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【6】極楽沼
【5】でご紹介した「東北大学植物園・八甲田山分園」内にある沼です。先にも紹介したとおり、八甲田山分園は、誰でも無料で入園可能。園内を1周するのに30分程度、お手軽な自然散策路です。
極楽沼は、八甲田山分園の中間地点あたりで見学できます。木の板が敷いてあり、そこを歩いて沼の様子を見学します。植物園内では唯一視界の開けた場所となっています。
沼には苔などの湿生植物が綺麗に生えています。八甲田山分園の紹介では極楽沼の写真が使われることが多く、順路中最もフォトジェニックなスポットです。
- 極楽沼
- 青森 / 自然・景勝地
- 住所:青森県青森市大字荒川南荒川山1-1地図で見る
- 電話:022-795-6760
- Web:https://web.tohoku.ac.jp/garden/hakkoda.html
【7】まんじゅうふかし
温泉が流れる木のベンチに座って、お尻や体を温める東屋です。お尻をお饅頭に見たてたことから「まんじゅうふかし」と呼ばれるようになったのだとか。婦人病、冷え性、腰痛、痔などに効果があります。
温泉は95度もあるそうで、実際木のベンチに腰掛けるとすぐさまお尻がぽかぽかしてきて、とても貴重な体験ができます。あまりにも居心地がよいので、自宅にも温泉ベンチが欲しいと思ってしまうくらいです。
まんじゅうふかしの目の前には川が流れていて、その音とお尻の温かさでリラックス効果抜群です。ベンチから多少漏れ出ている湯気はとても熱いので、小さいお子様などはご注意ください。冬季は積雪があると閉鎖されます。
【8】地獄沼
酸ヶ湯温泉から徒歩5分程度で到着します。地獄沼は別名「底なし沼」と言われています。沼は魚が生息できない強酸性で、約90度の熱湯が毎分2,700リットル湧き出ているそうです。
沼の色はエメラルドブルーでとても綺麗です。中心に行けば行くほど青さが増しています。約800年前、八甲田山の火山活動でこの地獄沼(火口湖)が形成されたとされています。
同敷地内には世界的に有名な版画家・棟方志功(むなかたしこう)の作品があります。昔酸ヶ湯温泉に鹿内仙人と呼ばれる山案内人がいて、湯治客の世話をよくしてあげたそうです。鹿内仙人と親しかった棟方氏は、石碑の文字を書いてその功績をたたえたそうです。
- 地獄沼
- 青森市 / 自然・景勝地 / 紅葉
- 住所:青森県青森市荒川字南荒川山国有林内地図で見る
- Web:http://www.aptinet.jp/Detail_display_00000095.html
【9】三十三観音
地獄沼の隣にあるスポット。八甲田のすべての生き物の安全を願うために、当時の酸ヶ湯温泉経営者らが提唱し、賛同されたお客様と共同で付近の石を彫って造った三十三体です。
風化によって現在は三十体程度になっていますが、現在でも、お盆になると酸ヶ湯温泉の従業員が供養をしているそうです。
同敷地内には、火山現象跡地もあります。火山活動に伴う水蒸気、硫化水素、亜硫酸ガスなどの噴出が見られ、火山性ガスの影響を受けて地面が裸になっています。
【10】睡蓮沼
酸ヶ湯温泉から約4キロ離れた場所にある景勝地です。酸ヶ湯温泉からは車でアクセスします。
スイレン科のエゾヒツジグサが自生していることから、睡蓮沼と呼ばれています。八甲田山中に数多く点在する湿原のうち、眺望がひときわ雄大なことで有名です。
敷地内には見学に便利なデッキが整備されています。筆者が訪問した際には、可愛らしい水鳥の親子が遊泳している様子を見ることができました。沼と山岳の絶景スポットです。
この記事を書いたトラベルライターから一言
酸ヶ湯温泉のお食事処・鬼面庵で食べた蕎麦プリンが美味しすぎたので、もう一度魅力を書いておきます。一般的なプリンは本体に甘さが付いていて、かつその上にカラメルやシロップがかかっていると思います。その点、蕎麦プリンは本体に甘みがなくまるでお豆腐のようなイメージで、別添えの蕎麦蜜で甘みを調整できるのが面白かったです。ちなみに蕎麦蜜とは蕎麦の花から採れるハチミツのことで、ミネラルが豊富です。むっちりトロっとした上品な蕎麦プリン、何度もおすすめします。(菊地早秋)