アメリカでは「Indipendence Day 独立記念日」の7月4日は各地で盛大なお祭りが催されますが、その独立宣言がなされた場所が「フィラデルフィア」! “アメリカが誕生した地” を見ようと全米から観光客が集まりますが、見所はそれだけではありません。たくさんのミュージアム、フィラデルフィア管弦楽団の本拠地、映画『ロッキー』の舞台になった場所など、見応えは十分!初めて行く方には必見な場所や巡り方をご紹介いたします。
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フィラデルフィアの魅力とは?
フィラデルフィアは日本からの直行フライトはありませんが、ワシントンD.C.とニューヨークの中間にあり、どちらの都市からも高速バスや車で2時間ほどで行けます。
また、全米でも5本の指に入る大都市と言われていますが、ワシントンD.C.やニューヨークほど大きくなく、比較的回りやすい街です。魅力は主に4つあり、それぞれエリアに分かれています。
- インディペンデンス国立歴史公園 Independence National Historic Park:アメリカ独立宣言にまつわる歴史的な建造物や観光センターがあるエリア
- センターシティ Center City:代表的な市庁舎がある摩天楼エリア
- ミュージアムエリア Parkway Museum Area:美術館や科学博物館が立ち並ぶエリア
- サウスストリート South Street:原宿のような若者の集まるエリア
やはりフィラデルフィアに来たら何と言っても “アメリカが誕生した地” である国立歴史公園!このエリアを中心に4つのエリアをさらりと巡るだけなら1日で行けますが、「音楽好き」であったり「美術館巡りが好き」な方は、もう1日プラスした方が良いかもしれません。
と言うのも、クラシック好きな人ならご存知、有名な「フィラデルフィア管弦楽団」の本拠地があり、ここ本場で演奏を聴くのは格別です。また、ミュージアムエリアにも「フィラデルフィア美術館」はじめ、見応え十分なミュージアムがいっぱい!これらの専門分野をより掘り下げて楽しみたいなら、2日間がオススメです。
それでは具体的に見所を紹介していきます。
インディペンデンス国立歴史公園 Independence National Historic Park
国立歴史公園の中には、実際に「独立宣言」が行われた建物や、独立宣言をした後も激化したイギリスとの戦争「アメリカ独立戦争」にまつわる建物など、歴史的に重要な建築物がたくさんあります。
当時は熱く盛り上がっていたんだろうと想像してしまいますが、今では広い芝生や緑が豊かな公園になっていて、まったりとした時間が流れています。
自分で歩くもよし、馬車に乗ってゆったり観光案内してもらうのも良いかもしれません。馬車が街並みにしっくり合いなかなかステキな眺めです。
しかも “国立公園” とはいえ、このエリアに入るのはもちろん、歴史的建造物の中に入るのも ほとんど無料 というから驚きです!(ただし整理券が必要な建物もあります)
- インディペンデンス国立歴史公園
- アメリカ / 公園・動植物園 / 公園
- 住所:Independence National Historic Park,Philadelphia地図で見る
Independence Hall 独立記念館
まず見るべき場所は、ユネスコ世界遺産にも登録されている 【Independence Hall 独立記念館】。正面の銅像は、アメリカ独立戦争の総司令官であり戦争で勝利した後はアメリカ初代大統領となった ジョージ・ワシントン です。
この 独立記念館 にかの有名な トマス・ジェファソン、ベンジャミン・フランクリン、ジョン・アダムス などが集い独立宣言がなされました。それ以降の憲法制定会議もここで行われていたそうです。
内部はツアーでのみ見学可能で、整理券を受け取らないといけませんが、ここも無料です。
独立記念館 の裏側には John Barry の銅像が。イギリスとの独立戦争時に海軍として活躍し「アメリカ海軍の父」と呼ばれています。
- 独立記念館
- アメリカ / 建造物
- 住所:520 Chestnut St, Philadelphia, PA 19106 アメリカ合衆国地図で見る
- Web:https://www.nps.gov/inde/planyourvisit/independenc...
Liberty Bell Center リバティベル・センター
独立記念館 の向かいには広〜い芝生が広がっていて、子供達がのびのび遊んでいますが、その広場に沿って建てられているのが【Liberty Bell Center リバティベル・センター】。
リバティベル・センター の中に入るのに チケットや整理券は必要ありません。もちろん無料。
アメリカがどのように独立を成し遂げたのか、またフィラデルフィアに貢献した人物について、展示で紹介されています。
順路の終盤に“アメリカの独立と自由”のシンボルでもある「リバティベル」が鎮座しています。今は大きな亀裂が入ってしまい鳴らすことはできませんが、独立戦争中は 「独立記念館」 に掲げられ鳴らされていたそう。後ろはガラスになっており、ちょうどその「独立記念館」をガラス越しに眺めることができる、良い構図です。
- リバティベル・センター
- アメリカ / 博物館・美術館
- 住所:N 6th St & Market St, Philadelphia, PA 19106 アメリカ合衆国地図で見る
- Web:https://www.nps.gov/inde/planyourvisit/libertybell...
Carpenters Hall カーペンターズ・ホール
【Carpenters Hall カーペンターズ・ホール】は、まだ独立宣言がなされる前の1774年、イギリス植民地から独立するために、13の植民地の代議員が“初めて集まって大陸会議が開かれた場所” として有名です。ここも無料で見学ができます。その名の通り、当初は大工さんたちが集まる場所だったそうです。
- カーペンターズホール
- アメリカ / 建造物
- 住所:320 Chestnut Street Philadelphia, PA, 19106地図で見る
- Web:http://www.carpentershall.org/location-hours-conta...
Betsy Ross House ベッツィ・ロスの家
初めて星条旗を作成したと言われているベッツィ・ロス は18世紀ここに住んでおり、家の中で旗を織るのが職業だったそう。外に掲げられている星条旗を見れば分かると思いますが、独立当初は13の州だけだったので星の数も13個でデザインされています。その後、州が増え現在のデザインに変更されたのですね。
賑やかな中庭があり、庭に入るだけなら無料です。建物の中に入るには、セルフガイドツアー$5(約550円)、オーディオツアー$7(約770円)がかかります。
- ベッツィ・ロスの家
- アメリカ / 建造物
- 住所:239 Arch St, Philadelphia, PA 19106 アメリカ合衆国地図で見る
- Web:http://historicphiladelphia.org/betsy-ross-house/w...
センターシティの中心にある荘厳な【City Hall 市庁舎】
次は、国立歴史公園の西に広がるセンターシティ、その中でもひときわ高くどこからでも見える 「City Hall 市庁舎」をご紹介します。
フィラデルフィアの道路はこの 市庁舎 を起点に広がっているので、ミュージアムエリアからも国立歴史公園からも見ることができる、まさにランドマークタワーです。
19世紀〜20世紀に建てられたのですが、なんとも荘厳な造り!今でも石造建築物としては全米で最も高いんだそう。
外壁には250もの彫刻が施されています。
真下から見上げるとなかなか見えないのですが、頂上には ウィリアム・ペン の銅像が。彼は、まだ独立宣言をする前から、ここフィラデルフィア市を建設した歴史的にも重要な人物です。
夜はまたガラリと雰囲気が変わって幻想的です。街全体もオレンジ色の間接照明で彩られ、とても良い雰囲気です。
- フィラデルフィア市庁舎
- アメリカ / 建造物
- 住所:1401 John F Kennedy Blvd, Philadelphia, PA 19102 アメリカ合衆国地図で見る
- Web:http://www.visitphilly.com/history/philadelphia/ci...
ロバートインディアナ作の彫刻「LOVE」
フィラデルフィアの写真スポットとして押さえておきたい ロバート・インディアナの「LOVE」の彫刻 は、この市庁舎のすぐ西側にある JFK Park 通称「LOVE Park」にあります。常に観光客が写真を撮って賑わっています。
市庁舎からまっすぐに伸びる道
市庁舎 から北西に位置するミュージアムエリアに向かうと、見事な一直線が!その先に小さく見えるのが、フィラデルフィアが誇る「フィラデルフィア美術館」です。
ミュージアムエリア Parkway Museum Area
フィラデルフィアの街は基本的に碁盤の目に道が作られていますが、市庁舎 から フィラデルフィア美術館 までは北西に向かって長〜い一本の道路が伸びており、その道路を挟んで両サイドに様々なミュージアムがあります。
映画『ロッキー』でも有名な【フィラデルフィア美術館】
やはり一番押さえておきたいのは フィラデルフィア美術館 。この階段に見覚えのある方は、シルヴェスター・スタローン主演の映画『ロッキー』をご存知なのではないでしょうか?この階段を駆け上がり…
「エイドリアーン!!」と叫んでいる観光客は案外たくさんいるので、旅の記念に、ぜひ恥じらいなく叫んでみましょう(笑)。
階段の右下には『ロッキー』の像があり、ここも写真スポットの1つになっています。
全米でも有数の価値ある美術館!
すごいのは『ロッキー』のロケ地になっただけでは、もちろんありません。所蔵品は30万点以上にのぼり、アメリカだけではなく世界的にも有数の美術館です。
ヨーロッパ美術、印象派、後期印象派の絵画だけではなく、彫刻や中世の甲冑や鉄砲などの展示も魅力的です。
フィラデルフィア美術館から見渡せるセンターシティの眺めも必見!真正面に見えるのが 市庁舎 、その下に見える噴水に隠れて見えませんが、噴水の後ろに「LOVE」があります。
他にも人気のあるミュージアムには 「フランクリン科学博物館」「ロダン美術館」などがあります。
- フィラデルフィア美術館
- アメリカ / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:2600 Benjamin Franklin Pkwy, Philadelphia, PA 19130 アメリカ合衆国地図で見る
- Web:https://www.philamuseum.org
- フランクリン科学博物館
- アメリカ / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:222 N 20th St, Philadelphia, PA 19103 アメリカ合衆国地図で見る
- Web:https://www.fi.edu
- ロダン美術館
- アメリカ / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:2151 Benjamin Franklin Parkway Philadelphia, PA 19130地図で見る
- Web:http://www.rodinmuseum.org