携帯電話の電波も届かず電気もない、今では珍しいそんな場所にある青荷温泉では、ランプの暖かな光と豊かな温泉、美味しい食事をゆっくり楽しむだけの極上の時間を楽しめます。日常から遮断された世界で、いつもとは違う時間の流れを楽しみませんか?
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ランプの宿青荷温泉へのアクセス
ランプの宿は人里離れた秘境、青荷渓谷の渓流沿いにあります。アクセスは自家用車か宿の送迎サービスを利用することになるでしょう。国道から山道へと入っていくと、狭く曲がりくねった道路をひたすら登っていきます。
舗装された道の途中からは砂利道になったりと、本当にこの道で大丈夫か?と少し心配になるかもしれませんが、道中には津軽弁で書かれた看板が時折現れますので安心です。津軽弁の手作り看板を頼りにホッコリしながら進むと到着します。
なお冬季(12月~3月)は、宿までの山道は一般車両は通行止めになり、自家用車で訪れた場合は、道の駅「虹の湖」駐車場へ車を置き、青荷シャトルバスに乗り換えることになりますのでご注意下さい。
電気電波が遮断された宿
昭和4年に開湯された青荷温泉は、青荷渓谷の豊かな自然を楽しめる、ひなびた風情の秘湯です。電気がなくランプの明かりだけで一夜を過ごします。
もちろん部屋にテレビはなく、さらに携帯電話の電波すら届きません。自然の音だけがこだまし、日常から完全にシャットダウンされた場所で、昔の湯治場に来たような珍しい体験ができる温泉宿になっています。
山の幸をふんだんに使った食事
山の幸を沢山取り入れた食事で身も心もデトックスできます。決して華美で豪華ではないものの、地元の食材を使った味わい深いお食事です。男性や若い世代には少し物足りないように見えるかもしれませんが、実際にいただくと十分お腹いっぱいになる量でしょう。
4つある温泉
宿自慢の温泉は健六の湯、本館内湯、滝見の湯、露天風呂の4つもあり、それぞれ外の景色を楽しめるようになっています。せっかく来たからには全てのお風呂に入りたいです。他の宿とは異なり娯楽が少ない分、温泉をたっぷり楽しめます。
露天風呂は混浴(レディースタイムあり)、総ヒバ造りの健六の湯は豊かなヒバの香りに包まれながらリラックスして入浴できます。お湯は無色透明、無味無臭の単純温泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛のほか、慢性消化器病や冷え性への効能があります。
ランプの明かりを楽しむ
電気のないこの宿で、部屋や廊下、風呂場など館内全てを明るく灯しているのがランプですが、毎日手入れされています。敷地内にあるランプ小屋で手入れされる数は、一日200個にもなるそうです。
少し日が暮れる前からランプには明かりがともされ日が段々と暮れてくると、見慣れた蛍光灯の明かりとは異なる暖かな明かりが一帯を包み込みます。
徐々に目が慣れてくると十分な明かりが館内を満たしてくれます。特に帳場の雰囲気は別の世界へ来たかのような不思議な気持ちになります。
周囲に明かりがなく、宿自体もランプの明かりだけになるため、晴れた日の夜には零れ落ちるほどの満天の星空が広がっています。これもこの宿ならではの楽しみの一つです。
- ランプの宿青荷温泉
- 青森 / ホテル / インスタ映え
- 料金(目安):9,720円〜20,250円
- 宿泊時間:15:00〜10:00
- 住所:青森県黒石市大字沖浦字青荷沢滝ノ上1-7地図で見る
- 電話:0172-54-8588
- Web:https://www.aoninet.com/pc-index.html
この記事を書いたトラベルライターから一言
温泉旅行となればゆっくりしたいと思いつつも、同行者と遅くまで飲んでしまったり、せっかくだからと周辺の湯めぐりや立ち寄り湯の計画も立ててしまって、結局ゆっくり出来なかったなんてことも多いはず。このランプの宿では静かにゆっくりと時が流れていて、急な連絡も入ってこないので本当に身も心もデトックスできました。
日が暮れるのが早い秋冬は特に眠くなるのも早くなり、日の光と自然の音で起床するという本来のあるべき人間のリズムで滞在できるので、目覚めが恐ろしいほどスッキリしていました。こんな体験はなかなか他では味わえないものです。(dory)