアメリカと日本の「硫黄島の戦い」で、実際にあった姿をモチーフにした海兵隊の記念碑も見応えあり!

ガイドブックなどには「Marine Corps War Memorial(海兵隊戦争記念碑)」と書かれていることが多いのですが、現地では「Iwo Jima Memorial(硫黄島記念碑)」の方が親しまれている名称です。ここはアーリントン国立墓地のすぐ北側にあるので、併せて観光するのがオススメ。

この記念碑を目の前にして驚くのが、この大きさ!実際に歩いている写真の人物と比較してみれば、いかに大きいかがわかると思います。

銅像だけで10m、星条旗まで含めると20mもあるんだそう。

2006年に日本とアメリカ、同時公開された映画『硫黄島からの手紙』と『父親たちの星条旗』でこの銅像のシーンも有名になりましたが、これは実際に海兵隊が行った姿そのままです。

戦場カメラマンのJoe Rousenthal(ジョー・ローゼンタール)がこの姿を写真に収めました。この姿は、全米に衝撃を与えたとも言われています。

日本人からすると複雑な気持ちになるかもしれませんが、これは「硫黄島(日本)を占領した」という意味はなく、あくまで「立派に戦った海兵隊を敬うもの」です。

硫黄島記念碑

アメリカ / 建造物

 

ワシントンDCの中心地からもアクセス便利♪

ワシントンDCからヴァージニア州にかけての交通の便は、地下鉄がとても便利です。Blue Line(ブルーライン)に乗ればワシントンDCのダウンタウンから「アーリントン国立墓地」や「硫黄島記念碑」に簡単に行くことができます。

下車する駅は「Arlington Cemetery」。ワシントンDC観光で最もよく使われる駅 「Metro Center」 から5つ目で、たった10分です。

それぞれ敷地内に入ると広大ですので、歩きやすい靴や服装で、水分をこまめにとって観光するのがオススメです。

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※この記事は2010年6月20日の取材に基づき公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
トラベルライター
旅好きな飲兵衛

日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。

http://blog.goo.ne.jp/makiko0213ha

同じテーマの記事

【トラベルライターアワード2017上半期 受賞結果発表】2017年上半期の人気記事&活躍したライターさんを発表します!

アプリなら記事も地図もサクサク快適!

  • 行きたい観光スポットをお気に入り登録すれば自分専用のガイドブックに。
  • 旅した国・都道府県をチェックして、自分だけの塗りつぶし地図を作ろう!